花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

一工夫

2006-02-23 19:38:00 | Weblog
細かい作業の合間に、「ここだけの話し」を更新。
細かい作業の正体は、明日の「ここだけの」をお楽しみに~!!
細かい作業過ぎて、少々ナチュラルハイな花師です。

木曜日は市場も中日。
仕入れはしたくても出来ない状態。
というても・・・全く買えない訳ではないく、商品も揃っていないし、お昼には「閉店ガララ~出た!」と、漫才師のますだおかだのギャグになってしまう。
でも今日は、鉢物の展示会。
即売会ではなく、予約販売会。
いつもは静かな木曜日も、今日は展示会の勢いを借りてか、いつも以上にお客さんがいる。
ちょっとええな~って思った観葉植物は、すでに売約のシールが張られている。
負けてられへんので、2鉢キープしてきたのさ!

いつもは独りで行動するのに、今日は同級生の花屋と行動。
展示会場では、別々に行動してたものの、1台の車で行ったもんやから、なんか遠足気分で楽しかった。
植木鉢や、鉢カバーなどを取り扱う店で、お互いに品定め。
レジで偶然、そのお店の社長さんとおしゃべりタイム。
「商売は攻めて行かんなアカン!」
「出来合いのものを買い揃えるよりも、自分の目で見た鉢に、花や植物を植え替えるだけで、売上はグンと上がる。」
「先手先手で攻めて行きや!」と、言葉は簡単で当たり前なんやけど、とにかく胸に入ってきた。
それは一緒にいた同級生も同じやった。
帰り際にポソリと、「実際に攻めるって・・・どうすることやろ?」
その言葉に『おまえは十分攻めてるよ!』って。
今まで同じ業界の友達がいてなかった花師として、彼の存在はとても大きい。
同業者として、同級生として、仲間として、ライバルとして。
めちゃくちゃ素敵な男に出会えた。

2人で車の中で、遠くに輝く未来について、今の花業界について、自分の目指す花屋について、熱く熱く語りあった。
社長の言葉を思い出し、どんな小さなことであっても、攻めていかんななって、お互いに言い聞かせるように、不安はあるものの、希望に満ちた目で、遠くを見てたんちゃうかな?

店に帰ってきてから、「南京桃」(写真の鉢物)を、買ってきたばっかりの鉢に植え替える。
植え替え終わって、去年「枝垂れ梅」を欲しがっていた先輩に連絡をすると、二つ返事でお買い上げ。
水をたっぷりと入れているそれを見て、いつものお客さんが声を掛けてきた。
「立派な鉢に入って、素敵やね~。これは幾らするの?」
ちょっと一工夫・・・作業を加えるだけで、花は見違えるように綺麗に見える。
これがきっと、社長が教えてくれた「攻める」ってことなんかな?

明日の活けこみは、今まで違った作品。
ただ花を活けるのやなくって、1工程も、2工程も手を入れた、1つの作品として、今その下ごしらえに全力を注ぐ。

一工夫。

ただ花を売るだけの、流通業の成れの果てではなく、しっかりとしたモノを提供することが、これからのサービスであり、攻めの商売なんだと理解する。
今出した答えが、この先に否定されるものであるかもしれない。
解釈の仕方を間違っているのかもしれない。
でも、自分の信じる道を突き進むことで、道はきっと開けてくるだろう。

動けば必ず何かがある。
1歩踏み出したその1歩が、これから先の未来を開く、大きな1歩になるだろう。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
攻撃 (マロニエ)
2006-02-24 12:44:14
花師様の言葉に『攻撃は最大の防御』との言葉を思い出しました。昨日、松下電器のトップ交代のニュースが有りましたね。自らを『幸之助原理主義者』と自称する中村社長は『創業者こそ真の改革者』と言い切りながら、創業者が作って来た松下体制を壊してV字改革を果たしました。まさに『破壊無くして創造無し』には、ただただ脱帽です。与えられた伝統をただ受け継ぐのでは無く、与えられた伝統をどう昇華するのか。花師様の挑戦に期待しています。
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攻撃は最大の防御! (花師)
2006-02-24 18:04:49
>マロニエさん

「破壊なくして創造無し」とは、故橋本真也さんの言葉です。

全くその通りやと思います。

トヨタのライバルはトヨタと言った言葉に、重みを感じたりと、一流企業の発する言葉は、ほんまに勉強になります。

「やる」と決めたからには、挑戦をし続けます。

ありがとうございます。
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