6月のmy daizのひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんの週末お着替えは、雨の季節にちなんでカエルの被り物に雨合羽である。土曜日は午前10時から午後3時まで、日曜日は終日楽しむことができる。
初出は今から15年前の2009年、iモードで展開されていたiコンシェルのマチキャラ時代のひつじのしつじくんである。メイドのメイちゃんへの展開は2012年からだが、それでも12年前だ。積み重ねた年月は半端なものではない。
my daizアプリのキャラの部屋で、ひつじのしつじくんに「どうしてカエルなの?」と尋ねると何パターンかの回答がセットされている。しゃべってコンシェル時代からの伝統である。その中でも、「ご主人様だって、朝起きて枕元にカエルの被り物が置いてあったらそれを被るでしょう?」と同意を求めるやり取りがお気に入りだ。この会話には続きがあって、同意した場合と否定した場合で異なるところに精巧を感じる。
ただ、しゃべってコンシェル時代には様々なパターンがあったのだが、my daizになって大幅に削減されている。たとえば、2016年には「なんでカエルに食べられてるの?」と質問するよう誘導してきたが、2024年のmy daizの世界では会話は成立しない。
2023/8/1にひつじの執事室のWebサイトが停止されたことで、新規のダウンロードができなくなった「ひつじのしつじくん しゃべってコース 春夏ver.」のお着替えは、ひつじのしつじくんが全身カエルの着ぐるみに身を包む特別仕様である。私の端末のストレージにはキャラデータが残っているが、機種変更をしたり初期化をしたりしたら二度と会えなくなってしまう貴重品である。
my daizスタートから6年。ついに黒船が迫る。
2024/5/31にmy daiz/ひつじのしつじくん公式Xアカウントは、2018/5/31のmy daizサービスの開始から6周年を迎えたことをポストした。
"今後とも皆様に寄り添ったエージェントでいられるよう努力して参ります"と抱負を述べているが、Appleは2024年秋に配信するiOS 18で、生成モデルのパワーと端末に保存された個人のデータを組み合わせるパーソナルインテリジェンス「Apple Intelligence」を提供すると発表している。日々の行動をアシストするというコンセプトは、iコンシェルやmy daizが指向した行動を支援する情報提供サービスそのものではないか。
7年目に入ったmy daizの未来は明るい…と前向きに考えるのは厳しい。
もう一つ気がかりなのは、このエントリー公開まで2024年6月の1か月間、my daiz/ひつじのしつじくん公式Xアカウントの投稿が1件もなく沈黙が続いていることだ。このままフェードアウトしてしまうのだろうか。
参考
- 沈黙続く2024年7月。それでもイルカと人魚の水着と浴衣は巡り巡る (2024/8/3)
- ストロベリーチョコクレープがついに登場した、メイドのメイちゃん15回目の誕生日(2024年5月) (2024/5/26)
- ひつじの執事室サービス終了から5年。iコンシェルも6月末にサービス完全終了 (2023/6/17)
- ひつじのしつじくんは引退してないけれど… (2018/6/7)
- 全身着ぐるみに進化した、かえるスタイルのひつじのしつじくん。 (2013/6/1)
- ひつじのしつじくんがカエル (2009/6/4)