先日「企業の不正」について書きましたが、企業のトップのいいかげんさに「辟易」してしまいます。
さて、その「辟易」ですが、
1. ひどく迷惑して、うんざりすること。嫌気がさすこと。閉口すること。
2. 相手の勢いに圧倒されてしりごみすること。たじろぐこと。
ということでここでは「1」の意味。でも、故事としては「2」の意味になります。
「史記 項羽本記」の
「項王瞋目而叱之、赤泉侯人馬倶驚、辟易数里」
項王、目を瞋(いか)らして之を叱り、赤泉侯人馬、倶(とも)に驚き、辟易すること数里
項羽の軍はわずか28騎となり、もはや漢軍に包囲され、脱出の手立てはない状態。しかし、項羽は自分は戦いに敗れたことはないと敵に向かっていきます。
5千の兵を率いるのは赤泉侯・楊喜(ようき)。項羽は彼を追い、怒鳴りつけます。
そのときの描写が↑の漢文。
「項羽が目を怒らして怒鳴りつけると、赤泉侯は自分も馬も驚いて、後ずさって逃げていった」となるわけです。
「辟」は避けること、「易」は変えること。つまり、進路を変えて逃げること。
この後、項羽はとうとう「四面楚歌」の状態になり、やがて「虞美人」との別れの時を迎えるのです。
※朝この記事を書いたのですが、これって「ことわざ」でも「故事成語」でも「語源」でもありませんでしたね。「用例」ってことかしら?せっかく書いたのでそのままにさせてください。
さて、その「辟易」ですが、
1. ひどく迷惑して、うんざりすること。嫌気がさすこと。閉口すること。
2. 相手の勢いに圧倒されてしりごみすること。たじろぐこと。
ということでここでは「1」の意味。でも、故事としては「2」の意味になります。
「史記 項羽本記」の
「項王瞋目而叱之、赤泉侯人馬倶驚、辟易数里」
項王、目を瞋(いか)らして之を叱り、赤泉侯人馬、倶(とも)に驚き、辟易すること数里
項羽の軍はわずか28騎となり、もはや漢軍に包囲され、脱出の手立てはない状態。しかし、項羽は自分は戦いに敗れたことはないと敵に向かっていきます。
5千の兵を率いるのは赤泉侯・楊喜(ようき)。項羽は彼を追い、怒鳴りつけます。
そのときの描写が↑の漢文。
「項羽が目を怒らして怒鳴りつけると、赤泉侯は自分も馬も驚いて、後ずさって逃げていった」となるわけです。
「辟」は避けること、「易」は変えること。つまり、進路を変えて逃げること。
この後、項羽はとうとう「四面楚歌」の状態になり、やがて「虞美人」との別れの時を迎えるのです。
※朝この記事を書いたのですが、これって「ことわざ」でも「故事成語」でも「語源」でもありませんでしたね。「用例」ってことかしら?せっかく書いたのでそのままにさせてください。
私が受けた授業の中で一番分かりやすいものです。解説がおじょうずですね。勉強になります。
ははは・・・、まさかです。古文の成績は言いたくないくらい。
でも、なぜかこういうお話はとっても好きだった気がします。
物語の方に興味を持ってしまうので、成績には結びつかなかったんですね。