桃山時代の絵唐津盃です。
貫禄を感じさせる堂々としたおおらかな盃です。
盃に酒を浸せば、大海の世界が広がる様です。
大胆な筆致で描かれた絵は見事で、張りのある形は力強いです。
見所に富み、美術品として鑑賞に堪える逸品です。
長年使い込まれ、たっぷりと酒が染み込んだ肌は潤いがあり、しっとりと艶やかです。
口辺の緩やかな曲線が、見込みをふっくらと包み込み、
口当たりも良く、酒の味もまろやかに感じられます。
器によって酒の味が変わると言われますが、この盃で飲む酒は旨いです。
桃山に想いを馳せながら、ゆったりとした気分で、お酒を召し上がれば、
まさに「美を呑む」という醍醐味が味わえるでしょう。
心地良い至福の時が得られます。
豊かさを感じさせてくれる盃です。
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