関西・歌舞伎を愛する会 第十七回
七月大歌舞伎
ハイ、行て参りました…バテた身体を引き摺って…大丈夫か?
今回は、久し振りに紅染屋さんと合流です…。
また無謀にも、昼夜通しを遣ってしまいました~っ!
例年ならば…祭祭と言って…忙しかったり、何やカンやで十分に歌舞伎観賞って話にならないのですが…。
今年は晴れて、お役御免っ!ご卒業です…無理矢理です。
もういいのです…で、お仕事頑張ったので…自分で言うか?…昼夜通しで歌舞伎御観賞…ある種、罰ゲームか?いやいや…(涙)
大阪松竹座に遣って来ました…四月の『浪花花形歌舞伎』以来ですか…はぁ、歌舞伎から遠ざかっています…無理ないか?
お江戸にまで行く気力も財力も無けりゃぁ…(涙)
さて、昼の部の幕開きとなるのは…夏らしく暑気払いの狂言かと思いきや、
『春調娘七種』(はるのしらべむすめななくさ)
から始まります…どう考えても、春狂言ですが…まぁ、晴れ晴れしく…曾我物で、幕開きでしょうか…?
この演目は本公演で観るの初めてです…実は(汗)
上方歌舞伎会では…観たことがありますが…こちらはどうしても上方風の振付になるそうでしょうが…では今回はドウでしょうか?
……………。
五郎に松緑丈、十郎は菊之助丈、静御前に孝太郎丈と言った配役で…序幕から孝太郎丈の出番です…最近上方の興行では出番の多い孝太郎さん、また出捲くっているのでしょうか?いやはや。
能舞台を模して背後に白梅が…咲き誇る。
お三人さんがせり上がって来てご登場っ!
やはり、一番に目に付くのが静…私個人的には、菊之助さんの方が良かったのではないかな?とか思ったり…。
で、其の菊之助さんは十郎です…十郎は確りとしたと言ったイメージもありますが、其れ以上にヤワナ…感じがそこいらに…ちらほら。
でもやはり…綺麗な十郎です…踊りも優雅に…。
でもどうしてか十郎もそうですが…十種香の勝頼と言い、こう言った美男子の裃姿は…
肩衣の首許をずらして着付けるのでしょか?肩衣の背中辺りが飛び出ている…。
其れに対する五郎は…そんな着付けじゃぁなく、チャンと背筋をピンと張っています…。
で、其の五郎…やはり、やんちゃ坊主って感が強いですね。
またそう言ったところが…松緑丈にピッタリです…。
十郎、五郎の兄弟の衣装は…『対面』の意匠と同じです…ただ、手にする島台が鼓に替わっていると言った具合で…。
でも、どうして歌舞伎はこう言った関係の無い所に静御前を入れるのでしょうね?
まぁ…お遊びでしょうが…舞鶴ではダメなのでしょうか?
まぁ、草摺引があるか…でも、其れには十郎は出ないし…考えない考えない。
やはり、名うての舞の名手…お三人さんが優雅に…勇ましく…軽やかに舞われて、一連の曾我物の世界を表しているのですが…でもやはり、ドタンバタンの血気盛んな前髪の五郎が畏まって踊っているのは…まぁ、仕草はあの五郎なのですが…どうもなぁ(苦笑)
で…今回の静なのですが…手拭いを姉さん被りにして俎板の上で七草を叩く仕草がなかった…?
三人が扇子をトントンとはあったが…ただ単に私が見えなかっただけなのか?
でも…何か不自然にも思えたり…。
まぁ…綺麗ならいいか…とか思ったり…七月大歌舞伎、夏興行の始まりです…のっけから濃ぃいのでは…流石に大阪でもキツイでしょうね…ココラで優雅に幕が開きます~っ!
此処で遅れて来た紅染屋さんと合流…す。
いやはや…お元気でしたか…相変わらずの真っ黒けですな(苦笑)
ウダウダと話しながらも…其々の席に分かれる…。
昼の部第二は…『片岡十二集の内』と冠した狂言…松嶋屋さんの家の芸です。
『木村長門守』(きむらながとのかみ)から…
『血判取』(けっぱんどり)
…史劇です。比較的に新しい演目らしい…で、時代物とは言い難いとか…竹本を使った狂言ですが…丸本ではない…明治以降の新作です。
まぁ…木村長門守のお話は、講釈での方が有名と言った具合でして…上方講談ですよね…いやはや。
私は、個人的には此の木村長門守は好きな武将の一人です…。
何しか…大学の卒業論文にも…大坂の陣に関する事を経済的に見ると言った訳のわからん論文を書きましたし…まさか其れが論集に掲載されただなんて…(汗)
まぁ…其れはイイとして…講談の世界から波及したでしょ、此のお話…長門守の颯爽とした面が強調されております…。
若武者が老獪な家康を相手に見事に渡り合ったと言った…具合に。
うぅぅぅん…我當さん、格好イイよっ!
……………。
長門守に我當さん…いささか足元が覚束無い…其処が気になって…長袴の捌きが気になる。
和睦の副使としては、主馬之助…進之介丈…。
対する家康は左團次丈…見事に、はまりますね…老獪さが?
