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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

「亀の井バス」と「亀の井タクシー」と「亀の井ホテル」

2022-06-30 17:40:32 | 観光関連

2022年7月1日、「かんぽの宿」は「亀の井ホテル」にリブランドします。

https://www.kanponoyado.japanpost.jp/information/160865/index.html

2022年4月に事業ごと日本郵政から「株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメント」に売却されたことによるもので、同社が2015年に買収した別府の名門温泉ホテル「別府亀の井ホテル」のブランドを採用しました。これにより、熱海温泉や有馬温泉などの伝統ある温泉地に「亀の井ホテル」が誕生することになりました。

さて、その別府市内では「亀の井バス」が路線バスを運行しており、「亀の井タクシー」がタクシーを営業しています。両社は同じ亀の子マークですが、現在は全くの別グループの企業で、亀の井ホテルとも関係ありません。

いずれも創業者は別府観光の父と呼ばれる油屋熊八ですが、死後に生前の借金返済のため売却されました。そして、1964年にバス・タクシー事業は西鉄傘下になり、さらに1968年にタクシー事業はガソリンスタンドや自動車教習所を営む山口産業に売却され、現在に至っています。

https://kamenoibus.com/company/

http://www.kamenoi.co.jp/company/

山口産業は2009年に佐賀県西部をエリアとする「西肥タクシー」を地元の西肥バスから買収し、「西肥亀の井タクシー」としています。

一方、本家本元の別府亀の井ホテルの運営会社は1994年にファミレスを展開する「ジョイフル」に買収されました。その後の一時期は同じ運営会社が西日本中心に各地で「亀の井ホテル」のブランドを用いたビジネスホテルを次々にオープンさせ、油屋熊八からかなりかけ離れた存在となっていました。

結局2013年以降ビジネスホテルは「ホテルAZ」に名称が変わり、別府亀の井ホテルは2014年にソフトバンクグループの投資ファンド「フォートレス・インベストメント・グループ」傘下となった後、2015年に同じ投資ファンド傘下のマイステイズ・ホテル・マネジメントが運営会社となって現在に至っています。

 

なお、奈良県平群町にある「かんぽの宿大和平群」の最寄りバス停は、7月1日から「亀の井ホテル大和平群」に名称変更されます。

https://www.narakotsu.co.jp/news/news_1370.html


三陸沿岸の「道の駅やまだ」が2023年7月に移転します

2022-06-30 01:02:29 | 幹線道路(東北)

岩手県山田町の国道45号沿いにある「道の駅やまだ」が、2023年7月により便利な場所に規模を拡大して移転します。

http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/j73501/homepage/06_office/gyoumugaiyou/R3/pdf/P23.pdf

https://www.iwate-np.co.jp/article/2021/6/30/98831

https://kahoku.news/articles/20220623khn000042.html

移転先は現在地より6kmほど北で、三陸沿岸道路山田IC近くの旧県立山田病院跡地です。

現在の「道の駅やまだ」は1999年に開設されましたが、3年後の2002年には 山田道路(無料の自動車専用道路=現在は三陸沿岸道路の一部を構成)が完成してここを通らずに南北の行き来が可能になりました・・・部分開通のため交通量の減少は軽微 

東日本大震災発生直後はここが復興支援の拠点となり、大被害を受け長期運休となったJR山田線の代替バスの乗り換え拠点(宮古からの岩手県北バスと釜石からの岩手県交通バスが互いにここで折り返し、接続は必ずしも良好でない)ともなりました。後者の役目は、2019年3月の三陸鉄道としての運転再開まで続きました。

ただ、三陸沿岸道路の整備が急ピッチで進み、2019年6月には宮古~釜石間が全通して、従来の国道45号の通過交通が減少しました。敷地も手狭とあって、三陸沿岸道路から立ち寄れる便利な場所に移転してより収益向上と観光振興を図ることにしたわけです。

ちなみに、現在の「道の駅やまだ」は2本の対首都圏の夜行高速バスの始発点(終着点)となっています。

1.MEX宮古・盛岡号 (岩手県北バスが運行<2022年6月現在は週末限定>)

2.遠野・釜石号 (岩手県交通と国際興業が共同運行<2022年6月現在無期限運休中>)


串本町内の国道42号通行止めに伴うバスへの影響 <6/30追記>

2022-06-29 20:04:32 | 路線バス

2022/6/28付ブログ紀伊半島のミッシングリンクで土砂崩れ通行止め発生の続きです。

この通行止めに伴い、以下の2つのバス路線に影響が出ています。

1.南紀白浜空港と串本・勝浦・新宮を結ぶ空港リムジンバス

https://kumanogobobus.nankai-nanki.jp/cms_upload/news/83/rimujin.pdf <通行止めの間の臨時措置>

https://kumanogobobus.nankai-nanki.jp/shirahama/ <所定運行時の情報>

串本町内を迂回運行しているため、「橋杭岩マリオット」「串本大水崎」「串本駅」の3停留所には停車せず、各バス停の到着時刻に遅れが発生します。

南紀白浜空港~新宮間を直行するのであれば中辺路沿いの国道311号経由への迂回が可能ですが、すさみ町内や太地駅にも停車するためそうもいかず、6/28付ブログにある「国道371号で峠越え→古座川沿いの県道38号を経由→県道227号・234号で峠越え」のルートで運行しているようです。

