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HANAのしみじみデジタル日記

静岡でのんびり・・・

辟易(へきえき)

2006-02-04 | ことわざ・故事成語
 先日「企業の不正」について書きましたが、企業のトップのいいかげんさに「辟易」してしまいます。

 さて、その「辟易」ですが、

 1. ひどく迷惑して、うんざりすること。嫌気がさすこと。閉口すること。
 2. 相手の勢いに圧倒されてしりごみすること。たじろぐこと。

ということでここでは「1」の意味。でも、故事としては「2」の意味になります。


 
「史記 項羽本記」の
 「項王瞋目而叱之、赤泉侯人馬倶驚、辟易数里」 
  
  項王、目を瞋(いか)らして之を叱り、赤泉侯人馬、倶(とも)に驚き、辟易すること数里

 項羽の軍はわずか28騎となり、もはや漢軍に包囲され、脱出の手立てはない状態。しかし、項羽は自分は戦いに敗れたことはないと敵に向かっていきます。
 5千の兵を率いるのは赤泉侯・楊喜(ようき)。項羽は彼を追い、怒鳴りつけます。
 
 そのときの描写が↑の漢文。
 「項羽が目を怒らして怒鳴りつけると、赤泉侯は自分も馬も驚いて、後ずさって逃げていった」となるわけです。
 
 「辟」は避けること、「易」は変えること。つまり、進路を変えて逃げること。


 この後、項羽はとうとう「四面楚歌」の状態になり、やがて「虞美人」との別れの時を迎えるのです。

 ※朝この記事を書いたのですが、これって「ことわざ」でも「故事成語」でも「語源」でもありませんでしたね。「用例」ってことかしら?せっかく書いたのでそのままにさせてください。
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2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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すごい。 (しんはる)
2006-02-05 14:04:40
HANAさん、古文の先生だったんですか?

私が受けた授業の中で一番分かりやすいものです。解説がおじょうずですね。勉強になります。
返信する
しんはるさん (HANA)
2006-02-06 07:01:22
>HANAさん、古文の先生だったんですか?

 ははは・・・、まさかです。古文の成績は言いたくないくらい。

でも、なぜかこういうお話はとっても好きだった気がします。

物語の方に興味を持ってしまうので、成績には結びつかなかったんですね。
返信する

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