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あなろぐ

ここは私の巣穴です。自閉症の息子のことや、好きな作品のことなどを書きます。
最近のハマリものはイ・ジュンギ。愛だぜ。

モンダイのありか

2006-11-02 00:27:04 | 雑記
最近マスコミの格好の餌食になっている、進学校での「未履修」モンダイ。
学校を悪しざまに言うコメンテーターたち。
さも、自分には悪のカケラもなく、善と良識のカタマリのような口ぶりで。

そもそもは、「必修科目」をしっかりやれば進学できるっていう仕組みにできていないことが構造的な理由なんじゃないの?
構造がゆがんでるから、現場では何らかの「対応」が必要だし、「対応」でバイアスをかけすぎる高校も出てくるわけ。

なんら配慮をせず、お上に言われたとおりの授業構成にしていれば、つまりお役所仕事をしていれば、何ら問題は起こらなかったでしょう。
わざわざ文科省のお達しに逆らう理由は、単純です。
受験で生徒が有利になるように。
そのこと自体は、別に悪いことではないはず。

どうも、偏差値輪切りとか、マイナス先入観があるようですが、受験って、かなりの確率で努力が報われる世界ではあるし、べつだん「悪」ではないと思うんですがねえ。

だいたい、私自身、世界史の授業はルネサンスまでしか受けなかったぞ(笑)
受験生の皆さんはもちろん、現場でがんばる教員の皆さんにも過重な負担がかかることがないように祈ります。

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3 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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同感! (たけ)
2006-11-02 20:58:08
いや、まったくそのとおりです。

学校や先生はむしろ、生徒のためを思って「弾力的」に運用したんでしょう。そんな「思いやり」なんか持たないで言われたとおりにお役所仕事してれば自分の身は綺麗でいられたんですからね。

私はむしろこの学校や先生たちが気の毒になっています。

私自身、世界史は大好きでしたが、受験科目として選ぶには範囲が広すぎて、日本史(これも大好きでしたが)を選んでましたわ。
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ほんとにねえ・・・ (KAK)
2006-11-02 22:24:03
まあ、必修やってるだけじゃ「いい大学」には進学出来ないってのは、昔からですがねえ。

そういう大学入試の実態はほっておいて、授業時間数だけガバガバ減らしてくれたら、そりゃあ無理でしょうよ。都会は予備校もたくさんあるけど、地方には無かったりするから、公立の有力校が頑張るしかなくなるんだもの。田舎の伝統校は、同窓会からの突き上げなんかも厳しかったりするからなぁ。

しかも、小中で教えることは、3割減だの4割減だの言われてます。高校入学時の力がものすごく落ちてる。スタートラインがドカンと下がってるのに、出口(大学入試)のレベルは変わらないから、3年間でそこまで持っていかなければならない。

この件に限らず、「教育問題」を語ってる人達で、現場、それも一番厳しい現場の実態をわかってる人は殆どいない。だからいつまでたっても議論が上滑りで、肝心の改革は何も行われないまま、状況は悪化の一途を辿るわけです。

安倍さんの「教育改革」も、所詮は成城育ちのぼんぼんの発想。最底辺の公立校は、「競争」の土俵にもあがれないってことがわかってない。

何が問題なのか、さえ客観的なコンセンサスができてないのが現状の中で、百人百様で教育論をぶっている。教育論の恐いところは、素人でもいっぱしのことが言えるところです。自分が受けてきた教育だけを判断基準にしてね。一億人分の一に過ぎない体験に過ぎないのに。そしてそれが受け入れられてしまうことが多々ある。現場から遊離した夢物語、机上の空論だったりするのに。

そんなことで時間を潰してる場合じゃもうないと思うんですがねえ・・・。
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ほんとにねえ… (春花)
2006-11-04 19:39:27
私も学校教育に関連した業界で給料を貰っている身、口が裂けても安易な批評はできない、と思いつつ、どうにも黙っていられず書いてしまいました。
反応がいただけてうれしいです。

とにかくまあ、理想論やエリートの理屈だけでは立ち行かないのが世の中というものですから、教育界の懐を広くする方向に向かわないと、いずれ破綻すると思うのですけれどねえ。
私自身にしても、愚息どもをどういう進路に進ませてやるのがいいやら、悩ましい今日この頃でございますよ。
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