花笑 はなえみ

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感動 霊感

2013年11月07日 09時07分50秒 | 本棚
青春とは、心の若さである。-サムエル・ウルマン[詩と書翰]より抜粋

 青春

青春とは人生のある期間ではなく、
心の持ちかたを言う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、炎える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。

青春とは臆病さを退ける勇気、
安きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、二〇歳の青年よりも六〇歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うとき初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、熱情を失えば心はしぼむ。
苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥になる。

六〇歳であろうと一六歳であろうと人の胸には、
驚異に魅かれる心、おさな児のような未知への探究心、
人生への興味の歓喜がある。
人から神から美・希望・よろこび・勇気・力の
霊感を受ける限り君は若い。

霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、
悲嘆の氷にとざされるとき、
二〇歳であろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、
八〇歳であろうと人は青春にして已む。

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サムエル・ウルマンは、1840年ドイツ生まれのユダヤ人です。
第二次世界大戦中の迫害と追放などにより、一家でドイツからアメリカへ移住したそうです。

ウルマンは、ユダヤ社会の傑出したリーダーとして、ユダヤ教の敬虔な信者として、正義を信じ、平和を愛し、虐げられし者へ恵みを与えてきた、と序文に記されています。

作詩を本業としないウルマンが詩をものにしたのは晩年のようですが・・。
八〇歳の誕生日を祝って、家族・知人が編集し、縁者に配った私家版、49篇の詩が収められています。

序文:宇野収(東洋紡会長)、訳:作山宗久、初版:1989年、発行所:TBSブリタニカ

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ユダヤ関係の本、資料等はあまり読んだことはありません。しかし、その数少ない読書経験のほとんどが「あっ、これ良いね!」という実感です。
宗教を問わず、国籍を問わず、人種を問わず、信条を問わず、年齢を問わず、性別を問わず、その人の生き方、生き様に感動し、共感し人は変わっていくように思えます。このような出会いも、最上の出会いのひとつでしょう。

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