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nikkurei社長のひとこと**ケアマネは希望の星だ**

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木谷恭介を読む(尊極なる存在?)

2010-12-29 10:36:29 | Weblog
彼の宮之原警部シリーズ「札幌源氏香殺人事件」のなかで準主役小清水峡子に言わせている言葉。
「これも警部の口ぐせだけど、ひとはみんな、総理大臣もルンペンも、結局のところ、死ぬまでの暇つぶしをしているだけのことだって・・・・・。その暇つぶしのなかで、何よりも面白くて充実感をもてるのは仕事だけど、ひとはいつか仕事から引き離される。引き離されたとき、はじめて自分のほんとうの人生に気づくし、夫は妻を、妻は夫を愛しくなるんじゃないか。孤独を埋めてくれるのは、最終的に夫婦でしかない・・・・・・・・」
相当に虚無的な言葉だが確かに思い当たる節がある。人生の意味を考えるのは青年の時だがその青年時には多分に享楽的な時間を過ごすことも多い。50、60とい時間すごして人生での出来事を経験し時間と余裕がある高齢の時に本当に人生の意味を考えるのは最適なことであろう。尊極なる人間であることは単に人間であるだけで尊極となりえるのではないであろう、人生の帰し越しすぎた時間をもとに人間の在り方にせまる思考こそが尊極たりえる。そのことから人間はいつまでも成長するのだと思いたい。たとえ要介護状態であっても人間は成長しているものだと、それゆえ介護支援専門員が高齢者に係るのは、その人の人生の総仕上げを居宅介護支援という場面で関わる仕事だろうと思う。
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