花師のここだけの話し

花師がお届けする熱い想い。気ままに気まぐれに、ぼちぼち更新。ええ塩梅でお届けします。

生還

2007-01-28 10:05:51 | Weblog
のっけから少々お知らせを・・・

「味わい工房 庄や」が、
大阪府柏原市清洲2-3-13で、カウンターだけのモノトーンでまとめた洒落たお店をOPEN!
1品からコース料理まで、本格的な鉄板焼きを味わえる店。
なんせカウンターだけなんで、できればお電話でご予約して頂いてからお邪魔して頂きたい。
電話番号はこちら!072-971-7117
入り口でお客様をお迎えするのはもちろん!花師の活けた花。
花で花を楽しんで頂き、鮮やかな料理で視覚、焼き上がる音で聴覚、広がる香りで嗅覚、そして舌鼓を打つ味覚。
三位一体をお楽しみ下さい。
ここだけの話し・・・まだスタート前ですが、ランチは花師お勧めです。

しばらくお休みしておりました「花師のここだけの話し」。
それでも毎日、更新を楽しみにいて頂いてるのか、ありがたいことにアクセスは絶えません。
いつの間にやら・・・花師自身にも理解できない程に、皆様に愛されている、そんな錯覚が沸き起こるような感覚で、こん転がりながら、驚き、喜び、感激しております。

つい数日前の事です。
体の調子が思わしくなく、いつも行く奈良のお客さんの帰り道、気分が悪くなりながら、次の現場に向かい車を走らせてました。
いつもいつも時間に余裕のない花師。ちょっと車を停めて一休み・・・なんてする余裕があれば大事に至らんかったんですが、その数時間後にエライ事件が起こるなんて、誰が一体想像したか?!

その日は以上に忙しく、どこから手をつけていいのかさえわからない状況で、気もかなり焦ってたんでしょう。
夜、商工会青年部の寄り合いの時、突然の大雨とカミナリ。
これが悲劇を呼ぶゴングにと気付くのに、そう時間はかからなかった。
「ごめん・・・ちょっと気分悪いから、先に上がらせてもらうわ。」
そう言って自転車に跨る。
同級生が心配して、「家まで送って行くわ」の声を振り切り、1人自転車で店に愛車木馬に乗り換えに行く。
途中、携帯電話に毎週土曜日午前11時20分放送の「ホップステップシャンプー」のディレクターから電話で確認。(月曜日に収録決定!詳しくは後日)
自転車に乗りながら店の前の坂を下る。
店に自転車を停めて、木馬のシートを外しながら、携帯電話から呼び出しを掛ける。
ワンコールで、受話器の向こう側からいつもと変わらぬ元気な声を確認したその時・・・
突然襲ってきた胸の高鳴り、鼓動が尋常じゃない速さでリズムを刻む。
「もしもし」その声だけが耳に届く。
声を絞り出すように「ちょっと待ってな・・・」これが精一杯。

心拍数が上がる・・・
手が痺れる・・・
体が意識を逆らって、地面が吸い寄せる・・・

「ヤバイ・・・」最後の一言。

この言葉を伝えた時、電話が切れて涙が零れた。

体がどんどん丸まっていく
道を行く人たちは、見て見ぬ不利で通り過ぎる。
ひとりの男性が歩み寄ってきて、「大丈夫ですか?」と声を掛けてくれた。
その後ろで見慣れた車が急停車。
「もう大丈夫やで」
心に響く力強い声と、暖かい掌。
また涙が零れる。
遠くの方から聞こえる救急車の音。
聞きなれない救急隊員の声が質問を浴びせる。
遠のく意識の中で、救急隊員の投げ捨てる言葉に血が上る。
「こんな状態やったら動かれへんがな」
かしわふじの救急隊。誰か知らんけど、苦しんでる時に話せるか!
こんな時ほど、あなた達が頼りなんです。どうかお願いですから・・・もっとソフトに接してください。好きで倒れてるんやないですから。

眼科でお世話になってる、羽曳野の城山病院に進路が決まった。
血圧は190を超える。
さすがに頭に「死」が過ぎった・・・
ここ数年、苦しい状況の毎日で、生きていくのが辛くて、毎日死にたいと思ってたのに、何故か今は死にたくない。
手が動かない。
右手に自由がない。
ただただ生きたい。生きたいから・・・どうか右手に自由が欲しい。
このままやった生きてても、手が動かなかったら花が創れない。
また涙が零れる・・・

病院について検査が始まる。
変わらない天井を見つめながら、あちこち移動させられる。
「心配してるから伝えて欲しい」
その思いだけで声が出ない。
点滴に繋がれて、固定のベッドに横たわる。
「トイレに行きたいんですが・・・」看護婦さんに伝える。
点滴を持ちながら、右側をそっと支えてくれる身体に身体を預けて部屋の外にでる。
眼鏡がない裸眼に、見慣れたシルエットが飛び込んでくる。
送ったると最後まで心配してくれた旅行会社のノリ。
双子と間違えられるBEN。
城山病院のタイルを張った職人のナベ。
思わず声と笑顔が零れる。
「おまえらなんでここにおんねん!」
時計を見れば12時前。
みんな駆けつけてくれたんや・・・
また涙が溢れ出す。
車椅子に乗せられた無様な姿を、携帯のカメラで記念撮影。
「これが証拠写真や!」
笑いが溢れて、爆笑に変わる。
ありがとう・・・

今までひとりで、たったひとりで救急車に運ばれてきたことを思い出す。
それがなんで今日は、こんなに人がいてるんやろ?
不思議や・・・妙や・・・
「女辺に少し」
ちょっとは楽に生きてみよう。
1人背負い込まんで、思いきって甘えてみよう。
ナベの子供はドッジの選手。
その子も心配で一緒に来るって言う手くれたと聞く。
実家の電話番号がわからずに、自転車で呼びに出かけようとしてくれたマグナムK。

自分の知らないあちらこちらで、みんなの愛に包まれてる。
花師はほんましあわせものです。
ありがとう。

これを機に、身も心もすっきり削ぎ落とそう。
身体についた無駄な贅肉と、心にへばりついた下らん意地やええカッコ。
みんな削ぎ落としてスリムになろう。

「丁度、タイルの修繕に来てたら、おまえが運ばれてきた。」

湿った空気を和らげるナイスなフォロー。
持つべきものは友。

無事生還しました。

助けられた命です。
これからの人生・・・みんなの為にでっかい花を咲かせます。

最後に一言・・・
飛んできてくれてありがとう。
救われた命。
大切に大切に使わせてもらいます。
そして必ず・・・約束は守ります。


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