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愛知環状鉄道にモバイルSuicaで乗車してきた

「愛環」はTOICAでIC乗車券サービス開始

 愛知県の岡崎駅(岡崎市)と高蔵寺駅(春日井市)を結ぶ第3セクターの愛知環状鉄道(愛環)で、2019/3/2からICカード乗車券TOICAのサービスが開始された。
 岡崎駅から新豊田駅の区間は旧国鉄の岡多線が前身であり、民営化後のJR東海に継承されたが、1988年に新豊田駅から高蔵寺駅まで延長した上で愛知環状鉄道線として開業した経緯があることや、岡崎駅と高蔵寺駅ではJR線と改札内で乗り換えできることから、JR東海のTOICAが採用されたものと思われる。
 HUAWEI P20 Pro HW-01KにインストールしたモバイルSuicaアプリに愛知環状鉄道の乗車記録を刻むべく起点となる岡崎駅に向かった。

2019年3月2日からTOICAがご利用になれます


岡崎駅でICのりかえ改札機にタッチ

 岡崎駅で東海道本線の電車を降り、陸橋を渡って0番ホームに向かうと、さっそくICのりかえ改札機がホーム上でお出迎えしてくれる。利用開始から間もないこともあってか、乗り換え客にタッチを呼びかける駅員が多めに配置されているようだった。
 この改札機は、豊橋駅や弥富駅などに設置されているものと同一だ。JRから愛環への乗り換えにはピンク色の、愛環からJRへの乗り換えや岡崎駅で出場するには水色の改札機にそれぞれタッチする。
 ピンク色の改札機にタッチしたあとモバイルSuicaアプリの乗車履歴を確認してみると、すでにJR岡崎駅での降車が記録されていた。

岡崎駅のJR線→愛知環状鉄道 ICのりかえ改札機


【2019/3/16追記あり】モバイルSuicaアプリ利用履歴は現時点では「****」

 新豊田駅で下車して乗車履歴を確認してみれば、毎度のお楽しみである愛知環状鉄道の事業者略称がわかるはずだった。私の予想は、英語名のAichi Loop Lineの「AL」か、TOICA利用ということで「JC」を冠した表記かのいずれかである。
 ところが、SF(電子マネー)メニューからログインして利用履歴を確認したところ、入場駅も出場駅も「****」が表示され愛環の駅名を確認することは出来なかった。
 そういえば、愛環線の八草から乗り換えられるリニモでのmanacaサービス開始2日目に乗車した際も同じ事象に遭遇したことを思い出す。どこかのタイミングで表示されるようになるのだが今回の乗車分では対応していなかった。まことに残念である。

モバイルSuicaアプリのSF(電子マネー)履歴表示では駅名が「****」

モバイルSuicaアプリのデータ更新で「*****」が解消【2019/3/16追記】

 2019/3/16にモバイルSuicaアプリのデータ更新が行われた。更新後に確認すると「****」で表示されていた愛環の駅名の表示が置き換えられた。

モバイルSuicaアプリ内のデータ更新を行います。

 モバイルSuicaアプリのSF(電子マネー)履歴表示画面では、愛環の岡崎駅が「AK岡崎」、新豊田駅は「AK新豊田」、瀬戸市駅は「AK瀬戸市」で、愛知環状鉄道の略称は、日本語読みそのままにAKだった。
「*****」で表示されていた愛環の駅名の表示が「AK」で始める駅名に置き換えられた


 新豊田付近を散策する中で、Apple PayのSuicaを使って愛環梅坪駅から新豊田まで乗車したところ、Walletアプリ上では利用駅名が表示されていた。
Apple PayのSuica利用ではWalletアプリが履歴を通知


高蔵寺経由の愛環-JR乗換は中間改札なし

 再び愛環線に乗車して終点・高蔵寺駅まで乗り通し、反対側ホームに入線してきた名古屋行の中央線電車に乗り換えた。
 平日の朝夕にはJR中央線との直通列車もある高蔵寺駅には岡崎駅のような乗り換え改札機は設置されておらず、そのまま乗り換えればよい。愛環の各駅で配布されている「ご利用案内」にも記載されているが、愛環線内とJR線駅間の運賃は岡崎駅の乗換え記録のない場合、高蔵寺駅経由で計算されるからだ。

高蔵寺駅でのJR中央本線(左)と愛知環状鉄道線(右)の乗り換え

 2019/3/16のデータ更新後はJR名古屋駅で改札を通った利用履歴も、入場が「AK瀬戸市」で出場が「JC名古屋」で正しい表記になった。事業者名が異なる入出場記録は東海エリアでは初見である。


参考

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