花笑 はなえみ

          呼吸を大切に 呼吸を忘れないで と願っています

映画 ナオト・インティライミ冒険記 旅歌ダイアリー

2013年06月17日 20時55分07秒 | 映画
 本日観た2本目の映画は、この映画。
 少し前に帰宅したばかりです。

 こんな音楽家がいたなんて全く知りませんでした。
 どちらかと言えば、自宅ではクラシック以外の音楽はあまり聴きませんし、私自身の興味の範囲も狭いせいでしょう。

 曲も人も、ポップスって言うより、シンガーっていうより、音楽家って言った方が似合っています。
 全部、自分で音を探して、自分で音を組み合わせて、言葉も自分の言葉で、表現も旅して探して、楽器も自分で演奏して、考えて苦しんで楽しんで、そんな風に音楽を作っているのです。
 ナオトさんの体全体が発するオーラ(コスモ)が音楽なんですね。

 ナオトさんは、とってもバイタリティがある人間ですね。
 ナオトさんのように、行った先々の国のトップミュージシャンと肩を並べてステージに立って、即共演できる音楽家って、クラシックやジャズ以外ではあまり聞いたことがありません。
 映画を観ていて感じたことは、この人、音楽に溢れている、って感じでした。
 楽しそうに苦しむんですね。
 楽しそうに悩むんですね。
 挫折した経験を決して挫折で終わらせないで、挫折や悔しさや辛さをプラスのエネルギーへと変換できる能力があるんですね。

 こんな人を見たのは、まぁ映像でも初めてです。

 映画を観て、大きなエネルギーをもらった!!って感じたのは初体験でした。

映画 サンゴ・レンジャー

2013年06月17日 19時53分20秒 | 映画
 本日1本目の映画はこの映画。
 映画を観た限りでは、主役は、物言わぬ自然ってことになるのでしょうか。
 原作を読んでいないので、そこのところは分かりません。 
 現実的な問題を扱っているのに、とってもファンタスティックな印象でした。

 島と島に橋を架けるか架けないか、自然破壊か自然保護かという二者択一問題です。
 もちろん、作品の意図するところはそれだけではありませんよね。
 そこで生きて、そこで暮らしている人間の願い、考え方、利益、要望ってあります。
 でも、そこの限定された地域単位ではなく、もっと大きな単位で考えてみると、どうでしょう。
 つまり、地域単位から県単位、地方単位へ、国単位へ、地球単位へ、宇宙単位って考えた場合どうでしょう。
 
 一度破壊された自然は元には戻らないって、ほぼその通りだと思います。
 ずうーっと昔に読んだ本の中に、人間に絶滅させられた種について書かれた本を見たことがあります。
 人間に絶滅させられた種は、驚くほど多かったです。
 つまり、私が見たことも聞いたこともない動物がイラストで紹介されていたんですね。
 その種は、人間がどうあがいたって再生させることは不可能です。
 人間は神様ではありませんから。

 しかし、そこで生活している人々の暮らしが改善されないということも、はっきり言って悪いことです。
 双方が成り立つ方向に持っていくことこそが人間が向かわなければならない目的地ではないでしょうか。
 と、この映画を観て思ったものでした。

 万物の霊長って死語ですよね。
 意味は、あらゆる物質、あらゆる生命体、知りうる限りの全ての物の中で最もすぐれている存在のことらしいのです。
 もし、仮に万物の霊長が人間、人類だとしたら、万物の霊長ってこの程度のものなの、っていうところでしょうか。
 どちらかと言えば、物言えぬ生き物より、物言わぬ生き物よりは、物言う人間の優先する人間社会ですよね。

斎藤秀雄講義録とその道のドシロウト

2013年06月10日 06時46分37秒 | 本棚
 わりと早起きした今朝です。
 ここ数日、多忙の合間を縫って、とある難解な書『斎藤秀雄 講義録』を開いておりました。

 『虹の色は無限』というブログで、ある方から斎藤秀雄さんに関するステキなコメントを寄せて頂いたので、是非見てみなくてはと思ったんですけどね・・。

 当市の図書館にはなかったので、相互貸し借りというサービスを利用して、他市の図書館からはるばる借りて頂きました。
 やっぱり大変な本でした。
 この本は、厚みがあるし、とても重たいし、未知の専門書だし、何度うつらうつらしたことでしょう。
 何度寝入ってしまったことでしょう。あと何時間開いていれば終わるかな・・と。
 さきほど、ようやく閉じることができてほっとしています。
 
 斎藤秀雄さんという方は、全く別世界の分野の、とても尊敬している方ですが、この本は、音楽界で学び生きていこうとしている方々にとっては聖典にも等しいものなのかなと思いました。
 しかし、その音楽の分野以外の方々にも響く言葉やメッセージが沢山込められているように思えて、是非紹介したいと思いました。

 しかし、読んでいるとは言い難く・・この本を開いて・・眺めている最中に、妹から海岸通りを散歩しないかとの誘いがありましたが、断って没頭しておりました。残念・・。
 かつて散歩したことがある海岸通り(本年5月国立公園に指定)を想像しながら、この一冊と格闘していましたね。

 かつて散歩した時に写した一枚。種差海岸の天然の芝生です(国立公園指定前に撮影)
 

 それと、この本の中で、梅原猛さんの『隠された十字架-法隆寺論』のことが少しだけ書かれていたので、それも読んでみたいと思いました。・・法隆寺を見てその物だけを見るのではなく、どういう時代にどういう意図をもって建てられたかということを歴史的な事実から見て裏の裏を探るわけです。そうするとあれは聖徳太子を祭るために造ったんじゃなくて、彼の亡霊を閉じ込めるために造ったという結論が出てくるんです。そうするとバッハはこういう意図で書いたから、その意図を再現・・P.21~P.22

 P.278~知識は方々から集めて覚える、に記載のコンクールの入賞者の決め方、多数決の原理に対する確固たる反対の表明と提案、つまり拒否権とか差し戻し権の導入・・
 P.281~大脳と小脳の発達、に記載の教育者としての信念・・
 長々と綴ってしまいましたが、解らないなりにもひとつふたつは得るものがありました。