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通訳案内士のブログ

⭕️⭕️⭕️英語を使い訪日観光客を案内する職業「全国通訳案内士」の日常と英語学習などを綴ります⭕️⭕️⭕️

cartwheel(側転)

2020-04-14 | 通訳ガイド/everyday life
redditのトピックより。面白動画"Teaching little girls how to cartwheel(幼女達に側転の仕方を教える)"


最初"cartwheel"って何だろう?と思いました。動画を見て納得。側方転回、横とんぼ返り、"cartwheel"=「側転」のことでした。



元々はcartのwheel、荷車の「車輪」を指す単語が、側転の動きがそれに似ていることから使われるようになったようです。名詞としても動詞としても使えます。



"weblio(ネット辞書)"でこの単語を調べたら単語学習レベルはなんと18!昨日紹介した「カマキリ(mantis)」や「おしゃぶり(pacifier)」ですらレベル15なのに。weblioではレベル18の学習者に与えられる称号は"Expert(専門家)"。12000語の語彙力を持つのだそうです。



恥を忍んで告白すると私は多分2000語も分からないはず。レベル4か5の間、称号は「研修生」か「努力家」のどちらかでしょう。でも昨日、今日とで「カマキリ」と「側転」をマスターしたので5000語位には増えたかも笑



A cartwheel is a sideways rotary movement of the body. It is performed by bringing the hands to the floor one at a time while the body inverts. The legs travel over the body trunk while one or both hands are on the floor, and then the feet return to the floor one at a time, ending with the athlete standing upright. 
wiki英語版より。「側転」の仕方

通訳ガイドをやっていると観光地やモノ、歴史的事象などを英語で客観的に説明することには慣れてきました。でもこういった人の動作などの説明はしたことはないような気がします。参考になりました。



同じくredditで拾った画像。ツボにはまったニュース

"Michael Orchard, a heroic man, broke into his neighbor's home and rescued their dog. He later found out that the house fire was actually NOT real but was just a hallucination from the LSD he was consuming."
「勇敢な男性マイケル・オーチャードさん。火事で燃えている隣家から犬を救い出した。実際にはその家は火事ではなく彼が使用していたLSD(ドラッグ)の幻覚症状によるものだったと後になって判明した」


果敢にも燃え盛る家に飛び込んでワンちゃんを助けたマイコー!
実はヤク中で火事は幻覚だった…
逮捕された時のマヌケな顔写真、実際に助けられた犬なのかただの野犬なのかよくわからない赤いフィルターがかかった写真、そしてリズム感のある文章が三位一体となり襲ってきて盛大に吹き出しました。




アディダスのスニーカー

2020-04-14 | 通訳ガイド/everyday life
アメリカ、フロリダ州マイアミで「レアスニーカー(アディダスのYeezyシリーズ)」を巡って起きたティーンエイジャーの殺人事件のニュース。殺されたのは高校卒業間際の女子高生、一緒にいた19才のボーイフレンドも負傷。二人組の犯人も10代の若者。女子高生とボーイフレンドは人気のアディダスのスニーカー3足を合計$935で犯人の男性に売る約束で待ち合わせの場所に出向き、撃たれた挙句スニーカーを奪われたという。



英語ニュースでも新型コロナウイルス関連ばかりが目立ちますがこのスニーカーを巡って起きてしまったマイアミの殺人事件はその中で目を引きました。同じ事件を扱った別の記事の見出しに"It reveals a dark side of the $2 billion dollar resale industry"と書いてあったように、スニーカー転売市場の闇深さから起こった殺人事件だったからです(私もスニーカーが大好きだったので)。



アディダスの人気スニーカー"Yeezy Boost(イージーブースト)"シリーズとはカリスマラッパー、カニエウエストがプロデュースした限定ラインで2015年にリリース。写真は一番人気の"Yeezy Boost 350 V2"というモデルで初代は2016年に発売されました。定価は28000円(税別)。最近のリセール相場は以前より下がっていますが人気カラーは10万近くの値がついたものもまだあります。偽物も多く出回っています。



こちらは"Yeezy Boost 500"。私は2018年の初夏にリリースされたこの薄い黄色のモデルが一番好きです。程度の良い中古品が近所のリサイクルショップに入荷して(15000円)狙っていました(最近の懐事情を考慮して断念)。



事件は多分"350V2"を転売しようとして起こったと思われます。アメリカでのこのスニーカーの定価は$220。マイアミのsales tax(日本の消費税のような税金)は7%なので一足$235.40。三足で$706.20です。それを$935で売ろうとしていたので$228.80の利益を得るはずでした。高校生にとっては大金なのかもしれません。でもたった200ドルちょっとのために未来ある若者が殺されてしまうとは…



昨日書いたメルカリのように今はスマホで誰でも気軽に「商売」ができてしまう時代。たとえスニーカーなど商品自体に興味はなくても、リセールバリューがつくものは買い占めて、簡単に利益が出せることに多くの人が気づいてしまいました。日本ではさすがに殺人までは起こらないと思いますがSupremeなど人気ショップの行列で起こるトラブルや暴力沙汰は何度かニュースで耳にしました。



麻薬取引の現場で起こった殺人事件ならまだしも「レアスニーカー」の個人間取引でこんな事件が起こってしまったことに驚いています。スニーカーに限らず世界中のメーカー、ブランドで蔓延っている限定やコラボなど希少性、話題性を煽る商法。それに群がる転売ヤー。そしてレアモノに弱い消費者(私もそうです)。三者の関係性とその闇について考えさせられる事件でした。


*****


"Mr. Walton approached the couple and asked to try the shoes on, police say, when Mr. Cosby crept up and fired, striking Ms. Camps in the torso and grazing Mr. Berben's arm."
記事より。気になったwordをpick-up。

creptはcreepの過去形
"creep up"は"to slowly and quietly move closer to (someone) without being noticed"「ゆっくり静かに気づかれないように近づく」という意味で「忍び寄る」ということ。

firedはfireの過去形
ここでは「発砲する」の意味。
Cosby(犯人)が撃った弾丸はBerben(ボーイフレンド)の腕をかすめ(grazing)、女の子の"torso"に命中したとあります。
"torso"は服屋の上体部分だけのマネキンを「トルソー」というように人間の「胴体」を表します。