第82回アカデミー賞ドキュメンタリー映画賞など
数々の賞を受賞した 「THE COVE」 (入り江という意味)
和歌山県太地町で 無許可で撮影されたというこの映画
抗議活動などにより上映中止が相次いだといいます。
いつもは空席も目立つ 流行の映画は上映しない映画館で
早くから 行列ができていました。
終わってから 初日の記念講演ということで鈴木邦男さんのお話も。
日本人の多くの人たちが イルカが食べられていることなど知らなかったでしょう。
大量のイルカを入り江に追い込み
銛のようなもので突き 海が血の池地獄のように真っ赤に染まる光景はショックです。
しかし 私たちは見ていないだけで
牛 豚 鶏ほか 口に入るためには同じようなことが行われているのでしょう。
去年見た 「いのちの食べ方」 という同じようなドキュメンタリーの中では
「電気ショック」 という方法がとられていました。
もし もっと動物の苦痛を考慮した手段がとられていれば
こうも批判されていなかったのかなぁ・・ と思ったりもしました。
「いのちをいただく」 ことについて
改めて考えさせられたひと時でした。
イルカを食べているのは、知ってました、
鯨とか、言ってるけど・・・・。
増えすぎて、害があるなら仕方ない・・・それ以外は動植物保護派ですから、
映画に賛同しますが、人間食べていかなければならないので、難しい問題ですね。
命をいただく、その重みを人が真摯に自覚することが、答えになっていくはずだと、思いました。(反省)
ドキュメンタリー映画は色々な問題を提示してくれますね!
「いのちをいただく」考えてみます
考えるチャンスを
イルカと言えば昔TVで「わんぱくフリッパー」と言う番組がありました
可愛いイルカを思い出しました。
水俣病を思いました。
もし鯨だと言われて食べられているとしたら とても怖いことです。
哺乳類だけど 魚の感覚でとらえられているよな気もします。
「わんぱくフリッパー」の調教をしていたオバリが
一頭をストレスで死なせてしまってから
調教をやめ イルカ開放活動家になったそうで
そのオバリーが今度の映画の中心人物でした。
かなりのストレスで オバリーの腕の中で亡くなったそうです。
10年間 獲る側だっだ彼は その日以来 反対の立場に。
知能が高く 人間を大好きなイルカが
無残に殺されていく姿は 「no more」です
おそらく、我々日本人でもびっくりしてしまいます。
彼らには、そのような文化がないからですね。
日本人が、「どうしてあの善良なクジラを食べるの?」と理解できないといいます。
以前、カリフォーニアで、アジアから来た人たちが、犬を食べることが問題になりました。
そのことを知ったアメリカ人は、ショックを受けていました。
マスコミでも問題になりました。
カリフォーニア州議会で、「犬を食べることを禁止する法案」が提出されました。
全会一致かと思ったら、この法案に反対する議員がいました。日系の議員でした。
彼によると、「犬を食べるなど、私にも出来ないが、世界には、さまざまな民族がいて、歴史的に、犬を食べる人たちがいるのは事実である」
牛を食べる我々でなく、「犬を食べる彼ら」だけを非難していいものかどうか、というのが理由でした。
確かに人間と相性の良い生き物ですね。
でも だからといって 地域ごとの文化を非難するべきではないと思います。
日本でも 戦後の食糧難の時代には食べていたところもあった と聞きました。
と殺の現場はどこも変わりはないでしょう。
オーストラリアのカンガルーはどうなんでしょうか・・・
牛、豚、鶏等を殺生する事は、なんとも思わない。
なかには、牛は絶対に駄目だと云う人種、民族もいます。
また、クジラの捕獲は、絶対に許せないと云う国や人種もいますし、
クジラはその国の食文化であると云う国もあります。
自分達の何十年、何百年と云う、長年の生活環境や、習慣、歴史的な背景 等により、
物の見方や考え方が当然、変わって来るものでしょうね。
まるっきり違う考え方で、、絶対に相容れないものになってしまいます。
その一つの現象だけを捉えて、物事の判断は
絶対に不可だと思うし、決めつける事も出来ないと思いますね。
上映する事の可否で、一時は問題になりましたが、
今回のドキュメント映画のイルカの問題も、
単なる一つのものの見方に過ぎないと思うし、一方的に決めつけるべきだではないと考えます。
ドキュメンタリー映画賞なんて、チョット首をかしげますが。
私はこのように考えますが、
皆さんも、また違った意見をお持ちだと思います。
鮫から襲われそうになった時 何度も助けられた
と オバリーは言っていました。
ただ だからイルカを守らないといけない というのもどうなんだろうと思います。
さまざまな民族がいるのですから
同じことはできないにせよ その国の文化は尊重するべきでしょう。
この映画は 反日かプロパガンダか とか騒がれていましたが
監督は一笑し「僕は日本が好きだから反日ではない」 ということを言われていました。