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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
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池袋のグリスロ「IKEBUS」、2022/10/18から大減便中 <12/1追記あり>

2022-11-30 22:32:07 | 各種モビリティ

2022/11/29付ブログ記事2022/11/27は六甲・摩耶でこうウゴイタ!(グリスロ編1)で、

>  2.都市の中心部で買い物客などが気軽に回遊できるようにする・・・東京・池袋では3年前から、宮崎市では2年前から定期運行中

と紹介した池袋のグリスロ「IKEBUS」(2019年11月27日運行開始)ですが、2022年10月18日から運行規模を大幅に縮小しています。

https://www.city.toshima.lg.jp/333/machizukuri/kotsu/bus/1910312223.html (運行を企画した豊島区の公式サイト内)

https://travel.willer.co.jp/ikebus/ (実際に運行を行うWILLER EXPRESS社の公式サイト内)

 

運行している車両は今回の六甲摩耶の社会実験で使われた電気自動車と同じく群馬県のシンクトゥギャザー社製ですが、乗車定員は22名、側面には窓が付いており<但しエアコンはなし>、コミュニティバスに近い仕様です。運賃は1回乗車100円で、回数券や1日乗車券(250円)もあり、 QRコード決済(au PAY、d払い、PayPay、Alipay +、JKOPAY、WeChat Pay)にも対応しています。

所定では2路線(池袋駅東口周辺を巡るAルートと、池袋駅西口発着で駅の東西をぐるっと巡るBルート)があり、それぞれ20分間隔で運行しているのですが・・・

残念ながら、「車両点検・整備のため」2022/10/18から当面の間、

 Aルート=減便(所定の半分の40分間隔での運行で、池袋駅東口発の最終を所定より2時間半ほど早い15:39に繰り上げ)

 Bルート=終日全便運休

となっています。

所定の時刻表からすると、ダイヤ通りに運行するには5台のグリスロ(Aルートが2台・Bルートが3台)が最低限必要で、さらに充電時間を考えるともっと台数が必要ですが、このブログを書いている時点では半数以上が運行できない状態と思われます。各車共通の機器か部品の不具合で、修理あるいは取り替えも一筋縄ではいかないのしょうか?

 

ちなみに、宮崎市で運行している有料のグリスロ(愛称=『ぐるっぴー』)は六甲摩耶の社会実験で使われた電気自動車とほぼ同じ仕様で、こちらは特に問題なく運行中です。

https://www.city.miyazaki.miyazaki.jp/city/policy/tourism/259243.html

 

<12/1追記>

シンクトゥギャザー社の公式サイトに、グリスロ電気自動車の納入実績が記載されていました。

https://www.ttcom.jp/about_us/gaiyou/

こちらによれば、IKEBUSは総勢10台で、1号車が2019年8月・2~7号車が2019年10月に納車されて総勢7台でスタートし、2020年2月に3台追加されたとのこと。ただ、当初の7台のみに問題が発生しているのか、それとも全車に問題があり順番に不具合の修理を行っているのかは不明です。


2022/11/27は六甲・摩耶でこうウゴイタ!(グリスロ編4)

2022-11-30 19:59:06 | 各種モビリティ

グリスロ編3の続きです。

摩耶ロープウェイ山上駅バス停脇に、QBBチーズ館前と同様のグリスロの時刻表が掲示されています。こちらは、毎時0分が電気自動車の代走のワゴン車となっています。

ただ、既に2時半を過ぎており、摩耶ビューライン(ケーブルカーとロープウェイの総称)で登ってきて山上でどうウゴク?という観光客はほとんどいません。逆に、山上を楽しんでこれから摩耶ビューラインで帰るという方は増える一方です。

掬星台の出店は既に店じまい状態で、

グリスロに余席があるため、わざわざありふれたワゴン車の臨時便に乗ろうという方はおられません。結局ワゴン車は乗客ゼロで出発しました。

逆に、六甲山牧場方面からはワゴン車に加えグリスロも臨時便に起用されており、一時は3台が集結しました。

私は、往路の寒さに参ったので15時発の代走ワゴン車に乗車。定期便にもかかわらず乗客は私だけでした。こちらも、グリスロと変わらない最高時速19キロ程度で走り、途中で若干疲れた様子の登山客がゆっくりと六甲山牧場方面に歩いているのを運転手が目ざとく見つけて乗せました。無料モビリティの本領発揮ですね・・・

ということで、少なくとも27日午後は、六甲山牧場と摩耶山の間ではエコでないディーゼルエンジンのワゴン車が大活躍でした。

さて、神戸市はこれをどう総括するつもりなのでしょうね? 「六甲山・摩耶山の交通のあり方検討会」のページで資料が公開されるのが楽しみです。

(おわり)


2022/11/27は六甲・摩耶でこうウゴイタ!(グリスロ編3)

2022-11-30 00:34:28 | 各種モビリティ

グリスロ編2の続きです。

私は、その次の14時20分発に乗ることにしましたが、やってきたのは4人乗り(つまり乗客は3人までしか乗れない)の多摩ナンバーの電動カートでした。したがって、14時13分の段階で早くも満員御礼になりましたとさ・・・