基本的には…台詞劇でしょう…大きな動きも無く…一同殆んど動かない。
大坂方の二人の使者のみが動くと言った具合で…しかも其の動きも殆んどが長門守、一人…っ!
うぅぅぅぅん。でも、いいよ♪
カッコいいもの…我當さん。
此の場合、台詞回しにいささか不安もあったが…結構とこう言った時代物の台詞は我當さんの通る声が響き渡って良いものですよ。
緊迫した場面も、上手いこと味を出されていまして…進之介さんは、少し力み過ぎたかな?とも思う向きもありますが…かえって、落ち着こうとする長門守と相まって、良かったのかも…?
でも、堂々とした風格は大坂方の使者としての威儀を正していると思われますね。
無事に血判を捺した神文を受け取って…使者は立ち去るのですが…幕外になります…。
此処がシドコロと成るのですが…下座の音曲から初めは…六方かいな?とも思わせる風合いで…しかし、どっしりと…堂々と長袴を捌いて花道を引っ込んで行きましたよ…我當さんっ!
其の後を悠然と引っ込む進之介さんは…此れは此れで…歌舞伎らしくとイイですよね。
しかし…長門守の紫の裃…長袴…がねぇ、白粉で…はぁ(涙)
もそっと…どうしても、其処が気になる~っ!!!!
其れと…太刀の佩き方…間違っていないのですが、どうも裃には太刀は…普通の大小でいいのと思うのですが…お話ですから…でも、やはり違和感っ!
実際のところ…お話ですからね…木村長門守の父親は…常陸介と言われているが、本当は不肖です…。
ただ、母親はわかっていて、淀殿の側近の宮内卿局だと言われている…。
と言うか…此の宮内卿局は秀頼公の乳母だったと言うことで、重成も乳母子として幼少の頃より秀頼公の身近にいたと言うことです…。
横道に逸れましたが…逸れたついでに…長門守が使者として本当に行ったのは家康の本陣ではなく、征夷大将軍秀忠の本陣だったと言う…のっけから話を打ち壊す暴露です…いやはや(汗)
此処で長い目の幕間でして…一旦休憩です…またかいな?
で…昼の部後半へと続く…いやぁ(涙)
七月大歌舞伎
ハイ、行て参りました…バテた身体を引き摺って…大丈夫か?
今回は、久し振りに紅染屋さんと合流です…。
また無謀にも、昼夜通しを遣ってしまいました~っ!
例年ならば…祭祭と言って…忙しかったり、何やカンやで十分に歌舞伎観賞って話にならないのですが…。
今年は晴れて、お役御免っ!ご卒業です…無理矢理です。
もういいのです…で、お仕事頑張ったので…自分で言うか?…昼夜通しで歌舞伎御観賞…ある種、罰ゲームか?いやいや…(涙)
大阪松竹座に遣って来ました…四月の『浪花花形歌舞伎』以来ですか…はぁ、歌舞伎から遠ざかっています…無理ないか?
お江戸にまで行く気力も財力も無けりゃぁ…(涙)
さて、昼の部の幕開きとなるのは…夏らしく暑気払いの狂言かと思いきや、
『春調娘七種』(はるのしらべむすめななくさ)
から始まります…どう考えても、春狂言ですが…まぁ、晴れ晴れしく…曾我物で、幕開きでしょうか…?
この演目は本公演で観るの初めてです…実は(汗)
上方歌舞伎会では…観たことがありますが…こちらはどうしても上方風の振付になるそうでしょうが…では今回はドウでしょうか?
……………。
五郎に松緑丈、十郎は菊之助丈、静御前に孝太郎丈と言った配役で…序幕から孝太郎丈の出番です…最近上方の興行では出番の多い孝太郎さん、また出捲くっているのでしょうか?いやはや。
能舞台を模して背後に白梅が…咲き誇る。
お三人さんがせり上がって来てご登場っ!
やはり、一番に目に付くのが静…私個人的には、菊之助さんの方が良かったのではないかな?とか思ったり…。
で、其の菊之助さんは十郎です…十郎は確りとしたと言ったイメージもありますが、其れ以上にヤワナ…感じがそこいらに…ちらほら。
でもやはり…綺麗な十郎です…踊りも優雅に…。
でもどうしてか十郎もそうですが…十種香の勝頼と言い、こう言った美男子の裃姿は…
肩衣の首許をずらして着付けるのでしょか?肩衣の背中辺りが飛び出ている…。
其れに対する五郎は…そんな着付けじゃぁなく、チャンと背筋をピンと張っています…。
で、其の五郎…やはり、やんちゃ坊主って感が強いですね。
またそう言ったところが…松緑丈にピッタリです…。
十郎、五郎の兄弟の衣装は…『対面』の意匠と同じです…ただ、手にする島台が鼓に替わっていると言った具合で…。
でも、どうして歌舞伎はこう言った関係の無い所に静御前を入れるのでしょうね?
まぁ…お遊びでしょうが…舞鶴ではダメなのでしょうか?
