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全国交通ニュースブログ

日本全国の交通に関する最新ニュースをピックアップして紹介します。
幹線道路、バス、航路、ICカードなどなど・・・

大阪湾岸道路西伸部の進捗(ポートアイランド内)2022/1/30・その2

2022-01-31 01:25:31 | 大阪湾岸道路西伸部

その1から続く)

ポートライナーから西側、南西端の架橋へのアプローチまでの区間については、現地では何も工事は行われていないようです。アプローチ直近の部分はコンテナ扱いなど港湾施設のため立入禁止(ストリートビューが存在しないのもそのため)です。

唯一、日本気象協会に委託して行われている架橋部分の風況特性検討用のデータを収集する機器が設置されているくらいでしょうか。

その手前の西側臨港道路は片側4車線+広い中央分離帯が整備されており、北側臨港道路同様に中央分離帯に高速道路の橋脚を設置するように思えますが、

実はそうではありません・・・

近畿地方整備局浪速国道事務所のサイトに、大阪湾岸道路西伸部の完成予想計画の模型の動画が掲載されていますが、

https://stream.kkr.mlit.go.jp/naniwa/wangan_20210324_1.mp4

高速道路は、その西側の空き地(最近まで輸出用中古車が大量に置かれていました)を挟み、さらに向こう側の神戸学院大学・兵庫医科大学(3月まで兵庫医療大学)のキャンパス沿いの4車線道路の側に建設される予定であることがわかります・・・3分05秒あたりに登場

おそらく、臨港道路の東側に住宅や学校(神戸女子短期大学や神戸学院大学付属中高)があり、こちらに配慮して西寄りにずらしたものと思われますが、2大学にとっては「校舎の真横を高速が走る」ことになり、1年半前の神戸新聞の記事では困惑の声を上げていたようです。

https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/202007/0013477763.shtml

記事によれば、同時に西側臨港道路を大学側に付け替える計画もあるとのこと。

その後どのように話が進展しているかは不明ですが、大半が空き地になっている真ん中を取って・・・というのも一案かも。


大阪湾岸道路西伸部の進捗(ポートアイランド内)2022/1/30・その1

2022-01-30 19:25:40 | 大阪湾岸道路西伸部

関連ブログ・・・2022/1/15付「大阪湾岸道路西伸部の進捗(六甲アイランド内)

大阪湾岸道路西伸部のポートアイランド内のルートですが、用地は造成時点ですでに確保されており(GoogleMapで一目瞭然です)、用地買収のプロセスは不要なものの、現在の基準では数年以上の工期が必要になります。

工事の進捗ですが、近畿地方整備局浪速国道事務所のサイトの2022年1月時点の情報では、

https://www.kkr.mlit.go.jp/naniwa/prj/17/04.html

「令和2年度より、臨港道路の一部中央分離帯の植栽移設等を実施しております。引き続き、環境調査を行い陸上高架橋の設計を行いながら地元の皆様、関係機関と設計協議を行います。」(カギカッコ内引用)とあります。

この北側臨港道路の中央分離帯の植栽移設は、2022年1月現在GoogleMapで公開されている航空写真では未着手の状態ですが、ストリートビュー(2021年5月現在)では港島トンネルに通じる道路の交差点から東側が完了しています。

そして、現地を確認したところ、ポートライナーとの交差のやや東側にある歩道橋(神戸大橋の歩道につながります)から東側がすべて完了していました。

浪速国道事務所のサイトでは「移設」とありますが、現地を見る限り更地化にしか見えません・・・(少なくとも樹木は道路沿いには移設されていません)。また、現地にはこれが大阪湾岸道路建設の準備工事である旨の掲示は一切ありませんでした。唯一存在した工事看板には単に「汚水管の移設工事」とあるだけです。

ちなみに、北側臨港道路沿いにはバス会社の車庫がいくつもあり、ひっきりなしに高速バス(中国・四国地方の会社のものも含む)や路線バスが回送で出入りしています。上の写真の右側に並んでいるのは神戸市バスですが、ここは実際には神姫バスの車庫(運転も整備も神戸市が同社に委託している)です。

なお、ポートライナーから西側については、次の記事をお待ちください。

 


続:大阪湾岸道路西伸部の進捗(六甲アイランド内)

2022-01-29 20:42:47 | 大阪湾岸道路西伸部

関連ブログ・・・2022/1/15付「大阪湾岸道路西伸部の進捗(六甲アイランド内)

六甲アイランド内にある情報・交流センターに、道路工事に関する地元向けの配布物と思われるものが掲示されていました。貴重な情報源ですので、紹介します。

これらから、以下のことがわかります。

1.延伸工事における阪神高速道路会社と国土交通省の分担

現在断ち切られている高架橋を延長し、六甲ライナーを乗り越える部分までが阪神高速道路会社の担当で、その先の部分は(最終的に阪神高速湾岸線の一部とはなりますが)国土交通省が国道2号のバイパスとして建設することとなります。

