のぞき穴のむこう

後援:博愛主義ネクロフィリア協会(嘘)

2000ピースのすたるじあ

2005-01-10 01:45:47 | 神話
時々、衝動的にやりたくなるものがありまして。まあ、ジグソーパズルなんですが。
どこかの自己紹介で好きだっていったら、微妙な空気が流れたので、以来あまり人には言ってません。

箱にざらりとあけたピースに、手、つっこんでるだけで癒されます。固い紙の感触、つんとしたにおい。
ちゃんと一枚だった絵をわざわざバラバラにしてまた組み立て直すという、究極の不毛。その無意味さ加減が、でも好きなんだよなぁ感をいや増します。

絵柄は、風景写真が好き。
ひとつはめて、つぎをさがす。ようは細かく丁寧に、観る作業です。ぱっと見では捕らえきれないものが、いっぱい写りこんでるのがおもしろい。箱絵で全体を見たとき、刷り込まれた印象が、小さな一片を通して見ることでどんどん解体されていきます。

できあがるころには、その景色に、なんだか懐かしいような親しみ、感じてる。
そう、この路地の先に階段があって、お店があって。
交通量が増えて、街もだんだん変わってきてるんだな。
この二人はいつもここで海を見てるのかな?

ちいさいちいさい、手足も判別できない人たち。窺い知れない窓。黙々と灯る火。生活の臭いが、当たり前の日常が、ややふてくされぎみに、そこにある。

でも、そんな‘当たり前’がぴったり固定してることに、ふと気づく時。
ちょっとした恐怖体験です。
そう、これはパズル。写真だってずいぶん古いものかもしれない。あまつさえ、印刷されて、切り刻まれ、組み立てられたこの空間に、いくら親しみ感じたところで、ぼくは絶対に、そこには、入れない。

できあがってしまえば、興味の大半は失われます。
固めて光沢を出すのりが入ってますが、たいていは八つくらいに分割して、また箱へ。
一時はパネルにして壁に懸けたりしましたが、そうなるともう、その白々しさたるや。


いい思い出がせつなさ伴うのは、もう決して触れられないからなんだなぁ。


2 Comments

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こんばんは...** (きのえ)
2005-01-11 22:20:25
私もジグソーパズル好きですよ!

あの地味な作業がたまらないですよね**

私の周りの子は口には出さないだけで、ホントはパズル好きな子多いみたいです。



パズルの中の景色って憧れますよね…なんでだろ。

私がよくハマってたのは沢山猫がいるイラストのシリーズだったんですが、この景色に入れたらなぁと本気で思ってました(;´▽`A``

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あああ!こんばんは! (はまぼう)
2005-01-17 05:13:01
すいませんすいません!気づきませんでした!

ああああ、大失敗!



がまんしきれなくなって一箱やっちゃいました。ジグソー。題名と違って1000ピースですが。しかも額に入れて飾っちゃってますがー(暗いところで光るらしいので、つい;;)

景色はシンガポールみたいです。夜明け前。



こないだショップ(じょいふるの中の)に行ったら、高校生くらいの女の子が熱心に見て回ってました。確かにファンは多いみたいです。



猫のイラストかー・・・なんか想像つきますなー。ほわふにゃ? ^^



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