みなさん、こんにちは。
今回は《似蘭斯馨 如松之盛》のプリントをアップしました。
そして今回の1文字は「蘭」です。
漢字源によると、蘭にふくまれる「闌」は、柬(カン・いいものと悪いものをより分ける)+門で、門前で出入りをチェックするための柵。
「枠を設けてさえぎり止める」
「押さえきれずに枠をはみ出る」
という二つの意味があるそうです。そのうえで漢字の成立ち辞典をひくと、
欄 はみ出ないようにさえぎり止める木の枠。線で囲ったところ。欄干。空欄。
蘭 フジバカマ。邪悪をさえぎる草。古代中国では三月の節句にフジバカマを摘んで、不祥を払う風習があった。
爛 ただれる。熱で形が崩れてあふれる。爛熟。
瀾 大波。あふれんばかりにわきたつ波。波瀾万丈。
となるそうです。
プリントにある、
子曰 歳寒 然後知松柏之後彫也
は、論語の言葉です。
子曰く、歳寒くして、然る後に松柏の彫むにおくるるを知る。
と読みます(新釈漢文大系 論語・明治書院)。冬になって草木が枯れても、松や柏(カヤやヒノキといった常緑樹)はしぼまずに残っている。このように大事に遭遇して初めて、君子の節操があることがわかる、という意味です。
プリントづくりで論語をめくることもありますが、やっぱりいい言葉が多いですね。
リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。
子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。
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