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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

高野山上のバス専用道の土砂崩れによる迂回 <8/19追記あり>

2023-07-18 22:52:04 | 路線バス

和歌山県・高野山の山上の路線バスに関する話題です。

2023/7/3に発生した高野山駅前~女人堂間の道路土砂崩れのため、高野山内の路線バスは迂回運転(高野山駅前~大門経由~奥の院前方面)を余儀なくされ、このブログを書いている時点でも復旧していません。

http://www.rinkan.co.jp/blog/wp-content/uploads/2023/07/20230704HP%E6%9C%80%E6%96%B0%E6%83%85%E5%A0%B1.pdf

この土砂崩れが発生した場所ですが、実は公道ではなく南海グループが管理するバス専用道です。

http://rinkan.co.jp/koyasan/advantage/

高野山へのケーブルカーが開通した際に、地形的な制約で駅を高野山上の北の外れに設置することとなり、既に古くからの街道が通じていた女人堂とケーブルの駅の間にバス専用道を新たに建設しました。ケーブルの駅付近にはケーブル利用者関連の施設と南海りんかんバスの車庫しかなく、これとは別に一般車の通行可能な町道が大門方面から通じていることから、令和になってもバス専用道として維持されています。

GoogleMapの場合、航空写真では明確にバス専用道がわかりますが、地図では極細の道として描かれており、バス専用道区間のストリートビューは当然存在しません。

女人堂付近のバス専用道入口部分のストリートビューはこちら

私道のバス専用道故に、復旧費用は全面的に南海グループが出さねばならないはずですが、果たして復旧はいつになるでしょうか・・・

 

<8/19追記>

8月半ばに南海りんかんバス公式サイトにアクセスしたところ、高野山内の路線バスの迂回運転に関する記載はなくなっていました。上記URLの「高野山バス専用道路の崩土について」のファイルはトップページからのリンクが切られた状態でアクセス可能ですが、既にバス専用道は復旧しているようです。但し、いつ復旧したかの情報はネット上には存在しません。


尼崎宝塚線・国道176号宝塚IC付近の2023/7/17時点の工事状況

2023-07-18 00:01:02 | 県道尼崎宝塚線(尼宝線)

2023/6/17付ブログ記事「尼崎宝塚線宝塚IC付近の2023/6/17時点の工事状況」の続報です。

2023/7/17時点の現地の状況を報告します。

尼宝線側から宝塚ICへのオンランプが高架橋に移され、平面交差は解消されました。高架橋の供用開始の正確な期日はネット上に見当たりませんが、「7月中旬」に該当するいずれかの日だったのでしょう。

最終的には高架橋の下を2車線の北行本線がくぐることになりますが、現段階では側道を暫定的に本線として使用中です。まだ白いカバーで覆われている大型標識が日の目を見るのはいつでしょう?

これに伴い、これまで宝塚ICランプへの分岐だった「小浜南」交差点は廃止になりました。信号機はすでに撤去済みです。

これから、ランプ北側を4車線に拡幅する工事が始まります。東側歩道の供用開始に向けての工事(土工完成済部分の舗装および小浜南交差点跡への歩道の新設)は、車道の4車線化が完成してからかも。

宝塚ICの国道176号ランプ南西側のループ内の一角では、大型クレーンを使って大きな鉄骨構造物が構築中です。用途は何でしょう?

 


名塩道路生瀬トンネル付近の2023/7/17時点の工事状況

2023-07-17 19:43:26 | 国道176号名塩道路

関連ブログ記事・・・2023/4/13付「名塩道路の2023/4/9時点の工事状況(その3)・・・生瀬トンネル付近」、2023/5/1付「名塩道路生瀬トンネル付近の2023/4/30時点の工事状況

生瀬トンネル東側坑口直前の新しい大多田川橋梁ですが、既に欄干の設置が終わっており、次は橋の上の舗装でしょうか? 

橋の宝塚側は、まだ砂利が広がるだけです。川沿いの斜面の落石防護対策に向けた伐採作業が始まっている様子もありません。

生瀬トンネル北側坑口から中国道との交差付近にかけては、道路として供用するための路面の準備工事と遮音壁設置工事が進んでいます。

なお、他の区間では、2023年度に入ってから特段工事が進んでいる様子はありません。


水戸と仙台を結ぶ高速バスが復活=相馬IC経由に変更

2023-07-17 00:00:31 | 高速バス

コロナ禍に伴う利用減少から2022/1/11以来全便運休となっていた水戸と仙台を結ぶ高速バスが、2023/8/1から1年7か月ぶりに運行を再開します。

http://www.ibako.co.jp/contents/newsrelease/2023/07/26588.html

これと同時に経路が「常磐自動車道~磐越自動車道~東北自動車道」から「常磐自動車道~仙台東部道路」に変更となり、二本松バスストップの代わりに相馬ICバスターミナルに停車するようになります(このほか茨城県内でルート変更による改廃あり)。

当面は1日1往復で、「水戸市内を早朝5時台に出発して仙台駅着10:05」「仙台駅発18:00で水戸市内に22時台に到着」のダイヤとなります。

この路線は常磐自動車道全通前の2013年7月に開業したものですが、2015年3月の全通後も距離の短い常磐道経由には変更せず、8年余り経過してようやく経路変更となりました。

ちなみに、相馬ICバスターミナルは相馬市が2019年春に相馬ICのすぐ近くに開設したもので、

https://www1.g-reiki.net/city.soma/reiki_honbun/c510RG00000815.html

https://www.city.soma.fukushima.jp/shinososhiki/kikakuseisakuka/seikatsu/1/1679.html

65台分の利用者専用無料駐車場を備えていますが、これまでここに発着する高速バスは東北アクセスの「仙台~南相馬線」と「福島~南相馬・双葉線」のみでした。

https://touhoku-access.com/route_sendai.php

https://touhoku-access.com/route_fukushima.php

今回新たに停車する水戸~仙台線では、仙台行は降車のみ・水戸行は乗車のみとなります。


美作岡山道路の未開通区間の状況について

2023-07-16 22:43:26 | 幹線道路(中四国)

関連ブログ記事・・・2021/4/30付「中国地方のミッシングリンク(幹線道路のネットワークの欠落部)はいつ解消?

