「ICa王国」金沢でモバイルSuicaが使えるバス
金沢市内の観光地を巡る「城下まち金沢周遊バス」に乗る機会があり、モバイルSuicaで乗車履歴を刻んできた。
北陸鉄道(北鉄)が運行するこのバスは、同社が発行する独自のICカード乗車券「ICa(アイカ)」ではなく、2022/10/17からmanacaやSuica、ICOCAなど全国交通系ICカードが利用できる数少ない北鉄バスである。
このほか、金沢市内では西日本ジェイアールバスの路線や土日祝日のみ運行する「金沢ショッピングライナー まちバス」で交通系ICカードが利用できるが、市内を走るほとんどのバスはICaのみに対応した北陸鉄道及び北鉄バスグループ会社のバスだ。
交通系ICカードつかえます。アイカ(ICa)はご利用いただけません
城下まち金沢周遊バスが出発する金沢駅東口のバスターミナル7番のりばやバスの乗車口には、交通系ICカードが利用できることが目立つように表示されている。カードの並び順は掲示によって異なっていて、左上がICOCAであったりmanacaであったり様々だ。
さっそく乗車してみる。
定期券期限表示のある乗車リーダーが左側に設置され、海外からの観光客向けだろうか「乗るときも降りるときもICカードのタッチお願いします」と利用方法が英語併記で説明されている。タッチ部分には「IC乗車券をふれてください」とだけ書かれているが、ICaやICa定期券が使えないことは車内のあちこちに掲示されている。
北鉄バスのICa用の乗車リーダーと比べてみると、残ポイント表示の有無など仕様が若干異なるようだ。
利用履歴は「名鉄バス」
降車後にモバイルSuicaアプリのSF乗車履歴を確認すると、種別は「バス等」、利用場所は「名鉄バス」と表示されていた。岐阜バスや知多乗合バスと同じく北陸鉄道は名鉄グループに属していて、全国交通系ICカードはmanacaが基本形。全国交通系ICカードが利用できる旨を説明したWebページにも「利用履歴については、『名鉄バス』と表示・印字されます」と記載されている。
ICaは2004年デビューで、2011年に登場するmanacaより7年も早かった。
北陸鉄道では次世代のキャッシュレス乗車システムとして、クレジットカードやデビットカード等によるタッチ決済を2024年3月から一部エリアで開始することを発表していて、今回乗車した城下まち金沢周遊バスでも交通系ICカードと合わせて併用されるようだ。
参考
- 岐阜バスにモバイルSuicaで乗車してきた (2024/3/2)
- 名阪近鉄バスにモバイルSuicaで乗車してきた (2023/3/19)
- 富山地鉄の市内電車にモバイルSuicaで乗車してきた (2021/11/5)
- 石川・富山ICOCAエリアの電車やバスにモバイルSuicaで乗車してきた (2018/5/11)
- 三重交通のバスにモバイルSuicaで乗車してきた (2017/5/13)
- あいの風とやま鉄道線にモバイルSuicaで乗車してきた (2015/9/21)
- 祝・全国相互利用開始。モバイルSuicaでmanacaエリアの乗車記録を刻んでみる (2013/3/23)