2.串本町営バス和深線

https://www.town.kushimoto.wakayama.jp/kurashi/community-bus/files/community_bus_route_202107.pdf <所定運行時の情報>

町営バスは複数の路線がありますが、通行止め区間を経由するのは和深線のみです。現場は上浦バス停付近と思われますが、串本町役場~和深地区間の全区間を運休としています。

代替手段として、JR紀勢線の和深方面の普通列車に接続する「串本駅~町立病院~串本町役場」の臨時便を運行しており、町西部の住民の通院や用務の足を確保しています。

https://www.town.kushimoto.wakayama.jp/kurashi/community-bus/files/bus_rinzibin.pdf

 

この通行止めですが、観光にも影響が出ています。京阪神から潮岬や橋杭岩に自家用車で向かう場合は阪和道~紀勢道~国道42号が順路ですが、古座川町回りまたは中辺路回りの迂回を強いられます。そして、串本海中公園(通行止め現場より西側にある)~潮岬or橋杭岩間の移動も大迂回を強いられます。

 

 

<6/30追記>

土砂崩れ現場は7月1日13時から片側交互通行となるため、南紀白浜空港~新宮のリムジンバスは7月1日午後の便から通常通りの運行になる予定です。

https://kumanogobobus.nankai-nanki.jp/cms_upload/news/85/kaijyo.pdf


紀伊半島のミッシングリンクで土砂崩れ通行止め発生 <6/30追記>

2022-06-28 20:26:39 | 幹線道路(関西)

関連ブログ・・・2021/4/29付紀伊半島一周高速道路の開通はまだまだ先

2022年6月26日19時頃、和歌山県串本町内の国道42号で土砂崩れが発生し、串本市街地のすぐ西側で全面通行止めになっています。

https://www.agara.co.jp/article/207839

https://www.town.kushimoto.wakayama.jp/files/tukoudome_kinankasenkokudouzimusyo.pdf

懸命に復旧工事が進められていますが、発生後2日経過した段階でもまだ全面通行止めで、片側交互通行への切り替えのメドは立っていません。

https://www.agara.co.jp/article/208215

並行区間で高速道路が開通済みであればこちらがう回路として使えますが、残念ながらこの区間に相当する「すさみ串本道路」はまだ開通しておらず(2025年度開通に向け鋭意工事中)、

https://www.kkr.mlit.go.jp/kinan/road/tsukuru/susami/

西側からだと「国道371号で峠越え→古座川沿いの県道38号を経由→県道227号・234号で峠越え」と大きく迂回が必要です。このルートは大型車通行可能ですが、ストリートビューで確認した限りではセンターラインのない区間も多く、

https://www.google.co.jp/maps/@33.5060176,135.7860459,13z?hl=ja

何よりも串本町の西部から町役場などのある中心部に行くには、普通車であっても通常の何倍もの距離走らねばなりません。JR紀勢線の普通列車は通常通りですが、本数は1日8往復だけです。

ミッシングリンクで通行止めが発生すると大きな影響が出ることが(人の動きに加え物流も)よくわかりますね・・・

 

<6/30追記>

6月30日13時に、現場付近の道路を管理する近畿地方整備局紀南河川国道事務所から「7月1日13時から片側交互通行に移行する予定」との発表がありました。

https://www-1.kkr.mlit.go.jp/scripts/kinan/news/syspdf/%e6%b3%95%e9%9d%a2%e5%b4%a9%e5%9c%9f%e3%81%ab%e4%bc%b4%e3%81%86%e5%9b%bd%e9%81%93%ef%bc%94%ef%bc%92%e5%8f%b7%e3%81%ae%e9%80%9a%e8%a1%8c%e8%a6%8f%e5%88%b6%ef%bc%88%e7%ac%ac%ef%bc%93%e5%a0%b1%ef%bc%89%ef%bd%9e%ef%bc%97%e6%9c%88%ef%bc%91%e6%97%a5%ef%bc%88%e9%87%91%ef%bc%89%ef%bc%91%ef%bc%93%e6%99%82%e9%80%9a%e8%a1%8c%e6%ad%a2%e3%82%81%e3%81%8b%e3%82%89%e7%89%87%e5%81%b4%e4%ba%a4%e4%ba%92%e9%80%9a%e8%a1%8c%e3%81%b8%ef%bd%9e.pdf

予定通りにいけば、発生から5日足らずでの通行再開となります。ただ、あくまでも暫定復旧なので、まとまった雨が降れば早々に通行止めになる可能性があります。


名塩道路生瀬トンネルの貫通後の様子(2022/6/下旬)

2022-06-27 01:23:05 | 国道176号名塩道路

関連ブログ・・・2022/2/20付名塩道路生瀬トンネルの貫通後の様子、2022/3/31付「名塩道路News」最新号より

6月下旬に名塩道路工事対象区間の国道176号を通りました。

進捗は前回3月末に通った時点と大して変わっておらず、唯一生瀬トンネルの宝塚側のポータル(出入口)付近の整備工事が着々と進んでいるくらいです。

車道用のトンネルの横に歩行者・自転車用の小さなトンネルが別途整備されるようです。

そして、すぐ横にある福知山線の廃線跡の遺構は、邪魔物とせずトンネル完成後も歴史的モニュメントとして生かされる可能性も出てきました。