ココロノキンセンイ

劇団あおきりみかん 中元志津が綴る怒涛の日々、けっこう育児日記

メガトンロマンチッカー『おはようと、その他の伝言』

2005-11-05 23:34:03 | みたもの・きいたもの・よんだもの
昨日のブログにも書いた通り、メガチカさんのリーディング第2弾『おはようと、その他の伝言』を観た。
率直に言って、すごくいい作品に仕上がっていた、と思う。
宮沢章夫の戯曲は過去に1度読んだことがあり、そのときはあまりピンと来なかった。
しかし昨日は、全編を通して感じる寂しさ、のようなものに身動きが取れなくなるような感覚を感じながら観ていた。
そして、おそらくリーディングの醍醐味の1つ「想像力」も刺激を受けた。 ト書きを1人の役者が読むことによって、実際にはただ立って読んでいるだけの役者が、ト書きにあわせて動いているところを思い浮かべることができたのだ。
演出が戯曲ととても合っていた気がする。

作品とは違うところで楽しんだところがもうひとつ。
役者さんたちがみんな私服で、台本もそれぞれファイルに綴じたり、ただの紙の束を盛っていたり、と個性が出ていて、役者さんたちの素顔を垣間見れるような気がした。
もちろん、実際に素顔を知っている役者の方も何人もいたのだが。そして、なぜか客席にも知った顔が一杯あった。