花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

あれから1週間

2008-08-01 09:30:29 | Weblog
20周年記念から早くも1週間が経とうしております。

丁度1週間前、舞台の準備に合わせて店もえらい騒ぎでした。
花のご注文を頂き、それに合わせて仕入れをしたのが1週間前。
前日当日に追加が予想される中、生徒さんたちの作品に使う花の仕入れもしつつ、頭の中は熱い胸騒ぎ!
市民会館と店を何回往復したでしょうか?
古傷の両膝が爆発寸前でも、意識は違う場所にあったので痛さを感じずに走り回った1週間前。
先週の今頃は、大量に仕入れられた花の掃除に大忙し。
振り返れば楽しい思い出です。

さて、今日登場するのは前回の橋本さんの2つ目の作品。

会場入り口の真正面に配置した大作です。
結婚式に持つキャスケードブーケを彷彿させるこの作品は、設営会場にてその場で作成!
キャリア僅か2ヶ月!と言っても、実際に花を触った回数なんて、一桁の素人同然の状態で出来る作品やないです。
彼女の思い切りのいい活け方が印象的な作品に仕上がりました。

スタッフのお母さんたちからの評判もよく、準備に手を抜かないでやった甲斐があったってなもんです。
前回のカラフルな作品とは対照的な、真っ白な薔薇の作品は、未経験者の方々の目を釘付けにした事は言うまでもありません。

彼女の良さは、「この中で一番難しそうなのを選んだ」ってとこです。

作品を作るにあたって、参考になるのを探しておいでって事で、薔薇の作品を集めた本を購入してきた橋本さん。
彼女のキャリアと実力を考えれば、とんでもなく難しい作品でしたが、いつものように一言!「まぁなんとかなるわ大丈夫」でトライ。
その一言を信じて突き進んだ彼女の「馬鹿勝ち」です。

まずは真似て、そこから自分のエッセンスをいれて行く。
そうする事によって、コピーからカヴァーに変わり、オリジナルになっていくもんなんです。
コピーは所詮コピーです。
自分なりのエッセンスを入れて初めて、「真似」が生きてくるんです。
そのままやったって真似は真似で、本物を越えれません。

今回の20周年の舞台もそうです。
色んな作品を観て、その中でいいのを発見して真似る。
真似てエッセンスを入れてオリジナルを作る。

この法則が全く理解できない人が大半ですが、そこをやってしまえば「馬鹿勝ち」やと思います。
決して自分を褒めてるわけでなく、昔からやり続けてきた事が、今回の20周年記念舞台と、作品展の融合の成功への道やったと思います。

それにしても、「大丈夫!」の一言に軽く乗った橋本さんは、今回の「馬鹿勝ち」のチャンピオンやないでしょうか?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