先日の寒波は厳しかったですが 本日は(金曜日)穏やかで 午前中は真冬日だったようですが
気温も 0.2度位まで上がったとか。ほっとしました~(^^)
明日以降はまた 真冬日に戻るそうです。
日常と昔っこのblogですが だいぶ昔っこ・民話を ご無沙汰でした。
県の北部 鹿角(かづの)地方に伝わる民話「せつめん」を。
昔っこ「せつめん」
昔は正月用の木綿の事を 節の木綿と言う意味で「節綿(せつめん)」といったもんだ。
そのころ、ある親方が若勢(わかぜ)(使用人)の 太郎に、花輪さ行って節綿買ってけ。と言ったと。
何もわがらねぇ太郎は「せつめん せつめん」って言いながら花輪に向かった。ところが、
堰をまたいだ拍子に「おにめん・おにめん」と言い間違えてしまったと。
花輪について「おにめん けてくなんせ」て 店屋で言ったら、「おにめんて、鬼の面だべ」
と、鬼の面を売ってくれた。
帰りしな疲れて お堂っこで一休みしたと。あんまり寒くて炉に火を炊こうと思ったども
薪が無い。仕方ねぇ。杉の葉っぱをとってきて火をおこした。
だどもなんと、杉の葉だもの。煙がどんどと出てきて煙い、煙い。
そこへ、正月の木綿をたくさん背負った木綿屋が、「ああ寒ぶ、寒ぶ。あたらせてけねべが」
と、炉端にやってきた。ところが煙はどんどと出る。二人して煙が自分の方に来れば
顔をそむけてしのいでいたども、とうとう太郎はがまんできねぐなった。
煙が木綿屋の方に行った隙に鬼の面をかぶったと。木綿屋がふと、太郎の方を見ると
なんと!鬼がいる。「鬼だ・鬼だ」 どでんして(びっくり)叫ぶなり、逃げだした。
「なんと、この木綿なんとする」 太郎がたずねると 「なんもいらねぇ。助けてけれ~」
て 走っていってしまった。
「いらねて言うなら おらがもらっても かまわねべ」そこで、ありったけの木綿を背負って
村に戻ると、村人がたは、木綿のいっぺあるのにたまげてしまった。
親方はたいした喜んで、みんなさ その木綿を分けて、たいした楽しい正月を、迎えたと。
とっぴんぱらりのぷう。
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