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穏やかに…シニアブログ

日常・民話など

民話・地蔵様とダンゴ

2019-03-20 12:02:14 | 昔っこ・民話
     民話・地蔵とダンゴ


昔々、あるところに たいして うめぇ団子を作る婆さまがいたっけど。         
ある日いつものように団子を作っていると、出来立ての団子が外へ          
コロコロと転がって行くものな。婆さまは 不思議なこともあるもんだと            

思って、あとをつけていったわけだ。すると、団子は地蔵様の前で           
ピタっと止まったもんだ。婆さまがたまげていると                      

「婆さま、婆さま、こったに うめぇ団子すまねなす」 と 
地蔵様が言ったもんだから「へば、これから毎日作って持ってきてける」        

と こたえたんだと。  ちょうどその時遠くから赤いものが                
近づいてくるのが 見えたっけ。なんだべと思って よくよく                
見ると 鬼が近づいてくるところだった。 これを見ると地蔵様は             

「まんず俺の背中さ隠れれ。あと 何があっても声を立てるなや」と言って        
婆さまをかくしてくれたど。 鬼は地蔵様の前に来ると「人臭い、人臭い」と  
そごらあたりを 見回したども、すぐに団子を見つけて、むしゃむしゃと         

食い始めたど。したば あまりうめぇもんだがら あっという間に全部           
食べてしまい、「なんと うめぇ団子だった。よし!何か欲しいもの けでやる」     
と、地蔵様に言ったわけだ。 「へば、明日までに考えておくす」って          

地蔵様がいうと 鬼は帰って行った。「何か願い事ねぇか? 」と             
地蔵様に聞かれた婆さま「なんもねぇす。たんだ、生きてる間 うめぇ           
団子っこ作っていられれば それで いいんす!」って答えたど。                 

さて、この話を聞いた 隣の欲張り婆さま、自分も試してみたくなった          
急いで団子を作ると 地蔵様の前に どんと置いて「鬼が来てこれを          
食ったら おれの願い事を鬼さ伝えてたんへ。おれに宝物山ほど            
けでけれってな」」そう言うと さっさと地蔵の陰に 隠れたもんだ。           

そうするうちに 鬼が来て団子を食べ始めた。だども、その団子だば              
まんずうまくない。鬼怒ってしまったものな。だども欲張り婆さまは            
もうすぐ宝物が  手に入ると思って 嬉しくて 嬉しくて仕方ない                 
思わず 声を出して笑ってしまった。                              

その声で 鬼 婆さまに気づいたもの。欲張り婆さまは とうとう              
鬼に食われてしまったど。  優しい婆さまは 死ぬまで うまい             
団子を作って 幸せにくらしだど。
~とっぴんぱらりのぷう~

きょうは、お墓参りをしてきました。春彼岸は、餅米粉で作ったダンゴと決まって
いますが、うぐいす餅を購入、カボチャ、赤飯(炊飯器で炊いた)おまんじゅうなどを供えました。

父・母・相方さん・・・ いっぱい食べてけれな 合掌
                                    
方言で、わからない言葉が入っているかもしれません(^-^;