花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

お歳暮代わりに・・・

2006-12-17 17:40:48 | Weblog
年の瀬も近づくと、そら~みんなが急ぎ出します。
落語の世界でも、数多く作品が名を連ねます。
その中でも有名な一席に「かけとり」と言うのがあります。

かけとり・・・今で言うと借金取りというか、1年間に溜まった料金の集金をしてまわることを、「かけとり」と呼んだそうですが、最近ではまぁお目にかかることはなくなりました。
「かけとり」まぁ機会がありましたら、一辺まぁ聞いてください。
内容というと・・・

長屋の夫婦が、あの手この手でかけとりを煙に巻くってお話しなんですが、これがなかなか面白い!
ケンカ好きのかけとりにはケンカで・・・
相撲好きには相撲で・・・
芝居好きには芝居で・・・
洒落好きに洒落でとまぁ、心地よいテンポで繰り広げられる「かけとり」。
どうぞこの季節にピッタリです。
ぜひ人間国宝「桂 米朝」師匠のかけとりをお薦め致します。

さて、いきなり脱線してますが、師走というのは危険がいっぱい。
みんなが急いでます。
急いでますから・・・事故が多くなります。
自分が幾ら気をつけてても、事故は突然やってきます。
つい先日も、こちらでおなじみのキングTから・・・
「オカマされました。今から病院に行きます」とのメール。
まぁメールの内容を見ていれば、それほどの事故ではないとピンときましたが、それでも心配は心配です。
お昼に電話でその模様を聞いて見ると、予想通りにお気楽なもんです。
でもそれで安心してられません。
鞭打ちなんてもんは、後から後遺症が出てくるもんで、用心に越した事はない。

そんなこんなで、とりあえずレントゲンを取る事になったそうです。
さぁここで困った!
看護婦さんが可愛い顔で、そして声でニッコリ笑って「シャツ1枚になってください」ときたもんだ!
キングT鼻の下を伸ばして上着に手をかけた!その瞬間・・・
頭に過ぎった本日のTシャツ。
外国人の方々が、浅草なんかでお土産として買っていくような、背中に「侍」と大きく書かれたTシャツ。
これは流石に恥ずかしい。
これが花師なら、恥ずかしくもなんともないんですが・・・キングTは耐えられない。
背中を上手く見せないように、体を入れ替える。
「横になってください」の声で、チラッと背中が見えた瞬間・・・
可愛い顔の可愛い声で、「クスッ」と笑い声が漏れたから恥ずかしい。

男は幾つになってもアホな生き物です。
看護婦さんに意識をしたところで、看護婦さんからしてみればただの患者。
ただの患者ならまだしも、ただのおっさんですから・・・
花師も寒い冬でも、絶対にパッチやモモヒキなんて履きません。
それを見られた日にゃ~・・・舌咬んで死にたい思いです。
もっと他に、カッコつけなアカンことがたくさんあるのに、どうも見た目を気にしてしまうのが・・・男の馬鹿さ。

「かけとり」の男も、見栄を張るばかりに溜まったツケ。
それを落語の世界ですから、面白おかしく逃げ切るんですが、本当は逃げ切らせてくれた「かけとり」の方が、大きな気持ちで受けきってくれたんでしょうな。

キングTも言うてました。
車の後ろからカニを出してきて、「これよかったら食べてください」って差し出す彼に対して、大きな気持ちで「せっかく買ってきてんからええよ」って戻すところなんて、受けの大きさを表してます。
ええか悪いかはさて置き、ええ人にオカマしたのが不幸中の幸いです。

みなさんも事故にはくれぐれもお気をつけ下さい。

最近続いた「ピュア」なここだけの話しも、キングTの「最近読み返してるけど、おれってぜんぜん出て来てないんちゃうん?それでストレス溜まって事故った」なんて、素敵なリクエストにお応えした、お歳暮代わりのここだけの話しでした。

師匠~!
こんなもんでいかがでしょうか?


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