ハイライト|J1リーグ第10節|vs セレッソ大阪
マリノスは120分の激闘を経て、中2日しかない強行日程で敵地で戦わなければならない。
きついよねえ。
でも選手たちは肉体的に厳しいだろうが、メンタルは全く衰えていなかった。
前半の試合運び、素晴らしかった。
選手全員が的確なポジションどりでボールを運んでいく。
セレッソはボールを奪いたくても奪えない。
押し込んだ中で、相手の一瞬の隙を植中が付き、それを起点として宏太が先制点。
しかし、90分間マリノスの流れで進めることは不可能であり、好調であるセレッソもこちらのミスを付いてレオが前半ロスタイムに同点とした。
キューエル監督は57分に3人の交代に踏み切る。
セレッソに傾いた試合の流れをたぐりよせるために彗悟、ヤン、ロペスを投入した。
交代後すぐに得たCKで彗悟がJ1リーグ初得点を挙げる。
逆転はしたが、セットプレイでまたもやレオの見事なヘディングで同点とされてしまった。
そうそうセレッソにPKを与えてしまったが、なんとレオがPKを失敗。
PK戦を経験したポープの圧が効いたのだろう。
さすがに中2日で敵地の試合は厳しかった。
後半残り15〜10分くらいからは動きが重くなってしまった。
前半の試合運びは、キューエル監督も満足していた準決勝の前半と並ぶ素晴らしい内容だ。
4ー3ー3システムがチームに浸透してきた結果だと思う。
それがセレッソ戦でも証明された。
ACLを経て、試合中、状況に応じてポジションを変更できるようになったのも大きい。
先発のアンカー山根と交代で入った彗悟が途中からダブルボランチとなって対応していた。
そして彗悟、朝日の台頭。ACLを経て守護神ポープの誕生。
怪我明けの選手たちの復帰も大きかった。
中2日で連携などの練習時間がとれなくても新たなメンバーでこれだけ戦えたのは、試合に出られなくても「出た時には力を出せるよう、常日頃からそう意識している」と話す選手たちだからだろう。
両サイドバックを筆頭にポリバレントプレイヤーを有することで、選手交代で力を落とすここなく柔軟に対応できる。
厳しい条件の中で得た勝ち点1。
勝てなかったけど、負けなかったのはメンタルの成長と思いたい。
そして大きな成果を得た試合だったと思う。課題もちょっと?あるけど。
成果は、
個人的な見解だけど、4ー3ー3の肝であるアンカーとインサイドハーフがこなせるようになってシステムがチームに浸透してきた。
怪我人の復帰によって層が厚くなり、連戦への対応力が高まったこと。
課題は…..先行した試合を守りきれないこと、これを克服しないと勝ち点を積み上げられない。
あとは連戦の中、新たな怪我人が出ないことを祈ります。
文中の選手名は敬称略となっています。
画像はマリノス公式HPより