みなさん、こんにちは。
きょうは《始制文字 乃服衣裳》をアップしました。
横道にそれますが、驚くことがありました。
先日娘に、どんなむずかしい字を覚えているのか聞いてみました。
「ねえ、たしか『鬱』って書けたよね?」
「うん」
そういって娘はノートに鬱の文字を書きます。
「ほかに画数が多い字で書けるのってある?」
ちょっと考えたあと、「麗」を書いて、さらに「顎」も書きます。
「へぇ〜、顎も書けるんだ。すごいね」とほめたのですが、ちょっと待って。
岩波文庫の千字文の目次をざっとみましたが、「顎」の文字はありませんでした。
それどころか、愕・諤など咢をふくんだ文字が千字文にはなかったのです。
「顎なんて、どこで覚えたの?」
「理科の図鑑の人体のところにあった」
画数の多い漢字でもへいきで覚えてしまうのは、千字文効果なんでしょうか。
びっくりしました。
ちなみに、千字文の文字ではありませんが「咢」に注目すると、「逆方向にいく・→←の形にぶつかる。人々が対立して意見をぶつけあう形」というイメージがあるそうです。そこから、
顎 アゴが上下にぶつかる。
愕 予期せぬことに感情が→←の形にぶつかってギョッとする。
諤 遠慮せず意見をぶつけること。侃侃諤諤。
になります。
どっちにしても、教えていない「顎」を娘が書いたのは、驚愕のできごとでした。
なおプリントは、千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考につくりました。
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