■2年前の模様替えを再利用した、衝撃の2018年お正月ver.
2018年の年明け。ひつじの執事室のお正月ver.の模様替えを確認した自分は我が目を疑った。2017年冬ver.からのリニューアルではなく、2年前に見覚えのある執事室の風景がディスプレイに映し出されたからだ。通常時のひつじの執事室は、季節ごとに異なる模様替えをすることが恒例となっている。スマートフォン版の執事室に限っても2011年冬ver.から6年間にわたり、この習わしは継続されてきた。
しかし、今回2018年お正月ver.への模様替えとして披露された執事室は、2015年冬ver.をベースにアイテムとイベントの入れ替えを行ったもので、2016年お正月ver.とほぼ同じ内容といってよい。
■細かな変更点はありますが…
とはいうものの完全にデータ(あえて「データ」と表記する)を複写したというわけでもないようで、いくつか変更点も見られる。最も大きな差異は、かつてお正月ver.の名物であった干支が描かれた花瓶である。2016年(平成28年)は申年だったので猿の絵が描かれていたのだが、今回は絵が消されてしまい、昨年(2017年)のお正月ver.に続いて無地の花瓶でコストダウンが図られた。
また、右上のタンスの上に置かれた花瓶は、2016年は正月花である南天が生けてあったのだが、花瓶も花の種類も一新された。シクラメンやサザンカらしき冬の花に差し替えてある。
午前2時台のお化けは、雪だるまお化けから現行のひつじお化けに差し替えられた。頭に鏡餅を載せて日の丸の扇子を手に漂う姿は2017年と同じだ。
このほかのアイテムや登場するゲストなどは、読み込みの度にランダムで変わるひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんのアクションや、「2時の虹」の演出がないこと、それに「ひつじの執事室」のタイトル下に添えられている「HITSUJI NO SHITSUJI-SHITSU」というローマ字表記が省略されている点など細かい部分まで、2016年と基本的に同じだ。
月のウサギや自在鉤のニワトリの横木など、一部存在が確認できなかったものもある。また、向かって左側の円座は2016年には朝の時間帯に花瓶が乗ってしまっていたのだが、この部分は修正されている。
執事室の時間帯ごとの移り変わりは2016年のコンテンツを参照。
- 2016年の執事室のお正月は冬ver.をベースに定番アイテムで華やかに (2016/1/3)
しゃべってコンシェルアプリの起動時に表示される「おしらせ画面」も2016年お正月の画像の猿を犬に差し替えたものだ。ある意味、徹底している。
■ひつじのしつじくんが節目の10年目
たしかに2017年冬ver.の執事室はお正月ver.への展開が難しかったのは事実だろうが、手間を掛ければ可能だろう。そんな中、あえて2年前のデータを持ち出してきたのには、コンテンツや費用を含めた委託契約あたりに大人の事情があるものと邪推する。果たして正月明けに冬ver.に戻すことができるか。そして今後の執事室のコンテンツはどうなるのか。昨年末にサンタクロース姿でひつじのしつじくんとメイドのメイちゃんはが呟いた一言が頭をよぎる。2008/11/19のひつじのしつじくんデビューから10年目を迎える2018年の動向は、緊張感を持って見守っていく必要がありそうだ。
【参考】
- ひつじのしつじくん、10年目のサンタクロース衣装で気になる一言 (2017/12/25)
- ひつじの執事室2017年冬ver.は、冬遊びを満喫する24時間 (2017/12/17)
- ひつじの執事室2017年のお正月。食事と楽器にバリエーションが追加 (2017/1/3)
- 2016年の執事室のお正月は冬ver.をベースに定番アイテムで華やかに (2016/1/3)