花地蔵つれづれ日記

古美術、芸術全般、日々気になること。

ブリストルブルーのデカンタ

2009-03-26 12:55:35 | アート 文化 古美術

Dekanrta0903262_3 

「感じの良い酒器が欲しい。」と思っていたら、

英国ブリストルのデカンタが手に入りました。

時代は、19世紀初期のものです。

ストッパーが無いのですが、冷酒の徳利として使うにはこれで十分です。

ストッパーが付いていると値段の方も高くなるので、むしろ有難かったです。

手に持つと、大きさといい、重さといい、しっくりと納まります。

「これで酒を注げば、旨い酒が飲めるだろうな。」

と顔が自然にほころんできました。

それにしてもブリストンブルーと言われる青色は深く、

眺めていると吸い込まれるような魅惑的な魅力があります。

17世紀オランダのデルフトタイルと響きあって

しっかりとした存在感を出しています。

(武久)

https://hanajizou.com/

木瓜と李朝白磁壺と民画

2009-03-13 13:03:38 | アート 文化 古美術

Bokehakijitubominga090307_2

木瓜の花には、枝と見間違える鋭いとげがあり、

まるで美しい薄桃色の花を必死に守っているようです。

花が先に咲き、後からそっと追いかけるように、小さな葉がつきます。

李朝の白磁壺に木瓜と椿の花を活けてみました。

同じ国のもの同士だからでしょうか。

おおらかで情感あふれる李朝の民画と、丸みをおびた優しい壺が響き合って、

木瓜の花の美しさを生かしてくれました。

ちなみに椿には、東雲(しののめ)という名が付いています。

春の花々に早春の喜びを感じるのは、やはり雪国だからでしょうか。

(礼子)

https://hanajizou.com/

Boketohakujitubo090307_2