龍田 樹(たつた たつき) の 【 徒然ブツブツ日記 】

目についたこと気になることをブツブツと語っていきます。たまぁ~に神霊的情報も有り。更新はかなり気ままですので悪しからず。

Roots №16 (鎌倉時代の糠部 その2)

2010-06-05 18:37:31 | 南北朝 “roots”
【承久の乱と南部氏】

 承久三年(1221)に勃発した承久の乱では、第二代執権北条義時の命により、嫡男泰時が後鳥羽上皇を中心とした宮方討伐のため上洛軍を組織し、19万の大軍を三軍に編成し京に進軍した。それについて「吾妻鏡二十五巻」にはこう書かれている。
 『上洛令めん為、今日遠江、駿河、伊豆、甲斐、相模、武蔵、安房、上総、下総、常陸、信濃、上野、下野、陸奥、出羽の国々へ、京兆の奉書を飛脚す』(吾妻鏡二十五巻)
 これは鎌倉幕府が東日本全域から、幕府方の従軍を求めたもので、それを図示すれば以下のようになる。

(玉川学園HPより)

 その徴兵において、南部氏二代南部実光は武田信光の軍に従軍したと伝えられている。武田信光は東山道軍の東山道将軍であり、南部実光もその部隊に加わっていたのだろう。

 『京兆に於いては其の公名を記し置く所也。各 東海、東山、北陸の三道に分け上洛可き之由、之を定め下す。軍士忽じて十九万騎也。
 東山道大将軍(従軍五万余騎と云々) 武田五郎信光 小笠原次郎長清 小山左衛門尉朝長 結城左衛門大尉朝光』(吾妻鏡二十五巻)

(玉川学園HPより)

 この19万の大軍による朝廷討伐軍による京都制圧は僅か一日で終結する。幕府軍の圧勝であった。
 おそらく、これにより南部実光には僅かながら恩賞が下されたのだろう。それは元来南部氏の所領であった六戸に隣接する四戸(名久井)だったのではあるまいか? その四戸(名久井)は工藤祐広の息子二人が領する土地であったが、それが実光に下されたのではないだろうか。

 もちろん、南部実光は鎌倉幕府北条執権の側近中の側近である後内人であるので、その身は鎌倉にあったはずである。陸奥国糠部の所領の管理は兄弟に任せていたのだ。
 それについては『南部町HP「南部藩の足跡」』の年表に参考になる記載があった。
 『1219年(承久元年) 2代南部実光、糠部に下向所領を兄弟に分かつ』
 この兄弟とは誰か? これは実光のすぐ下の弟で三男の南部実長、後の波木井実長である。
 この年表では、その年は承久の乱の2年前にはなっているが、その承久の乱(1221)年前後に六戸と四戸(名久井)は確実に波木井南部氏の所領であったのだろう。
 四戸櫛引村への櫛引八幡宮の遷宮と本殿建立は、南部実光の祝勝と糠部における領地拡張に対する祝いの意味があったのではないだろうか?
(つづく)

3ヶ月限定の脱小沢にならぬよう

2010-06-05 08:25:32 | “時事”コラム
菅総理は人事でも、脱小沢を打ち出したい姿勢ですね。
それは大変良いことですが、それが3ヶ月限定の脱小沢にならなければいいですが。

小沢は今回の代表選について「樽床氏が129票獲得したのは我々の団結の証だ。9月の代表選では別な候補を立てて戦う」なんてことをおっしゃったそうですが、いつまでも権力を求めて派閥と子分を作るのが好きな人ですわ。

ちなみに派閥についてなら今や、民主党の方が自民党より派閥政治なんじゃないのかなぁ?
現在、自民党内の最大勢力は無派閥なのに対して、民主党内の最大勢力は小沢派ですからね(笑)(笑)(大笑)
政党のガバナンスならば現在の自民党の方がよっぽど民主的ですし、民主党なんか民主党とは名ばかりで小沢とその子分に鼻面引きづり回されていますよね。
民主党支持者の皆さん、この状況をどう見ます?

仙石さんの官房長官起用は良い考えですが、内閣の目玉であったはずの国家戦略局のトップが僅か八ヶ月で二回も変わっていいんですかね。
しかも国家戦略局って、これまでどんな戦略を打ち出してくれちゃってんでしょうか?
日本の財政を悪化させ、日本の安全保障を危機に陥れ、政治混乱させるという戦略なのかな?
昨日の代表選で樽床なる男が演説で「今や民主党の危機、いや日本の危機であります」なんてフザケタことを言ってましたが、民主党ってのは自分達がたった八ヶ月で日本をここまで危機に陥れたって自覚がないんでしょうね。
私は、民主党議員の「民主党の危機は日本の危機だ」なんて思い上りにたまらない嫌悪感を持ちます。

全ての事象は「正・反・合」のサイクルで回っていると思いますし、民主党の言い訳はいつでも「今の混乱は改革ための第一歩なんだ」なんですが、民主党の現在の政権担当能力や政党統治能力を見ていると、「正・反反反反反反反反」といつまでも反が続いて合にならないような気がしますわ(笑)
特に財政再建なんて、民主党政権は手もつけないどころか赤字増大で状態は泥沼です。
景気対策も無為無策のままです。

組閣において、枝野の幹事長起用、野田の財務大臣起用、の案に「おっ!」と思いましたが、やっぱ党内から異論が出てまだ調整中で決定していません。
彼らは簡単に政治主導とは言いますが、基本的な経済指標のことも知らない財務大臣が総理になるのですから、それも怪しいものです。