"Why don't I see any Japanese flags in Japan?"
お客さん(訪日外国人旅行者)に時々聞かれます。
祝日なら国旗を飾る家、バスなんかが国旗をつけて走っていますが、平日に日の丸を掲げている所は大きいホテルとか↑の写真の東京駅とか。確かにあまり見ませんね、日の丸。
前回質問してきたアメリカ人夫婦のご自宅の庭にはたくさんの星条旗を365日毎日掲げているのだそう。
もし日本で庭先や玄関前にたくさんの日の丸を掲げていたら、きっと誰もが「変な人」が住んでいると思うに違いない。
日の丸は日本の国旗には違いないが、そういった"extreme right-wing"的な要素を含んでいるかもしれない、というような意味のことを伝えました。
日本では"patriotic"的な言動もタブーとまではいかないが、普通はあまり口にしないし聞くこともない。
自国の国旗に警戒心を抱き、愛国心を大広げに出すことはない我々日本人はやはり少し異質な存在なのかもしれません。
"Being a tour guide is a bit like herding cats. I am really impressed!"
と、女性のお客さんが感心してくれました。
今月初め頃の富士箱根のツアーで10人以上のPalestinianのグループが乗ってきました。
とても賑やかで自由気ままな人たち(うるさくて自分勝手ともいう)で、最初はどうなるかと思ったのですが何とかうまくまとめることができ、残りの30人位の「穏やかな」アメリカ人、イギリス人、その他の皆さんとも調和してくれ、無事ツアーが終わった時に言われました。
herdは動物の群れを指します。herdingだと群れを統率するといった意味。herding catsは難しいものをまとめたりすることの比喩表現でよく使われるそうです。
猫は自由気ままなのでherdingするのはとても難しい。そのお客さんは私が賑やかなパレスチナ人のグループのことをよく統率し、良いツアーにしてくれたと褒めてくれました。
そのパレスチナ人のグループの方々はヨルダンとアメリカに住まいを持つ大変裕福そうな人たちでした。男性二人であとは女性。12人位だったか?
意外にも全員がキリスト教徒でした(1人の女性が大きなクロスのペンダントをつけてたのでさりげなく聞いてみた)。
ほぼ全員が喫煙者。
休憩ごとに喫煙場所を聞かれ吸いまくるのでバスに戻ってくるとタバコ臭いのなんの。
声が大きく質問魔。
私がマイクを離すと身内で騒ぎだし、マイクで喋っている時もグループの内5人くらいが一斉に手を挙げてありとあらゆる質問をしてきます。
他のお客さんの手前、特定のグループだけの相手はできないので、質問ができないような先手先手をうつ内容のガイディングを心掛け、とにかく相手を静かにさせるために喋り続けました。
結果的にはこのパレスチナ人の皆さんにも大変楽しかったと言ってもらい「一人$20づつ徴収したから!」とグループリーダー的な人からまとめて大量のチップを頂きました。
イスラエルにロケットが撃ち込まれたニュースを聞いたのはその何日か後です。
そしてイスラエルによる報復。
同胞が戦争に巻き込まれてどんな気持ちでいるのだろうかと明るく賑やかだった彼らのことを思い出しました。
いやですね。戦争。
昔みたハリウッド映画で地球を侵略する宇宙人に対してイスラエルとアラブの軍が協力して戦っているシーンをみた記憶があります。(The War of the Worldsだったか?)
多分、実際にそのようなことが起きれば地球上で人間同士の争いなんてなくなるのでしょうね。それどころじゃないですからね。
本当にあほらしい。
尊い命を犠牲にしてまで守るものなんですかね、国やアイデンティティって。
Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion too
Imagine all the people
Living life in peace
ジョンレノンの歌のようにそろそろ人類にとって戦争は無縁なものになってもいいのに。なかなか進歩しないものですね。