小学生のための 千字文漢字練習プリント

古代の中国で生まれた千字文で漢字を学ぶプリントです。
1日20分ぐらい。親子で取り組んでみてください。

47・48 信使可覆 器欲難量

2022年01月26日 | 千字文

 みなさん、こんにちは。

 今回は《信使可覆 器欲難量》のプリントをアップしました。

 ブログでとりあげるのは「覆」です。

 

 プリントでも「覆」のイメージにふれていますが、ちょっと言葉たらずな気もしたので、漢字の成立ち辞典(加納喜光著)をひいてみました。

 「覆」にふくまれる「復」には「同じ道を引き返す」という意味があるそうです。

 この復のつくり(右側のパーツ)には「ふくれる」「重なる」というイメージがあり、そのうえで、

 腹 いくつかの臓器が重なってふっくらした腹。満腹。

 複 二重になった衣服。重なる。複雑。

 覆 上から覆いかぶさって下のものに重なる。またはひっくり返って下を覆う。覆面。転覆。

 蝮 マムシ。腹のふっくらした蛇。

 鰒 アワビ。ふっくらした形の貝。鮑もアワビ。

 馥 ふっくらと豊かに香りがこもる。馥郁。

 こうやってながめると、「ふくれる」「重なる」のイメージが共通しているのがわかります。

 

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。

 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。

 みなさんのリアクション、お待ちしています。


45・46 罔談彼短 靡恃己長

2022年01月26日 | 千字文

 みなさん、こんにちは。

 今回は《罔談彼短 靡恃己長》のプリントをアップしました。

 そしてブログでは「談」についてみていきます。

 

 漢字の成立ち辞典(加納喜光著)によると、談にふくまれる炎は、火がふたつ上下に重なった形で、メラメラと燃える炎をしめしているそうです。

 炎のさきっぽはペラペラと揺れているので、「炎」には「薄っぺら」というイメージがあり、

 淡 あわい。薄い。炎(薄っぺら)+水で液体の味が薄い。淡水。

 談 炎+言で薄っぺらな舌をペラペラ動かしてしゃべる。談話。

 啖 炎+口で薄っぺらな舌をペラペラ動かして食べる。健啖。

 毯 毛などでつくった薄い敷物。

 となります。

 分厚い絨毯というのは、厳密に考えると矛盾した表現になるんですね。

 プリントを1日に2〜3枚、アップしていこうと思います。

 春の新学期までには、ぜんぶアップして、新しい学年になる子どもと親御さんに使ってもらえれば幸いです。

 リンク先にあるプリントは千字文(岩波文庫)、漢字源(学研)などを参考にしてつくりました。

 子どもが漢字を身につけるのに役に立つと思います。小学生のお子さんがいるお知り合いの方がいたら、よければこのブログを紹介してください。

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