世事雑感

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さ(血?)迷えるNHK108  交際費の内訳を公開せよ

2007-05-09 16:30:26 | NHK関連

世間の常識とかけ離れたNHKの非常識。
交際費の内訳を公開せよ。
各地の放送局の交際費も公開せよ。


NHK第1041回経営委員会議事録(平成19年4月10日開催分) に
H19年度役員交際費の支出限度額についての質疑が出ている。
<永井副会長>
平成19年度役員交際費の支出限度額についてですが、役員交際費は、放送法第14条および定款第11条に基づき、経営委員会の議決を経たうえで、その限度額の範囲内で支出できることになっています。
平成19年度の役員交際費の支出限度額については、平成18年度と同額の3,000万円にしたいと存じます。 
なお、平成16年度以前の交際費の支出限度額は5,500万円、平成17年度は4,000万円でございました。この金額は、あくまでも支出限度額であって、すべてを使い切るものではございません。今後とも効率的・効果的に使用してまいりたいと思いますし、経費節減にも努める考えでございます。
役員交際費の使途範囲でございますけれども、大きく分類しますと、事業に関係ある方に対する謝礼品、事業に関係のある方との会食を伴う打合せ、事業に関係のある方の慶弔等に際し支出する金品、事業に関係のある外部団体等に支払う各種会費の4項目でございます。この使途範囲は、外部監査法人にご検討いただいたものです。
<小丸委員>
  役員交際費の決算額は、平成16年度以降減少しており、平成18年度は1,464万円となっています。したがって、支出限度額の3,000万円は、さらに引き下げてもよいと思いますがいかがでしょうか。いろいろな事態を想定して、据え置くということなのですか。 
<橋本会長>
  そうです。支払い限度額の規模は据え置きたいと考えていますが、効率的・効果的に使用してまいります。 
<小丸委員>
  交際費の使途や相手先についてはご報告いただけないのでしょうか。 
<永井副会長>
  相手先については、個人情報保護の観点から、個別には申し上げないことにしています。主な使途をご紹介いたしますと、平成18年度は、事業に関係のある方の慶弔等に際しての支出が多くなっています。また、事業に関係のある方との会食を伴う打合せなどにも使用しております。
 <多賀谷委員>
  交際費に関しては、地方公共団体においても、最近では相手先情報を含めて情報公開されるようになってきています。NHKも、さまざまな問題があるとは思いますが、情報公開されてはいかがでしょうか。
<橋本会長>

  交際費については、公表できる範囲で公表しており、平成16年度以降、決算書等で総額を公表しています。
<小林委員>

  役員交際費の支出限度額は、平成18年度も平成19年度も3,000万円と同額としていますが、今、NHKが非常事態であることや、最近5年間の平均使用額が2,383万円であることなどを考えると、支出限度額を例えば2,500万円に削減するなど、節約する姿勢を示すべきだと思いますがいかがでしょうか
<橋本会長>
  交際費の支出限度額は、平成17年度に1,000万円引き下げて3,000万円としましたし、決算額は、決算書等で公表しています。支出限度額を低く設定するよりも、こうした全体の経過を、視聴者の皆さまにしっかりとお見せするほうが大事だと思います。
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何とまあ勝手な言い分だろう。 実際に1,500万円弱しか使っていないのに、予算上は3,000万円を計上するという。 
民間会社であれば、毎年前年度予算の10%カットと言うのが当たり前の世の中である。 それなのに、いざというときのために予算は確保しておくのだそうだ。 民間なら予算外伺いを書いて、上司や経理からから嫌みたらたら言われて、それでも認めてもらえるかわからない。
NHK役員には経費節減などの意識は無い。 3,000万円以内なら、予算内だから国会で問題になることも無い。
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役員以外についてはもっとひどい。
ある人が、 過去5年間の岡山放送局長の交際費についての開示の求めたのに対してNHKは、
  『役員交際費については、放送法でも規定されているため、予算科目を設けて管理しているが、それ以外には交際費という予算科目はなく、一般的に交際費と言われている慶弔や会費、懇談等に要する経費は、業務内容に応じたそれぞれの予算科目より支出している。したがって岡山放送局長の交際に係わる経費についてトータルで把握した文書は存在しない。』 http://www.nhk.or.jp/koukai/6condition/toshin/41.html
と回答している。 民間会社で言えば、本社役員の交際費は把握しているが、支社長や、各工場長の交際費は、管理費目さえ無いということになる。


さすがに外部委員からなるNHK情報公開・個人情報保護審議委員会は、
NHK情報公開・個人情報保護審議委員会の諮問第38号に対する意見  平成18年4月26日として、
http://www.nhk.or.jp/koukai/6condition/toshin/41.html
審議委員会の結論
『過去5年間の岡山放送局長の交際費についての開示の求めに対して、平成14年度から16年度までの岡山放送局長の裁量によって実施された打合せ費の支出総額を、岡山放送局長の交際費の一部として開示すべきである。
と結論づけている。


更にもう一例。
NHK情報公開審議委員会の諮問第18号に対する意見   
平成17年3月24日 として、
http://www.nhk.or.jp/koukai/6condition/toshin/18.html
 審議委員会の結論
『97年度以降の役員(会長、副会長、専務理事、理事)の交際費の額及び支出先、支出目的のわかるものとして、平成9年度(97年度)から平成15年度までの役員交際費の各年度総額及び類型別(飲食を含む打合せ、チケット贈呈等の謝礼、慶弔・会費関係)の金額、チケット贈呈等の謝礼のうちの大相撲の席料とプロ野球のシーズンシートの金額及び平成13年度から平成15年度までの飲食を含む打合せの役員別(会長、副会長、専務理事、理事、監事)の金額を開示すべきである。』 とも述べている。

政治家や自治体幹部の政務調査費・交際費など、領収証付きで公開されている時代である。 開示請求しなくても自主的にインターネットで公開されている。 それなのに、NHKは開示請求が無ければ開示しないし、費目別の金額は開示しない。 役員以外の各地放送局長については勘定科目も無い、と言う。
NHK役員の意識が世間とどれだけずれているか猛反省してほしい。