小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

21・22 始制文字 乃服衣裳

2022年01月15日 | 千字文

 みなさん、こんにちは。

 きょうは始制文字 乃服衣裳》をアップしました。

 

 横道にそれますが、驚くことがありました。

 先日娘に、どんなむずかしい字を覚えているのか聞いてみました。

 「ねえ、たしか『鬱』って書けたよね?」

 「うん」

 そういって娘はノートに鬱の文字を書きます。

 「ほかに画数が多い字で書けるのってある?」

 ちょっと考えたあと、「麗」を書いて、さらに「顎」も書きます。

 「へぇ〜、顎も書けるんだ。すごいね」とほめたのですが、ちょっと待って。

 岩波文庫の千字文の目次をざっとみましたが、「顎」の文字はありませんでした。

 それどころか、愕・諤など咢をふくんだ文字が千字文にはなかったのです。

 「顎なんて、どこで覚えたの?」

 「理科の図鑑の人体のところにあった」

 画数の多い漢字でもへいきで覚えてしまうのは、千字文効果なんでしょうか。 

 びっくりしました

 ちなみに、千字文の文字ではありませんが「咢」に注目すると、「逆方向にいく・→←の形にぶつかる。人々が対立して意見をぶつけあう形」というイメージがあるそうです。そこから、

 顎 アゴが上下にぶつかる。

 愕 予期せぬことに感情が→←の形にぶつかってギョッとする。

 諤 遠慮せず意見をぶつけること。侃侃諤諤。

 になります。

 どっちにしても、教えていない「顎」を娘が書いたのは、驚愕のできごとでした。

 

 なおプリントは、千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考につくりました。

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