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通訳案内士のブログ

⭕️⭕️⭕️英語を使い訪日観光客を案内する職業「全国通訳案内士」の日常と英語学習などを綴ります⭕️⭕️⭕️

イベント自粛

2020-04-28 | 通訳ガイド/everyday life
東京都の公式動画チャンネルに地元の祭の動画を見つけました。私も映っていました。


大蛇お練り ~都会に根付く伝統行事~
若い頃から9月中旬に開催されるこの祭に携わっています。動画の「お練り」は祭初日朝の行事。数年前より東京都の無形文化遺産に登録されています。メインイベントはこのお練りの終了後に各町会が出す神輿巡行です。比較的「品が良い」と言われている奥沢、自由が丘界隈がいつもとはちょっと違う世界になります。



このお練りも神輿巡行も人と人とがベタベタに引っ付き合う「超濃厚接触」。5月の浅草三社祭、各地の夏の大きな祭やイベントの中止の流れからみても9月のこの地元の祭の開催は難しいかもしれません。



今では祭にかける情熱も随分と薄れてしまいましたが若い頃だったら祭の中止など考えられずショックでなにもかもやる気を失くしてしまったかもしれません。



まあ日々の生活があってのことなので、今後の仕事がどうなるか不透明な今はどのみちお祭りどころではありませんね。





村上春樹訳「グレートギャツビー」を読みました。長い「あとがき」に
”翻訳というのは、基本的に親切心がものを言う作業だと僕は思っている。意味が合っていればそれでいいというものではない。文章のイメージが明瞭に伝わらないことには、そこにこめられた作者の思いは消えて失われてしまう”
とありました。




私の拙い理解力によりあまり響いてくれなかった野崎孝訳「グレートギャツビー」。村上春樹版では村上春樹の「親切心」と作品に対する愛を感じることができました。グレートギャツビーってこんな繊細で美しい物語だったんだ(そして前向きにさせてくれるお話)!と気づかせてくれました。はっきり言ってとても感動しました。



セリフ位ならオリジナルの英語が一番良いですね("old sport"をそのまま「オールドスポート」としたところだけ「村上臭」がキツ過ぎる気がしました)。残りは村上春樹訳で!この組み合わせが最強かもしれません。肝心な部分はfigurative過ぎて原書では私には難し過ぎました。



"to-morrow we will run faster, stretch out our arms farther...And one fine morning.  So we beat on, boats against the current, borne back ceaselessly into the past."
明日はもっと速く走ろう。両腕をもっと先まで差し出そう。・・・そうすればある晴れた朝に - だからこそ我々は、前へ前へと進み続けるのだ。流れに立ち向かうボートのように、絶え間なく過去へと押し戻されながらも



今まではグレートギャツビーの締めのこの文章がなんとなく尻切れトンボ的に感じていましたが、村上春樹訳を読んで初めて物語がココに繋がった気がしました。簡単に言うと私でもグレートギャツビーが楽しめることができたということです。




マスクをつけて走る

2020-04-26 | 通訳ガイド/everyday life
朝目覚める度にアタマが痛くないか、ノドに違和感がないか、鼻水が出てないかなどと体調を確認し、安堵する日々。こんな日々がいつまで続くのか。段々と嫌気が差してきています。運動不足なのかウエスト周りの肉が目立ってきたのも気になります。



ガイドしていた頃は(遠い昔のようです)通勤含め毎日1万5千歩から2万歩位は歩いていました。なので意識して運動しなくてもいつも体重は65kg位で減りも増えもせずキープ出来、年齢の割にはお腹もそれほど出てなかったのに。週に数回外を走っていますがカロリー消費が追いついていないようです。



近所をちょっと走ることすら躊躇しなくてはいけないような社会の雰囲気になってきました。昨日からマスクを着けて走っています。マスクを着けずにハアハアいって走っているランナーに苦言を呈していたニュースを見ました。確かに迷惑だし尤もなことです。



以前幼稚園のママ友さんが取り置いてくれた50枚入りの中国製の薄いマスクが丁度役立ちました。普段使いには不安が感じるほどペラペラに薄い中国製で、ほとんど使っていませんでした。これを着けて走ると息苦しさはあまり感じません。