美作岡山道路のパンフレット(岡山県が制作)はこちら

上記ブログ記事で

> また、東寄りのルートで岡山県が整備している「美作岡山道路」は半分以上の区間が開通済みですが、中間部(赤磐市吉井町~美作市湯郷温泉間)の一部は2021年度にようやく新規事業化されるとのこと。

と書きましたが、このブログを書いている時点の未開通区間は以下の通りです。

1.瀬戸JCT<山陽自動車道と接続>~瀬戸IC間

2.吉井IC~英田IC間(事業名=吉井英田道路)

3.英田IC~湯郷温泉IC(事業名=英田湯郷道路)

上記以外の区間が開通した2018年度末時点での進捗率は、国土交通省のサイトに掲載されている「再評価結果(令和3年度事業継続箇所)」によれば、「事業進捗率=46%・用地取得率=95%」となっています。

なお、美作岡山道路は基本的に岡山県が事業主体ですが、瀬戸JCT寄りの1.2km区間は政令指定都市である岡山市に含まれるので、岡山市が事業主体となります。

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1.瀬戸JCT<山陽自動車道と接続>~瀬戸IC間

付近のGoogleMapはこちら

瀬戸IC~吉井IC間は2019年3月までに開通済みですが、瀬戸JCT~瀬戸IC間はまだまだ工事途上のため、山陽自動車道には直接入ることはできません。付近にはインターチェンジ自体がない(瀬戸JCT予定地から西隣の山陽ICまでは約4km、東隣の和気ICまでは約10km)ので、山陽自動車道にアクセスするには延々と下道の県道を走る必要があります。瀬戸IC~山陽IC間は長方形の三辺を通るような形なので、十数分はかかりそうです。

付近のストリートビューを確認すると、美作岡山道路側の接続するランプの橋脚はいくつか設置されているものの、山陽自動車道側の工事は「東行車線において、瀬戸JCT建設地の手前で山を削って分岐車線を作る工事(こちら<2023/4時点>とか)」くらいしか見受けられません。

2.吉井IC~英田IC間(事業名=吉井英田道路)

「吉井」は平成の大合併で赤磐市の一部になった旧吉井町、「英田」は同じく平成の大合併で美作市の一部になった旧英田町に由来します。

2021年度に遅まきながらようやく新規事業化されました。新規事業採択時評価結果によれば、この11.5km区間の全体事業費は約475億円を見込んでいます。

https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-hyouka/r3sinki/1_r2_023.pdf

中間の柵原(やなはら)IC<名称の由来は平成の大合併前の柵原町域にあることから>は、美咲町飯岡(ゆうか)に設置予定です。

https://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/228151.pdf (完成イメージパース)

実は、新規事業化が遅れに遅れたのは、柵原ICが吉井川と吉野川の合流点付近の農地を潰して建設されるため、保水機能が低下して豪雨時に浸水が発生しやすくなるという懸念から、住民の反対運動が強まったためです。

岡山県公式サイト内で「美岡だより」(美岡=美作岡山道路の略)がVol.1からVol.78まで公開されていますが、

https://www.pref.okayama.jp/page/529016.html

「岡山県と美咲町が協同して美咲町王子地区、高下地区及び飯岡地区に配布しているものです」と明記されています。

Vol.1はまだ熊山IC~佐伯ICと湯郷温泉IC~勝央ICしか開通していない2015年5月の発行で、タイトルは「内水排除対策について(事例紹介等)」となっています。この時点から新規事業化まで6年近くかかったわけですね。

ただ、このブログを書いている時点で最新のVol.78(2023年6月発行)を見ると「⼟地等の売買契約を開始しました」とあり、柵原IC付近での本格的な工事開始は少なくとも夢物語ではなくなったようです。

https://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/347477.pdf

ちなみに、柵原IC予定地には、1991年に廃止された同和鉱業片上鉄道(柵原と備前市片上を結び、柵原にあった鉱山で採掘された鉱物を片上の港まで運んでいた)の美作飯岡駅跡が含まれます。2021/12時点のストリートビューでは、廃止後30年にして未だにプラットホームや駅前商店跡といった廃墟が残っていますが、全て跡形もなくなる日が近いかもしれません。

3.英田IC~湯郷温泉IC(事業名=英田湯郷道路)

この区間2.5kmは2017年度に新規事業化され、2019年度に着工しました。全体事業費は約91億円で、2021年度末時点の事業進捗率は27%となっています。

https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-hyouka/r3sai/2_r3_155.pdf

2022年3月発行の「美岡だよりVol.73」に、現地の進捗状況の写真が掲載されています。

ただ、英田ICは、現在のこのエリアの幹線道路である国道374号から西に2kmも離れた山の中で、英田湯郷道路区間だけが開通しても利用する車は少なそうですね。吉井英田道路区間が開通して始めて生かされる立地です。