2.阪神高速道路会社担当部分の工事の進捗

延伸工事は既に阪神高速道路会社の手で開始されており、2021年度はまず準備工事として延長部分の地下にある埋設物の移設工事が行われています。

順序は、「雨水管の撤去→NTTの通信回線の移設→埋設電線の移設→雨水管の新設」となっており、しばらくは現場付近の車線規制が継続されるとのこと。

3.高速道路の高架橋は、着工から完成まで最低でも6~7年かかること

国土交通省担当部分では高架橋の工事が盛んにおこなわれていますが、実はこんなにかかるのですね・・・ 昔は突貫工事が賞賛されましたが(日本最初の高速道路である名神高速の栗東~尼崎間約70kmには高架橋もトンネルも長大橋梁もありますが、1957年10月の施工命令から6年未満の1963年7月に開通)、今は時代背景が違います。

具体的には、

 下部の工事(基礎工→仮設工→橋脚工)で2~3年

 上部の工事(橋桁部分を別の場所で製作し、現地に搬入して橋脚の上に架設)で3~5年

 付属物の工事(舗装を行い、遮音壁を取り付け、標識などを設置)で約1~2年

となっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


国道107号通行止めで、地元自治体がふるさと納税で寄付を募っています

2022-01-27 19:24:20 | 幹線道路(東北)

関連ブログ・・・2021/10/21付国道107号の通行止め(岩手県西和賀町)はダムを渡る仮橋で解消へ

岩手県西和賀町内の国道107号の通行止めの復旧工事ですが、厳冬期も進められています。

仮設道路の着工は2022年春ですが、その前の融雪時期に地すべりの動きが大きくなる可能性があることから、3月中旬までに現場に約10万m3の盛土を行うことになりました。

https://www.pref.iwate.jp/kennan/kita_doboku/1043155/1048042.html

昨年12月に発行された「国道107号おおいし情報(かわら版6号)」によれば、12月9日時点でその約4分の1が施工済とのこと。

https://www.pref.iwate.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/048/761/kawaraban6gou.pdf

つまり、厳冬期でも同じペースで継続しないと、3月までに終わらなさそうです。

 

一方、地元西和賀町では、災害復旧のための寄付をふるさと納税で受け付けています(当然返礼品はありません)。

https://www.furusato-tax.jp/saigai/detail/1204

受付開始から1か月あまり経過しましたが、1月27日時点で寄付件数=63件、寄付金額=1,972,000円となっています。

実は、2015年3月にも錦秋湖の北側の国道107号で土砂崩れがあり、全面通行止め解除まで8か月、全面復旧まで1年9か月もかかりました。

https://www.town.nishiwaga.lg.jp/material/files/group/4/nishiwaga121.pdf

https://www.sankei.com/article/20161218-7DF2SYXJVNIQ7PDK5ICZUHQ3RQ/

その際にも同様に災害復旧のための寄付をふるさと納税で募っており、3か月ほどで寄付件数=1043件、寄付金額=11,004,154円となりました。

https://www.furusato-tax.jp/saigai/detail/309

今回のほうが影響が甚大にもかかわらず(現時点で全面通行止め開始から既に9か月近く経過)寄付が大幅に少ないのは、何故でしょう?


名塩道路のトンネルは、福知山線廃線トンネルのすぐ隣!

2022-01-26 00:49:42 | 国道176号名塩道路

関連ブログ・・・2021/9/24付「続:国道176号名塩道路の工事の近況

先日、約4か月ぶりに西宮市北部の国道176号を通りました。

名塩木ノ元付近より北側の進捗は4か月前とほぼ変わりませんが、城山トンネルの南側は大いに工事が進んでいました。

「大多田橋交差点を三田市側に付け替えるスペースを確保するために、トンネル出入口付近の斜面を削る」プロセスが完了しており、「ここをくり抜くとトンネルが貫通する」のごとく見える半円形の囲いが斜面に構築されています。

現地に掲示された完成予想図にかなり近づいた感じですね。

そして、この半円形の囲いとJR宝塚線の間に、入口が完全に塞がれたトンネルが出現しています。そしてその手前には、橋を撤去した跡のような古い構造物があります。

これは、1980年代半ばに当時の国鉄福知山線が複線化された際に放棄されたもので、これまでは藪に隠れて見えなくなっていたのが、工事完了に伴い30年以上ぶりに白日の下に晒された?形です。おそらく、次のステップでこれら構造物は完全に破壊されることでしょうけど。

一方、現地に掲示された写真を見る限り、城山トンネルの工事はかなり進んでおり、大半の区間(南口の斜面付近以外)ではトンネル内部のコンクリート打ちまで完了しているようです。

さらにいうと、この廃トンネルのルートの大半は名塩道路の城山トンネルと並行しており、工事中のトンネル北口へのアプローチ部分も福知山線の廃線跡を転用しています。もっとも、さすがに「廃線跡の鉄道トンネルを大拡幅して幹線道路のトンネルに仕立て直したもの」ではなく、それ故に慎重に設計した上で今がある(特に問題なく施工できている)わけです。

https://www-1.kkr.mlit.go.jp/plan/happyou/thesises/2019/pdf05/ino2-02.pdf

旧鉄道トンネルは完成から100年以上経過しており、万一「トンネル工事の影響で壁に亀裂が生じ、やがて崩壊」なんてことになると、工期も費用もかさみます。 

 

ちなみに、名塩木ノ元付近から武田尾駅付近までの(道路から離れた区間の)福知山線の廃線跡は、その趣を残したままハイキングコースとして整備されています。トンネル内に明かりが一切ないので懐中電灯は必須ですけど。

https://nishinomiya-kanko.jp/fukuchiyamasen_haisenjiki2019/