花地蔵つれづれ日記

古美術、芸術全般、日々気になること。

常滑の壺と椿

2009-02-23 16:04:40 | アート 文化 古美術

Tokonametubowabisuke

お客様から頂いた薄紅色の椿を、常滑の壺に活けてみました。

室町時代のその壺は、椿を静かにそっと受け入れてくれました。

茶褐色の壺に、薄紅色の椿が、よく映っています。

北国では、雪の中に咲く椿に、人は春の訪れを感じ、心なごませます。

小さい時から、庭木として親しんできた椿でしたが、古い器に活けたとき、

その美しさに初めて気付く私でした。

椿は、日本が誇る美しい花だと思います。

(礼子)

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白梅

2009-02-09 15:32:09 | アート 文化 古美術

Siraume090209

高田では昔から、二日と七日、四日と九日に市があり、近郷の農家のお母さんたちが、道端に野菜や花などの、農作物を並べて売ります。この白梅も、市で大根といっしょに買ってきました。バケツに水を張り、梅を入れておいたら、三日ほどで蕾が開きました。さっそく李朝の白磁壺に活けてみました。梅の香りが店に広がり、白磁に清楚な白梅が、よく映りました。

桜か梅か、どちらかを選ぶなら、私は梅です。特に夜の闇にぼーっと浮かぶ、白梅の気品ある姿が好きです。東京にいた頃、駅からの帰り道、ふっと良い香りがして立ち止まると、夜空にりんとした、白梅の花が咲いていたことがよくありました。そんなことを思い出しました。

(礼子)

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