そこに登場したのが、「臨時便」のステッカーをつけたレンタカーのワゴン車(乗客は9人まで乗車可能)でした。係員が「掬星台(摩耶ロープウェイ山上駅付近の広場のこと)方面にお急ぎの方は臨時便にご乗車ください」とアナウンスしたのを受け、並んでいた数人が一斉に乗車。いくばくもなく満員となり、臨時便故にすぐに出発しました。ちなみに、手前に見えている赤い物体は、多摩ナンバーのグリスロの車体です。

臨時便用のワゴン車は4台ほど準備されており、グリスロの合間を縫って運行されていました。この次の14時30分発は、電気自動車故障につき最初からワゴン車での運行です。

ということで、わがグリスロは定刻通り発車。晩秋の六甲・摩耶山上は昼間でも気温は低く、吹きさらしのグリスロはかなり寒かったです・・・ 

所要時間は20分と案内されていましたが、実際には15分もかからず終点の摩耶ロープウェイ山上駅バス停に到着。向こう側に、1便前の電動カートと臨時便のワゴン車が見えます。

ちなみに、摩耶ロープウェイ山上駅バス停付近は普段から一般車通行禁止で、自家用車利用で掬星台に行く場合は、昼も夜も500mほど手前の天上寺駐車場に車を止めてそこから徒歩を余儀なくされます。

(つづく)


2022/11/27は六甲・摩耶でこうウゴイタ!(グリスロ編2)

2022-11-29 22:40:30 | 各種モビリティ

グリスロ編1の続きです。

私が森林植物園からバスで到着した時点では、ちょうど「10人乗り程度の車輪のたくさんついた電気自動車」がお客さんを乗せた状態で停車していました。既に乗車定員9人に達しており「満席です」の札を出していますが、所定の発車時間までにはまだ5分ほどあり、そのまま待機しています。路線バスではないので早めに発車しても法令違反には問われないはずですが、律儀ですね。

この電気自動車は群馬ナンバーのレンタカーでした。メーカーが群馬県内にあり(群馬大学と共同で開発したものです)、同社所有の車両が貸し出されたようです。

https://www.ttcom.jp/products/current/ecom-8/

車両の後部に、最高速度が時速19キロである旨の掲示がなされています。「お先にどうぞ」と書かれていますが、本日の走行区間は全区間追越禁止だったりします・・・

定刻通り14時ちょうどに発車。次の14時10分発は、7人乗り<つまり乗客は6人までしか乗れない>の電動カートで、滋賀ナンバーです。こちらもすぐ満席になりました。

駐車場の片隅には、電動カート2台が出番を待っていました(摩耶山から走ってきた車両が充電のために離脱する際に、代わりに出番があるのでしょう)。こちらは4人乗り<つまり乗客は3人までしか乗れない>の軽自動車で、広島ナンバーと伊勢志摩ナンバーです。ちなみにQBBチーズ館付近には充電設備はなく、六甲山牧場内の別の場所で充電しているようです。

(つづく)

 


2022/11/27は六甲・摩耶でこうウゴイタ!(グリスロ編1)

2022-11-29 18:00:29 | 各種モビリティ

関連ブログ記事・・・2022/11/21付2022/11/23~27は六甲・摩耶でどうウゴク?・・・交通社会実験、2022/11/28付2022/11/27は六甲・摩耶でこうウゴイタ!(バス編1)

今回の社会実験では、通常摩耶ロープウェー山上駅~六甲山牧場間で運行されている路線バスをすべて運休とし、代替として無料のグリーンスローモビリティ(以下グリスロ)を運行しました。実験期間中も一般車は普通に走行可能ですが、グリスロは最高速度が時速19キロに制限されており、全区間追い越し禁止なのでドツボにはまってしまいます・・・

最高速度が時速19キロに制限されているのは、使用する車両の特性のためです。国土交通省のサイトに、グリスロについてまとめた資料が掲載されていますが、

https://www.mlit.go.jp/policy/shingikai/content/001328899.pdf

大きく分けると「10人乗り程度の車輪のたくさんついた電気自動車」と「ゴルフ場などで使われる電動カートを公道で走れるようにしたもの」に分かれ、いずれも窓なしのオープンタイプです。これでは高速走行は無理で、「スロー」の所以です。

グリスロの主な運行目的は以下の通りです。

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 1.観光地において観光客が気軽に周遊できるようにする・・・今回の社会実験はこれに該当

 2.都市の中心部で買い物客などが気軽に回遊できるようにする・・・東京・池袋では3年前から、宮崎市では2年前から定期運行中

 3.都市郊外の住宅地や公共交通が乏しい地方部において、高齢者の移動手段を確保する

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実際の運行形式は地域特性に応じて「路線バス同様に有料で時刻表通りに運行」「タクシーとして運行」「利用者を限定したデマンド交通」「無料送迎」など多種多様です。

 

今回の社会実験では、無料ですがダイヤを定めての運行でした。

車両のタイプは5種類ですが、「10人乗り程度の車輪のたくさんついた電気自動車」は1台だけで、あとは6人乗りまたは3人乗りの電動カートです。これだけで観光客をさばけるのでしょうか?

ちなみに、毎時30分発は本来電気自動車を充てる予定でしたが、現地係員によれば「運行初日に故障でダウンし、ワゴン車で代走している」とのことでした。

(つづく)