早期リタイア&移住生活

早期退職し信州へ移住しました。呑んで、走って、耕して、作って、野鳥を眺めて、自然を楽しむ日常を綴ります。

透析中止について

2019-03-08 | 時事ネタ

福生病院で人工透析治療中止を選択した女性が死亡した、という話がニュースになっています。ネットやテレビのニュースで見る情報しか持っていませんが、この方は透析を続ければあと4年は生きられた、との報道もあります。

日本透析医学会からは、透析見合せを検討する状況として
1)透析を安全に行うことが困難で、患者の生命を著しく損なう危険性が高い場合
2)患者の全身状態が極めて不良であり、なおかつ患者の意思が明示されている場合や家族が患者の意思を推定できる場合

という提言が出ているようです。

実は、昨年亡くなった義父が10年以上透析をしており、終末期にも透析は続けていました。義父は延命治療を拒んでおり、自宅で死にたいと言っていたのですが、最後は病院でした。そもそも、透析自体が延命治療なので終末期に透析をすべきだったかというのは家族の中で議論になりましたが、医師が本人に週3回を2回にしましょうね、と言ったら義父がうなづいた、というので本人の意思が確認されたことになっていました。義父は意識もしっかりしていたのですが、余命もあと2週間、とか言われた時の医師の言葉にうなづかない人はいないかと。

私は透析を受けたことがないので、透析自体がどのくらい苦痛で、どのくらい負担があるのか、受けない場合にどのくらい負担があるのかを理解していませんが、義父が透析の後はぐったりしていたのは事実です。透析をすることが透析をしないことよりも悪影響になるのであれば中止する、という医師の判断だったと認識していますが、本人に「中止」を決めさせるのはやっぱり酷なのかもしれません。

今回報道されている当時40代の女性と家族はどんな気持ちで中止を決断したのでしょうか。

延命治療を拒んでいたとしても、義父が透析を中止した後亡くなったとすると、家族は悔いが残ってしまったような気がしています。いずれにせよ、終末期医療は難しすぎて、何が正しいか間違っているか簡単に判断できるものではないと思います。