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【露戦闘機撃墜】イスラム国対策の「結束」の足かせに 対露協力で微妙な温度差も トルコ不安定化を危惧

2015年11月27日 | ニュース等(新しいとは限らない)
 【ワシントン=青木伸行】オバマ米大統領とフランスのオランド大統領による24日の会談では、イスラム教スンニ派過激組織「イスラム国」に対する国際社会の結束と協力強化を米仏が主導していくことに主眼の一つが置かれた。その矢先にロシア軍機がトルコに撃墜され、両首脳も情勢がさらに複雑化し、新たな火種として結束の足かせになりかねないとの危機感を隠さなかった。ロシアとの協力をめぐっては、微妙な温度差も垣間見られた。

 会談後の共同記者会見でオバマ氏は「ファシズム、共産主義、第一次・二次大戦、東西冷戦にわれわれは勝利してきた」とし、イスラム国に対しても結束し勝利へ導く意欲を強調した。

 オランド氏もフランスが提案し採択された、イスラム国と戦う決意などを表明した国連安保理決議に基づき、団結して取り組みを強化する必要性を力説した。

 だが、ロシアに「建設的な関与」(オバマ氏)を促し、ロシアを含めた結束を模索する状況下で、トルコとロシアとの対立は深刻な阻害要因となりかねない。ロシアが態度を硬化させ、トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)との反目が助長される恐れがあるためだ。

 シリアのアサド政権を支援するロシアと、アサド政権と対立するトルコとの緊張が激化すれば、「シリアの政権移行問題にも影響する」(米政府筋)という懸念もある。

 さらに、オランド氏は「テロリストの欧州への流入を防ぐため、トルコとシリアの国境閉鎖が焦眉の急だ」と語ったが、その意味でもフランスはトルコの不安定化を危惧(きぐ)している。

 両首脳がロシア、トルコ双方に冷静な対応と対話を呼びかけたのも、危機感の表れだった。オバマ氏は同日、トルコのエルドアン大統領との電話会談で、ロシアとの緊張を緩和するよう促してもいる。

 ロシアとの協力に関しては、オランド氏が「軍事協力の継続」を明言し、ロシアも賛成し全会一致で採択された安保理決議を根拠に、有志連合に取り込みたいとの意向を示唆した。

 「ロシアがイスラム国への攻撃に集中すれば、建設的なパートナーとしての役割を果たす」と繰り返すオバマ氏は、協力の可否は「ロシア次第」(米政府高官)との姿勢を貫いている。米側ではロシア軍機撃墜と相まって、ロシアの態度軟化は期待できないとの見方が強まっている。



http://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%80%90%e9%9c%b2%e6%88%a6%e9%97%98%e6%a9%9f%e6%92%83%e5%a2%9c%e3%80%91%e3%82%a4%e3%82%b9%e3%83%a9%e3%83%a0%e5%9b%bd%e5%af%be%e7%ad%96%e3%81%ae%e3%80%8c%e7%b5%90%e6%9d%9f%e3%80%8d%e3%81%ae%e8%b6%b3%e3%81%8b%e3%81%9b%e3%81%ab-%e5%af%be%e9%9c%b2%e5%8d%94%e5%8a%9b%e3%81%a7%e5%be%ae%e5%a6%99%e3%81%aa%e6%b8%a9%e5%ba%a6%e5%b7%ae%e3%82%82-%e3%83%88%e3%83%ab%e3%82%b3%e4%b8%8d%e5%ae%89%e5%ae%9a%e5%8c%96%e3%82%92%e5%8d%b1%e6%83%a7/ar-BBnpWDH#page=2

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かつてアメリカは超大国として君臨して来た。
この事は非常に重要で、超大国として君臨して来たが故に、その外交政策は、
常に内政を意識した上でのものでしかなかった。
即ち世論をまとめる事が外交政策での最重要課題であり、それ以外の要素はあまり考慮して来なかった。
これを外交理論的な言い方で示せば、徹頭徹尾力技のパワーポリティクスを中心とした政策であったと言える。
だが、昨今、明らかにアメリカの凋落が目立つ中で、アメリカの外交政策も急速に変質していった。
今回の事例はイギリスが大得意なバックパッシングと呼ばれるなすりつけ戦略である。
ヌスラ戦線やISはそもそもアメリカがEUやサウジやイスラエル、トルコ、カタール等と協力して育てた勢力でありながら、
敗色が濃厚に成るや気付けばアメリカは関係ありません、という様な姿勢へと変えようとしているわけだ。

外交は正にカードゲームみたいなもので、当然だがルールを熟知していない者は、
こういう変質に戸惑うものだ。
特にアメリカがバックパッシング等を行う様に成った事は、正に時代変わった事を象徴しているかの様にも思える。
まぁこのような外交の理屈は仮想敵国を固定しがちな我が国の感覚ではあまり理解出来ない話だろうが、
それだけに日本は今のトルコみたいな気付けばパートナー国から牽制されちゃうみたいな状況に陥ってしまう気もしないでもない。







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