竹村英明の「あきらめない!」

人生たくさんの失敗をしてきた私ですが、そこから得た教訓は「あせらず、あわてず、あきらめず」でした。

北朝鮮核実験で興味深い情報

2006年11月19日 | Weblog

ベトナム・ハノイではAPECが開かれ、日米首脳会談をはじめ、首脳外交が繰り広げられていますが、北朝鮮の核について「核情報」から興味深い情報が寄せられました。

http://kakujoho.net/susp/hecker2.html#top

アメリカの非政府専門家グループが北朝鮮を訪問し、韓国の専門家とともに核実験を実際に行った機関、政府担当者と協議を行ったというものです。

アメリカの専門家はシーグフリード・ヘッカー元ロスアラモス国立研究所長。この訪問を企画したのは、スタンフォード大学のジョン・ルイス教授で、同大学のヘッカー客員教授、ロバート・カーリン教授、それに韓米経済研究所(KEI)のチャールズ・プリチャード所長(元米国朝鮮半島和平担当特使)が同行したということです。

前後に中国の専門家とも協議を行い、それも含めた報告書の要旨が上記のURLに書かれています。

まとめの結論は、北朝鮮に核を放棄させることは以前より難しくなり、放棄させるにはアメリカが北朝鮮の安全保障問題に眼に見える形で対処しなければならない・・というようなものです。

眼に見える形での対処が何を意味するのか不明ですが、平和裏にということであれば、なんらかの譲歩や見返りということでしょうか?強硬な姿勢では、放棄させるのではなく、小さいながらも「使わせる」というところに追い込むだけでしょうから。

12月に開かれる6カ国協議が、どのような筋立てになるのか、これによってある程度見えてきたように思いますが、ハノイでも、日本の対北朝鮮政策だけが譲歩なしの強硬姿勢を貫いているようです。これに対し、アメリカ側からさえ、北朝鮮政策では「北朝鮮を除く5カ国の結束が必要」という原則を日米首脳会談で提示されています。安倍総理は合意したようですが、他の4カ国が「譲歩」で一致したときに、日本政府が強硬に振り上げているこぶしはどこに行くのでしょう。

今日は、沖縄では県知事選挙の投票が行われています。選挙結果は深夜までには出ると思いますが、これが辺野古沖の普天間代替基地建設という、事実上の沖縄基地機能の強化に対し、沖縄の人々の賛成か反対かを問う選挙であることは明らかです。

日本政府には、米軍に辺野古沖への移設をあきらめさせる代わりに、日本の北朝鮮への強硬姿勢を譲歩してみせる・・というくらいの「外交」政治力が必要だろうと思います。



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