ではなく、本当に
「バカヤロウなイヌバカカイヌシ」だ。
ゆきの時間が無いと焦り。。。
唯、焦り。。。
その不気味な恐怖を孕んだ焦燥感は
日増しに
憎むべき癌細胞の様に
増殖し、まともな細胞をも
侵食する勢いで
静かにバカイヌシをもっと
バカにしてくれる。
可愛く、愛おしく、かけがえの無い、
家族でも、伴侶でもない、
兄弟でも、親子でもない、
我が命そのものの、
尊過ぎるゆきの
笑顔を見たい、
少しでも美味しいと思えそうな
物を食べて欲しい。。。
出来れば、
もう要らない、という位まで
食べて欲しい、満足して欲しい。。。
と
これまでには無い一度の量の
ケーキを食べて貰う。
即効軟便、下痢なのだ。
今朝のお通じも、一回目が順調。。。
このまませずに居てくれ、と
祈る思いも束の間、
二回目は殆ど下痢に近い
泥状になる。。。
なった。。。なったにも拘わらず
朝食でも、朝食後も又、
ケーキを4分の1も食べて貰う。
嬉しそうにゆきには珍しく
大口を開けて食べてくれる。
これが嬉しくて幸せで
どうし様もない。
何故、涙までが出るのだろう。。。
恐らくその折の飼主の
表情はだらしの無い腑抜けな
気持ち悪いオバサンと
化して居るだろう。
解って居るのだ。
下痢をして苦しむであろう、ゆきの
腸の具合は。
それでも残り少ない時間、
何でももう良い。。。
「香りがきつく美味しい物」を
求め彷徨う。
下部消化管が元気であるなら、
例え血検が思わしく無かろうと
思う存分、食べて貰える。。。
ゆきの小腸、結腸、大腸に
何とか頑張って貰いたい。。。
バカ過ぎる飼主は
今日も仕事他、そっち除けで
「香りのきつそうな美味しい物」探し
をする。
ゆき、世の中には
おまえの知らない美味しい物が
山と在るんだ、
これからも沢山、探すからな、
食べような?
美味しいぞ?
おまえの穢れなき瞳は
きっと、もっと見開かれ
美味しそうな香りのする
ソレへ、釘付けになるぞ?
何が良いだろうな?
な?
まだまだ生きておくれよ。。。
お願いだよ。。。