マスクを着けて走るとこの時期に地元の川沿いに大量に発生する小さな羽虫が口に入ってくるのを防いでくれるという利点を発見しました。この羽虫、蚊と小蝿の間位の大きさで遠くから見るとその群が暗雲のような塊となって浮遊しているのです。



川沿いには民家がびっしり並んでいます。この時期の住人の人たちは洗濯物とかどうしているんだろう?と気になります。窓も開けられないでしょう。それほどの大量な羽虫が辺りを覆い尽くしています。




50枚で400円という安さの中国製のマスク。それもそのはず指が透けて見えるほどの薄さ。最近近所のスーパーなどで箱入りのマスクが普通に店頭に並ぶようになってきました。でも箱で3000円〜5000円と超ぼったくり価格。さすがに買う気にはならないです。




普段はこちらの医療用N95規格マスクを洗って使い回しています。洗面器に張った水に食器洗剤を入れ付け置き。こすらず揉むように洗い、干しています。その後アルコールスプレーを表面に噴射。結構丈夫で3回洗っても見た目は変わらず。着けた時の息苦しさも変わらないのでフィルター効果はそれほど薄れてないと信じて再利用しています。新品はあと10枚位。大事に使っていきたいです。




村上春樹訳の「グレートギャツビー」が昨日届きました。原書を読み終えた後で読むつもりです。「美しい文体」と言われている原書に手こずって時間がかかっています。残念なことに私の英語力はその美しさを感じられるまでには至っていません。




flex=show off

2020-04-21 | 通訳ガイド/everyday life



redditより


"flex"は"to bend"「曲げる」という意味の他、"show off"「自慢する」「見せびらかす」というスラングもあるのを知りました。2020年はトイレットペーパーや除菌ハンドジェルが「自慢できるアイテム」だというジョークですね。




スラング絡みで。
時差があるアメリカでは日本時間の今日、4月20日より"420"という数字に因んだ記事や投稿が目立ちました。これも知らなかったのですが"Four Twenty"とは「大麻(マリファナ)」を意味するスラングなんだそうです。



何故"420"=マリファナなのかというと…
"Back in 1971, five students at San Rafael High School in California would meet at 4:20pm – right after doing their after-school sports."
「1971年、カリフォルニア州のサンラファエル高校の5人の生徒が部活の後に(マリファナを吸うため)4:20に集合していた」
ということに由来するらしい。4時20分"Four-twenty"が「合言葉」だったわけですね。時は流れ、時刻の420が日付にも当てはめられ、今や4月20日は「マリファナDay」(みたいなもの)になったということ("happy 420"で検索するとわんさか出てきました)。



ディープなスラングは通訳ガイドの仕事では必要ありませんが相手方の文化を知る上で勉強になります。







グレートギャツビー

2020-04-20 | 英語学習
うちの子供達は幼い割に寝るのが遅く、朝もゆっくりです。ここのところ一切外出しないのでパワーが有り余っているのか特に上の子が昼寝をしなくなりました。基本的に起きている時間で私が家にいる時はほぼ私が相手をしています。



最近上の娘がハマっているのは"role playing"ごっこ。好きなアニメ映画のお気に入りのキャラクターになりきって「名場面」を再現するのに長時間付き合わされています。



最近のお気に入りのキャラクターは「千と千尋」の男の子「ハク」。ハクの喋り方を真似、長いセリフも難しいところはムニュムニュ口ごもりながらもきちんと言えているので感心しながら相手をしています(因みに私は「千尋」の役。下の子は「坊」だったり「釜じい」だったり)。



ipadでYouTubeの動画をみたりゲームをしたりするのも好きですが、子供たちはやはり体を動かしたり、人間相手に何かしていることの方がより楽しいようです。友達と遊べない今は親である私がその役割を全力で担ってます。でも私にとっても楽しく、そして癒されているので全く苦ではありません。相手にしてくれるなんて今の時期だけでしょうしね。



遊んでいる時の子供達の目の輝き、「パパだーいすきっ!」と言ってギューっと抱きついてくれる時の感触、今でしか味わえない子供達との一瞬一瞬を大切な宝物として記憶にとどめておきたいものです。





