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nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

ケアマネジャーに笑顔をもたらす会社です
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ゴミ屋敷に遭遇したケアマネジャーはどうするか

2023-04-08 16:01:23 | Weblog
いわゆるゴミ屋敷に遭遇したらケアマネジャーはどう支援をしましょうか。
基本的なことを確認しておきます。
要介護状態の高齢者を担当することになってご自宅を訪れてゴミが片付けられていない部屋を目にしました。
ケアマネジャーはゴミが散乱していて大変だ、なんとか高付けないと、どうしよう、って思うでしょうか。ゴミが散乱しているのは事実ですが、大変だ、片付けないと、っていうのは立ち会ったケアマネジャーの感情、思いだろうと思います。この事実と感情、思いを整理しないまま、利用者に関わっていくとケアプランの方向はゴミの片付けに向かうことが予想されます。
ここで、一端、基本を確認したい。ゴミはゴミでしょうか、ゴミに所有者という考えはあるでしょうか、と思います。
ゴミであっても所有している人はいるのでゴミだからといって所有者以外が所有者の同意なく処分はできないですね。そもそもその人にとって部屋にあるものはゴミなのでしょうか、まずはこの確認、ゴミという認識にあるのかの作業が前提であろうと思います。
もう一度確認しますが、ゴミが散乱していることは現実ですが、それが大変、片付けるべきというのは、ケアマネジャーの思いですね。
事実と思いとは別のことと認識したいと思っています。

部屋にあるものがゴミだということが確認され、ゴミをどうするかは利用者の意向があるのか、ないのか、これも確認が必要で、ゴミだから処分するというのはこれもケアマネジャーの思いになります。ゴミだから処理したいという利用者の意向が確認されて始めてゴミの処分をどうするかということになります。が、ここでもケアマネジャーは考えます。利用者はこの目の前にあるゴミの処分が出来ないのはなぜか、ゴミを処分したいと思っているが、分別やゴミ収集日が分からないとかの処分の仕方がわからないのか、重たいことでゴミ収集に持っていけないのか、ゴミの日に出すことはできるがそもそも外に出るのをためらっているのか、ゴミが散乱したのはなぜか、ここの把握を抜かすわけにはいきません。
ゴミ屋敷となった原因がわかることでその原因に訴因した支援策を立てるか、ゴミを処分するだけの方法を講じるか、分かれ目です。原因が分かったうえでの支援は他の生活面に潜んでいるかもしれない問題も解決します。ゴミを処分する計画だとゴミの散乱が再び起こることが危惧されます。

もちろん、ゴミが部屋に散乱していることで訪問介護の利用で訪問介護の従事者に影響するとか、介護の作業に支障があるという時もありますね。
そのときもゴミ処分の責任はゴミを所有している利用者にありますから、まずは利用者自身にゴミ処分をお願いしてみます。この段階で訪問介護事業者がゴミを片付ける、ゴミの処分事業者のことを考えることはありません、まずは利用者が自ら処分の方法を講じてもらい、利用者がゴミ処分の方法が思いつかない、方法を講じられないとしたらその支援をケアマネジャーはしたいです。
段階を飛ばして訪問介護事業者にゴミ処分をお願いしてしかも無料でお願いするのはケアマネジャーの業務では穴が開いています、手順を踏むことが大事だと思います。まして訪問介護事業者が無料でやったことに申し訳ないと思うようでは「何をいわんや」です。

これらの手順、手続きを踏んで次に方法を考えるようであれば、どう処分するかを考えることになります。繰り返しになりますが、ゴミ処分の方法を講じるのは最後のことです。この段階でようやく行政に相談することにもなりますし、ゴミ処分場に依頼するとか、産廃業者に相談とか、どうしても手段が見つからなくて議員に相談することもありますが、それらは最後の最後のことになります。ここにいたるまでには何段階もケアマネジャーはやることがあります、その作業、手間、考えを省いてこの段階を実行しようと努力してもほとんど解決を見出すことは難しい。それは段階を省いているからです。

ケアマネジャーは行政職員と業務が違いますから、ゴミが散乱している事態からゴミ処分の方法を講じる、考えることだけなく、利用者がなぜゴミを処分できないのか、処分できるためにはどう支援をしたらよいか、これがケアマネジャーの業務、ケアマネジャーの本領発揮だろうと思います。
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認知症施策推進大綱の中間評価

2023-04-08 14:42:48 | Weblog

令和7年度までを期間とする認知症施策推進大綱の3年目で通関の評価をおこない、概ね進捗していると全国介護保険・高齢者保健福祉担当課長会議で報告された。
一方、今国会で議員立法の認知症基本法が策定、審議、成立するか3月27日に超党派の議連の総会で作成を議論したようだ。
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