まぁ、草摺引があるか…でも、其れには十郎は出ないし…考えない考えない。
やはり、名うての舞の名手…お三人さんが優雅に…勇ましく…軽やかに舞われて、一連の曾我物の世界を表しているのですが…でもやはり、ドタンバタンの血気盛んな前髪の五郎が畏まって踊っているのは…まぁ、仕草はあの五郎なのですが…どうもなぁ(苦笑)
で…今回の静なのですが…手拭いを姉さん被りにして俎板の上で七草を叩く仕草がなかった…?
三人が扇子をトントンとはあったが…ただ単に私が見えなかっただけなのか?
でも…何か不自然にも思えたり…。
まぁ…綺麗ならいいか…とか思ったり…七月大歌舞伎、夏興行の始まりです…のっけから濃ぃいのでは…流石に大阪でもキツイでしょうね…ココラで優雅に幕が開きます~っ!
此処で遅れて来た紅染屋さんと合流…す。
いやはや…お元気でしたか…相変わらずの真っ黒けですな(苦笑)
ウダウダと話しながらも…其々の席に分かれる…。
昼の部第二は…『片岡十二集の内』と冠した狂言…松嶋屋さんの家の芸です。
『木村長門守』(きむらながとのかみ)から…
『血判取』(けっぱんどり)
…史劇です。比較的に新しい演目らしい…で、時代物とは言い難いとか…竹本を使った狂言ですが…丸本ではない…明治以降の新作です。
まぁ…木村長門守のお話は、講釈での方が有名と言った具合でして…上方講談ですよね…いやはや。
私は、個人的には此の木村長門守は好きな武将の一人です…。
何しか…大学の卒業論文にも…大坂の陣に関する事を経済的に見ると言った訳のわからん論文を書きましたし…まさか其れが論集に掲載されただなんて…(汗)
まぁ…其れはイイとして…講談の世界から波及したでしょ、此のお話…長門守の颯爽とした面が強調されております…。
若武者が老獪な家康を相手に見事に渡り合ったと言った…具合に。
うぅぅぅん…我當さん、格好イイよっ!
……………。
長門守に我當さん…いささか足元が覚束無い…其処が気になって…長袴の捌きが気になる。
和睦の副使としては、主馬之助…進之介丈…。
対する家康は左團次丈…見事に、はまりますね…老獪さが?
基本的には…台詞劇でしょう…大きな動きも無く…一同殆んど動かない。
大坂方の二人の使者のみが動くと言った具合で…しかも其の動きも殆んどが長門守、一人…っ!
うぅぅぅぅん。でも、いいよ♪
カッコいいもの…我當さん。
此の場合、台詞回しにいささか不安もあったが…結構とこう言った時代物の台詞は我當さんの通る声が響き渡って良いものですよ。
緊迫した場面も、上手いこと味を出されていまして…進之介さんは、少し力み過ぎたかな?とも思う向きもありますが…かえって、落ち着こうとする長門守と相まって、良かったのかも…?
でも、堂々とした風格は大坂方の使者としての威儀を正していると思われますね。
無事に血判を捺した神文を受け取って…使者は立ち去るのですが…幕外になります…。
此処がシドコロと成るのですが…下座の音曲から初めは…六方かいな?とも思わせる風合いで…しかし、どっしりと…堂々と長袴を捌いて花道を引っ込んで行きましたよ…我當さんっ!
其の後を悠然と引っ込む進之介さんは…此れは此れで…歌舞伎らしくとイイですよね。
しかし…長門守の紫の裃…長袴…がねぇ、白粉で…はぁ(涙)
もそっと…どうしても、其処が気になる~っ!!!!
其れと…太刀の佩き方…間違っていないのですが、どうも裃には太刀は…普通の大小でいいのと思うのですが…お話ですから…でも、やはり違和感っ!
実際のところ…お話ですからね…木村長門守の父親は…常陸介と言われているが、本当は不肖です…。
ただ、母親はわかっていて、淀殿の側近の宮内卿局だと言われている…。
と言うか…此の宮内卿局は秀頼公の乳母だったと言うことで、重成も乳母子として幼少の頃より秀頼公の身近にいたと言うことです…。
横道に逸れましたが…逸れたついでに…長門守が使者として本当に行ったのは家康の本陣ではなく、征夷大将軍秀忠の本陣だったと言う…のっけから話を打ち壊す暴露です…いやはや(汗)
此処で長い目の幕間でして…一旦休憩です…またかいな?
で…昼の部後半へと続く…いやぁ(涙)
早速のレポですな。
……遅刻魔紅染屋@黒尽くめは今日も元気です(笑)<私服研修日でほんまに黒尽くめでした。上着に地紋柄が入っていますが。
>早速のレポですな。
そうです…今のうちに遣っておかないと…恐らくほったらかしか?否か?コラッ!
>遅刻魔紅染屋@黒尽くめは今日も元気です(笑)
おぉ、其れは何よりです♪…元気だと言うことは一番です…お互い病人として(違)
>上着に地紋柄が入っていますが。
いやぁ…其処まで気が行ってなかった…地紋とは…?亀甲文様ですか?(絶対違う)