遺跡好き弁護士の一(はじめ)法律事務所

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青木・福市遺跡(米子市)

2012-04-29 17:22:01 | 日記
GW2日目です。久々に2日連続でブログを更新します。
上の写真は,青木遺跡5号墳です。全長27メートル,後円部に比べて前方部が短く小さい帆立貝形と呼ばれる前方後円墳です。写真で見ても,右側の後円部より左側の前方部が大変小さいことが分かると思います。
未調査ですが,後円部墳頂に大きな盗掘坑があり,遺物等はそれほど期待できないかもです。5~6世紀のものと考えられています。

青木遺跡は,弥生時代中期(2000年前)から古墳時代にかけての集落跡と古墳が残されています。立地としては海岸から数キロ離れて日野川と法勝寺川に挟まれた丘陵上に位置します。
隣りには福市遺跡があり,おそらく同一の勢力だったのではないかと思います。
この遺跡には多数の円墳が発見されています。

小さな円墳が所狭しとひしめき合っている様子が分かりますでしょうか?
また,箱式石棺も発見されています。


次に青木遺跡の中で最大の古墳(と言っても全長33メートルですが。)である35号墳です。

これは前方部から撮影したものです。

福市遺跡は,弥生時代後期から古墳時代後期まで営まれた集落と古墳の遺跡です。ここは,山陰で最初に調査され,最大の規模をもつ古墳時代の集落跡で住居跡群と墓地群が確認された唯一の遺跡であるとして国に指定されています。

写真では,住居跡を四角い土手で囲んであり,その中心にコンクリートの標識を置いています。きれいに整備されていますね。
この遺跡は,福市公園の一部となっており,近隣住民の方々の散歩道となっています。
そして,この遺跡で残されている唯一の古墳である日焼山古墳です。

小さな円墳です。つつじに囲まれて綺麗です。

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