昭和初期の大阪 六十一 金谷点柱(こんたにてんちゅう)
…母ちゃん!ウメちゃんは秀才やけど、タカマガハラついとるんやろ!…
ある日、朝ごはんを食べながら母に聞いた。
…なんじゃねそのタカマガハラは?金光さんのかい?…
…そうや、雨がくるとか天気がようあたるんや!…
…どこにもそんな子はおるもんじゃ!母さんの子供の頃にもそんな子おったぞね!…
ぼくはウメちゃんはチョンチュウおんちゃんの言う通り、カミサマの入った子やと思った。
こないだ、北海道のお父がいつくるんやろ?と聞いた時、きゅうに顔をかなしそうにしよったがなんやろう?とぼくは心配になった。
…ウメちゃん!こないだ聞いた北海道のお父の話、どうなったんやろ?…
ある日曜日、チョンチュウおんちゃんが用事で遠くまででかけたので、ウメちゃんちの仕事場で聞いた。
…あ、あ、あーかん、のゃ!ヒ、ヒ、ヒーろちゃん、が、ほ、ほ、っかーいどうへ、い、 いてまうんや!…
…ぼくはいかんでェ!ここにおるんや!心配せいでええわ!…
…そ、そ、やない!二、二年生にな、なったら行くでェ!…
…ぼくが言うとるんや!行かへん!行かへん!…
…う、うめだえ、えきへ行ったんや、ぼ、ぼく!…
ぼくはウメちゃんが時々どきっとすることを…とチョンチュウおんちゃんが言うたんはほんまやと思った。
ウメちゃんが一人で梅田駅に行くわけもないのに…けったいな子や。
…母ちゃん!ウメちゃんは秀才やけど、タカマガハラついとるんやろ!…
ある日、朝ごはんを食べながら母に聞いた。
…なんじゃねそのタカマガハラは?金光さんのかい?…
…そうや、雨がくるとか天気がようあたるんや!…
…どこにもそんな子はおるもんじゃ!母さんの子供の頃にもそんな子おったぞね!…
ぼくはウメちゃんはチョンチュウおんちゃんの言う通り、カミサマの入った子やと思った。
こないだ、北海道のお父がいつくるんやろ?と聞いた時、きゅうに顔をかなしそうにしよったがなんやろう?とぼくは心配になった。
…ウメちゃん!こないだ聞いた北海道のお父の話、どうなったんやろ?…
ある日曜日、チョンチュウおんちゃんが用事で遠くまででかけたので、ウメちゃんちの仕事場で聞いた。
…あ、あ、あーかん、のゃ!ヒ、ヒ、ヒーろちゃん、が、ほ、ほ、っかーいどうへ、い、 いてまうんや!…
…ぼくはいかんでェ!ここにおるんや!心配せいでええわ!…
…そ、そ、やない!二、二年生にな、なったら行くでェ!…
…ぼくが言うとるんや!行かへん!行かへん!…
…う、うめだえ、えきへ行ったんや、ぼ、ぼく!…
ぼくはウメちゃんが時々どきっとすることを…とチョンチュウおんちゃんが言うたんはほんまやと思った。
ウメちゃんが一人で梅田駅に行くわけもないのに…けったいな子や。