
弥生時代は稲作が伝来して農業が始まり、採集経済の縄文時代を終わらせました。
大陸に近い北部九州から始まったため福岡市内でも多くの弥生時代遺跡が発掘されています。
1968年に遺跡分布調査を行い「吉武高木遺跡」は弥生時代に始まる国の形を知る重要な遺跡として、平成5年に国の史跡に指定されました。
1.「やよいの風公園」は野外博物館
「やよいの風公園」は「吉武高木遺跡」を歴史公園として整備しました。
広い公園内6つのゾーンを歩き、実際に発掘された場所に展示されたパネルを読みながら弥生時代に空想を広げることができます。
2頭の鹿の文様は特定集団甕棺に刻まれていました。
2.「1.大型建物展望地」
遺跡発見のヒストリーと弥生時代の最大級の大型建物について紹介されています。
3.「2.特定集団墓:最古の王墓」
発掘された副葬品から他地域にさきがけて作られた「最古の王墓」と呼ばれた甕棺墓について紹介されています。
4.「3.やよいの川」
弥生時代の景観が復元されています。
5.「4.むかしみつけ広場」
この付近の旧石器時代から江戸時代の地域の歴史が紹介されています。
6.「5.甕棺墓群:甕棺ロード」
大規模甕棺墓について紹介されています。
吉武高木遺跡では1300基ほどの墓が調査され、全体では3000基を超えると推測されています。
この地から帯状に南西500mにわたり点在していることから、「甕棺ロード」と名付けられました。
埋葬された人々は副葬品から先頭に従事していた人々であると言われ報道では「弥生戦士の墓」と見出しがつきました。
7.「6.まがたま館」
福岡市内の遺跡情報、周辺文化財が紹介されています。
8.田植えの準備
2000年以上の昔から営まれた風景が広がります。
9.やよいの風公園の案内
西に小高い飯盛山、東に流れ豊かな室見川に挟まれ温暖で農業に最適の地域です。
中国の歴史書ではこの地の東の「奴国:なこく」と西の「伊都国」の記述がありますが、ここ「早良:さわら」の記述はありません。
撮影:CANON EOS RP + RF24-105mm F4-7.1 IS STM
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます