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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

津山市内循環バスでICOCAなどが使えるようになります <2/28追記あり>

2023-02-21 21:13:21 | 交通系ICカード

岡山県北の中心都市・津山市で、2023/4/1からICOCAなどの全国相互利用対象交通系ICカードが使えるバス路線が誕生します。

https://www.westjr.co.jp/press/article/items/230220_00_press_comunitybus.pdf

http://www.chutetsu-bus.co.jp/topics/tsuyamaICOCA.pdf

「ごんごバス」は津山市のコミュニティバスの総称で、循環線3路線(主に市街地を循環する路線)と支所線3路線(郊外部と市街地に近い商業施設を結ぶ路線)の2種類からなります。すべて、中鉄バス子会社の中鉄北部バスが運行しています。

https://www.city.tsuyama.lg.jp/life/index2.php?id=1504

今回ICカード対応になるのはごんごバス循環線のみです。

津山市内を通るJR線は、比較的利用者の多い津山と岡山を結ぶ津山線も含めICOCAなどのICカードは一切使えないため、津山駅ではICOCAを発売せず、駅前広場にある交通観光案内所内の中鉄北部バス乗車券売場で発売します。このあたりの状況は同じく2023/4/1から市内循環バスだけでICカードが使えるようになる鳥取市(2023/1/22付ブログ記事参照)と同じですね。

ちなみに、中鉄北部バスは津山市近辺で一般路線バスも運行しています。ただ、まともな便数があるのは行方・馬桑線(合計特殊出生率の高さで知られる奈義町と津山市を結ぶ路線)のみで、鳥取市の如く他の路線にもICカード対応を広げるのは割に合わなさそうですが、老朽化した磁気カードシステムを2023年2月時点も使い続けており、代替としてICOCAのシステムを導入する可能性もあります。

また、中鉄バス本体は岡山市北部を中心に路線バスを運行していますが、方面により使えるICカードが異なります。

 岡山市中心部から国道53号方面・・・ハレカカード(岡山県独自のバスICカード)と全国相互利用対象交通系ICカード

 岡山市中心部から国道180号方面・・・ハレカカードのみ

 岡山桃太郎空港連絡リムジンバス<他社と共同運行>・・・ハレカカードと全国相互利用対象交通系ICカード

 総社市内・・・ICカードは一切利用不可

さらに、全国相互利用対象交通系ICカードの処理についてはPiTaPaのシステムを導入しており(中鉄バスはスルッとKANSAI協議会加盟)、PiTaPa利用の場合運賃はポストペイで引き落とされます。

 

<2/28追記>

中鉄北部バスによれば、2023/4/1からのICカード導入対象となっているごんごバス各路線は、当面の間現在と同じく磁気バスカードも使用可能だそうです。理由は、「他の路線は引き続き磁気バスカードしか使えないから」とのこと。全国的には、「ICカード導入に伴い運賃箱をまるごと置き換えるため、同時に磁気バスカードが使えなくなる」例も少なくありませんが(2023/2/28付ブログ記事で紹介した岩手県交通がその典型)、ごんごバスでは幸いにもそのような扱いにはなりません。


小田急バスが他社と共同運行する路線の運賃の扱いは、東京都と川崎市で異なります

2023-02-21 18:49:02 | 路線バス<運賃関係>

小田急バス公式サイトに、2023/2/17付で「都区内一部系統の運賃変更認可申請について」の告知が出ました。

https://www.odakyubus.co.jp/news/detail/230217_140031.html

実施予定日は2023/3/25で、対象は現在大人210円均一運賃の

 ・京王線調布駅を発着する京王バスと共同運行の5路線

 ・小田急線経堂駅と京王線八幡山駅を結ぶ京王バスと共同運行の1路線

 ・調布市ミニバス東循環線(小田急バスの単独運行、但し調布市ミニバスの他の2路線は京王バスが運行

 ・世田谷区コミュニティバスの祖師谷・成城地域循環路線(せたがやくるりん、小田急バスの単独運行)

です。この近辺で小田急バスが運行する他の路線は大人220円均一運賃(ムーバスなどコミュニティバスは別扱いもあり)のため、京王バスの都区内運賃の値上げ(2023/2/19付ブログ記事参照)に同調する形で統一を図るようです。

一方、2023/2/12付ブログ記事で取り上げた川崎市内の小田急バスですが、同じく大人210円均一運賃ながら、今春には値上げは行いません。

小田急バス公式サイト上で2023/2/14付で告知された内容によれば、

https://www.odakyubus.co.jp/news/detail/230214_230214.html

東急バスの川崎市内路線が2023/3/16から値上げ(210円均一→220円均一)された後も小田急バスは従来の運賃で継続するため、両者が共同運行する路線(新百合ヶ丘駅発着など)でも川崎市内区間に関しては東急バス運行便と小田急バス運行便で運賃が異なるとのことです。

 

同じ「小田急バスと他社との共同運行かつ運賃改定も同時期」なのに扱いが異なるとは、バスの世界は本当に奥が深いですね。


長崎県内のミッシングリンクの状況(西彼杵道路その2)

2023-02-20 21:09:55 | 幹線道路(九州)

その1はこちら

西彼杵道路のブロックごとの状況は以下のようになっています。

======================

 西九州自動車道佐世保大塔IC~指方IC間・・・計画中(事業化されていない)

 指方IC~江上IC間・・・国道202号指方バイパスとして2011年6月に供用開始

 江上IC~針尾IC間・・・西海パールライン有料道路(国道202号江上バイパス)として1998年に供用開始

 針尾IC~新西海橋~小迎IC間・・・西海パールライン有料道路(国道202号江上バイパスII期)として2006年6月に供用開始

 小迎IC~大串IC間・・・国道206号小迎バイパスとして2013年3月に供用開始

 大串IC~白似田IC間・・・2022年度に新規事業化 <新規事業採択時評価結果はこちら

 白似田IC~日並IC間・・・調査中(事業化されていない)

 日並IC~時津IC間・・・一般県道奥ノ平時津線(時津工区)、2023年2月18日に供用開始

======================

大串IC~日並IC間については、2021年2月に長崎県の諮問機関「西彼杵道路計画検討委員会」が整備方針を県に提言しています。

https://nordot.app/733152705623998464

https://www.pref.nagasaki.jp/bunrui/machidukuri/doro-kotsu/iinkai/nishisonogi/480425.html

<ポイント>

・概略ルートは国道206号沿い

・IC配置は白似田、形上、長浦、西海・子々川の4地区

・優先整備区間は大串~白似田間、次点は子々川~日並間で、長崎南北幹線道路の進捗を見極めながら着手することが望ましい

この提言に基づき、大串~白似田間が2022年度に新規事業化されたわけですね。上記新規事業採択時評価結果の資料によれば白似田地区には工業団地があるとのことですが、GoogleMapの航空写真を見る限りでは進出企業は1社しかないようです。

(つづく)


電車はTOICAエリア、バスはICOCAエリア・・・米原市東部

2023-02-20 20:04:26 | 交通系ICカード

近江鉄道グループの「湖国バス」は彦根市・米原市・長浜市とその周辺で路線バスを運行しています。

彦根地区の路線は親会社の近江鉄道バスと同時に2020年春にICOCAなど全国相互利用対象交通系ICカードが使えるようになりましたが、米原市と長浜市の路線はこの時点ではお預けでした。しかし、米原市内を起終点とするバス6路線については、2023/3/25から晴れてICOCAのほかSuicaなども使えるようになります。

https://www.ohmitetudo.co.jp/file.jsp?id=7813

対象路線は、「近江長岡線、伊吹登山口線、長岡登山口線、梓河内線、米原工業団地線、米原多和田線」です。

湖国バスの路線一覧はこちら

このうち近江長岡線(長浜駅~伊吹高校前~近江長岡駅)と伊吹登山口線(長浜駅~イオン長浜店~伊吹登山口)は米原市と長浜市にまたがる路線です。一方、導入対象外の路線はいずれも長浜市内で完結しており、背景には「米原市がICカード対応の補助金を拠出したのに対し、長浜市は拠出しなかった」という事情があるのでしょうね。

そして、リリース文には以下の文言があります。

「TOICA をご利用のお客さまは、TOICA に当社の定期券情報を載せることができませんので、新たに ICOCAをご購入頂く必要がございます。」

湖国バスが発着する駅のうち近江長岡駅は米原市内ですが、米原から大垣方面の東海道線はJR東海のエリアであり、駅で発売しているICカードはJR東海のTOICAです。だからこそ、この但し書きが必要なんですね。

米原市はJR西日本とJR東海のエリアにまたがっており、どの駅でもICカードは使えるものの、エリアまたがりの利用はできません。例えば「坂田駅から近江長岡駅までの利用」の場合はICカードは無理です。(定期券に限りエリアまたがりの利用可能)

https://www.city.maibara.lg.jp/soshiki/keizai_kankyo/shoko_kanko/12574.html


群馬県北部の大幅割引バスカードも終了決定

2023-02-20 01:39:19 | 路線バス

2022/3/14付ブログ記事「群馬県北部の大幅割引バスカードは一部残ります」の続きです。

この尾瀬カード(3000円で4350円分乗れる磁気バスカード)ですが、ついに終幕を迎えることが発表されました。

https://kan-etsu.net/publics/index/29/#block2789-2175

「システム老朽化に伴いICカードに移行することから」現在発売継続中の利根沼田・吾妻地区でも2023年3月31日限りで発売終了となり、2024年1月31日限りで利用もできなくなります。高齢者向けのさらに格安な磁気バスカード(敬老尾瀬カード)も同様です。

https://www.vill.showa.gunma.jp/kurashi/gyousei/kouhou/r4/files/10/202210_12_13.pdf

そして、エリア内のみなかみ町では、町民限定でもっと格安な(1000円で4350円分乗ることができ、一般の方は町内路線のみ利用可能だが65歳以上は利根沼田エリア全体で利用可能)「みなかみバスカード」を発売していますが、これも同様に終了となります。

https://www.town.minakami.gunma.jp/politics/06gyousei/koutsuu/2012-0726-1517-48.html

https://www.town.minakami.gunma.jp/politics/06gyousei/koutsuu/files/buscard.pdf

代替の制度は未定とのこと。

ちなみに、

>関越交通の県北部(利根沼田・吾妻地区)の路線には、PASMO・Suica・ノルベなどICカードが使える路線とそうでない(尾瀬カードやぐんネットなど磁気カードには対応)路線が混在しています。

このブログを書いている時点の関越交通公式サイトには、利根沼田・吾妻地区で現在ICカードが使えない路線について、今後ICカードでも乗れるように対応する旨の具体的な予告は見当たりません。上記施策の趣旨を考えると、2023年4月1日から全路線をICカード対応にするというのが妥当なはずですが、果たして・・・