龍田 樹(たつた たつき) の 【 徒然ブツブツ日記 】

目についたこと気になることをブツブツと語っていきます。たまぁ~に神霊的情報も有り。更新はかなり気ままですので悪しからず。

見立て違い?

2010-06-07 19:34:41 | “時事”コラム
『鳩山の後継が菅総理なら、小沢院政』と私はブログに書きましたが、現在の菅総理の組閣人事を見る限りでは、その見立てはハズレたようです(笑)

しかし、脱小沢内閣というだけで、支持率がV字回復するんですから民主党は笑いが止まらないでしょう。
そんな民主党政権の陰で一番笑いが止まらないのは一体誰でしょうかねぇ??
良くも悪くも、小沢の虚名を利用して政党支持率が上がる民主党は、小沢院政政党であることに間違いありません。

菅総理になったからといって、民主党のマニフェスト破りが改善されるのでしょうか?
普天間基地の移設先が県外や国外になるのでしょうか?

菅総理は、「増税→医療福祉に税金を投入→景気回復」なんてアホらしい経済対策を掲げていますが、政府の許認可による参入障壁の高い医療福祉分野に税金を投入したって既存の業界団体や人員にお金が落ちるだけです。
医療福祉を雇用対策のために利用すれば、医療福祉従事者の数を増大させる必要があるでしょうが、それは医療福祉従事者の質低下を招く危険性も孕んでいます。

公共事業の土木事業は健康でやる気のある人間なら年齢に関わらず誰でも従事出来るという雇用メリットがありますが、医療福祉従事者には、相応の教育の他に適性も問われます。
しかも、医療福祉に投入されるお金は税金ですが、医療福祉分野がそれだけのリターンのある産業だとは思えません。

この世に永久機関は存在しないように、外貨を稼がずに国内だけのお金を循環するなんてことは、日本では不可能なんです。これは断言出来ます。何故か?
それは日本が食糧とエネルギーの2つのライフラインを輸入に頼っていて、高いお金を払って外国から買っているからです。
外からお金を稼がずに、使ってばかりいたら国内のお金は無くなってしまうのは当たり前の話です。
現在の日本人はそんな基本的な認識さえ忘れて贅沢な暮らしにうつつを抜かしています。

だから日本で内需拡大なんてことを言い出すことは極めて危険なんですよ。
内需拡大とは簡単に言えば「どんどん贅沢して浪費しろ」ってことで、これは元々、貿易黒字を国内にしこたま溜め込んで、全然使わない日本に対して欧米諸国が仕掛けた外圧なんです。
日本はこの外圧に乗せられて、調子に乗ってアメリカの高層ビルや大会社を高いお金で買収しました。
日本国内はそれでも金余りで途中投機が最高潮に達しました。これがバブルです。
今から20年前のこの時代、平成元年から4年間は日本の財政は超健全で国債発行額も最低です。
民主党はよく、「50年に渡る自民党政権がこんな財政状態にした」といいますが、それは必ずしも当たっていません。
まあその後、急激な金融引き締めを行ってバブルを崩壊させたのは、日銀と自民党政権ですが。

現在、日本の国際競争力が弱まり外貨獲得能力が弱まり、貿易黒字も外貨準備金も低下している日本の状況で、内需拡大策をとることは自殺行為だというのが私の持論です。
だから、日本の現状にそぐわない政策を声高に叫ぶ民主党とそれに乗せられかねない国民に、危機感を抱いています。

今日本がすべきことは、輸出をドンドン行って外貨をドンドン稼ぎ、その外貨を国内から外に出さずに溜め込むことです。

お金を外に出さないというのは、食糧やエネルギーの消費を節約して外国に払うお金を少しでも少なくするということで、それは、食糧とエネルギーの自給率を少しでも高めると共に日本人が今の贅沢な大量消費のライフスタイルから脱却する必要があります。

でもそんなことを唱えては選挙に勝てませんから、政治家も政党もそんなことは言いません。

外貨獲得の方策無き、経済性策や内需拡大策は日本にとってあり得ません。
だから、僕は菅総理の経済政策は画餅だと思っています。