今日帰ってきたらこんな美味しそうなお寿司を作ってくれました。上の娘はハサミも上手に使うようになってきたしお絵かきも大好きです。ただ英語は「きらい」なんだそうです。私は彼女が産まれてから何かと英語で話しかけてきました。でも最近は「にほんごでいって!パパがえいごでしゃべるのきらい!」と言われてます。






英単語の学習に並行して「洋書」も少しずつ読んでいます。最近はマーチンルーサーキングJrの"Why can't we wait"を読み始めました。でもイマイチのめり込めないのでiphoneの"Book"アプリで無料のものを探していたらフィッツジェラルドの"The Great Gatsby"を見つけました。



グレートギャッツビーならストーリーも知っているし、さぞスラスラ快適に進むだろうと思っていました。ところが最初の数ページで難解な英語に四苦八苦。



あまりに頭に入ってこないので和訳を少し読んでは原書。という読み方に変更しました。私が持っているのは野崎孝訳のものです。通しで読むのは20年位振り。でも今読むと何かむさ苦しく感じ、原文を著しく肉付けした和訳も目立つように思えました。なので今朝メルカリで村上春樹訳のものをポチってみました。



「ノルウエーの森」でやたら推していた本作。多分日本一グレートギャツビーを愛する男。翻訳という観点からも彼が描く黄金期のニューヨークの街と人々が野崎孝のものとどう違うのか?とても楽しみです。




anchor

2020-04-17 | 通訳ガイド/everyday life
CNNの人気ニュースキャスター、クリス・クオモ氏が新型コロナウイルスに感染したことはアメリカでは大きな話題になっていました。彼は日本のニュースでもよく見かけるニューヨーク州知事アンドリュー・クオモ氏の弟さんです。この記事ではクリス・クオモさんの奥さんまでもが新型コロナに感染してしまったことを伝えています。



日本でもテレビ朝日の富川悠太アナの新型コロナ感染は大きなニュースになりました(日本では発表されている総感染者数に対して有名人が感染した比率が高い気がします。これは気のせいなのか?)。



英語(アメリカ)ではニュースキャスター、アナウンサーのことを”anchor”といいます。リレーの「アンカー」や船の錨(イカリ)やコンクリート、壁に固定するボルト「アンカーボルト」のアンカーなどと同じです。



”announcer”という英語は日本語の「アナウンサー」を指す英語としては適切ではなく、"newscaster"もちょっと違うようです。anchor同様"host"も良く使われているのを目(耳)にします。日本でいうところの「メインキャスター」「司会者」はこのhostに当てはまります。小倉さんとか羽鳥さんとかは朝のワイドショーの”host”ですね。

"Yuta Tomikawa, an anchor of TV Asahi's show, "Hodo Station", has tested positive for the novel coronavirus."




英単語を勉強していると一見簡単で馴染みがあると思われるものでも意外な意味を持つものに出会うことがあります。例えば今朝見つけた“battering ram”。何のことだろう?と画像検索したら出てきたのがこれでした。




あー!映画「ロード・オブ・ザ・リング」で出てきたアレ!攻城戦で門を破るための巨大な丸太でできた兵器というか装置が”battering ram”なんだそうです。日本語では「破城槌(はじょうつい)」。めちゃくちゃ強そうな名前です。



ramは羊、特に”an adult male sheep”で雄の羊のことです。日本で羊といえば大人しい動物という印象があります。でも英語圏では雄羊は角を激しくぶつかり合って喧嘩する荒っぽいイメージがあるそうなんです。動詞としてのramの意味「激突する」「打ち込む」はこの雄羊よりきているのかな?



あとramは油圧シリンダーのことも指します。前職で移動式クレーンやユンボを運転していました。シリンダーから油が漏れているとパワーが落ちます。建機屋(建設機械の専門店)さんに持って行くと「ラムのシール(パッキン)を交換しないとダメですね」なんて言われたのを思い出しました。



今日の都内は200人を超えました。100人超えるかどうかの時もこんな感じだったような。つまりここ数日の感染者数は若干減って推移していた。それが突然大台に上がるという。何だか意図的な人数操作の匂いがしないでもないです。何を信じて良いのやら。有名人の感染率の多さ同様気のせい、偶然であって欲しい…