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通訳案内士のブログ

⭕️⭕️⭕️英語を使い訪日観光客を案内する職業「全国通訳案内士」の日常と英語学習などを綴ります⭕️⭕️⭕️

eve

2020-12-24 | 通訳ガイド/everyday life
クリスマスイブですね。英語だと"eve"。前の日、晩を意味し元々は"evening"を略したものなんだそうです。



「メリークリスマス!」の"merry"は"cheerful"や"high-spirited"といっためでたく活発で明るいイメージを持つ形容詞です。"Happy Christmas!"とも言いますよね。



クリスマス当日に言えば「クリスマスおめでとう!」という意味になりますが12月に入って、もうクリスマスまで会えそうもない人に「さよなら」の挨拶がわりに"Merry Christmas!"がよく使われます。日本で年末に使う「良いお年を!」みたいなもので「良いクリスマスをお迎えください!」という意味合いになります。



去年まではこの時期のツアーの終わりには"Merry Christmas!"と言ってお客さんとお別れしていたものです。もちろん日々のツアーに参加している全員の方がキリスト教圏の人ではないので、ひと目見てイスラム教を信仰してそうな方やインド訛りの英語を使う方(ようするにインドから来たインドの人=ヒンドゥー)、その他微妙な方々には避けた方が無難です。



フィリピンの人達はほぼクリスチャンなので問題なし。中華系っぽいシンガポールなどの英語圏の東南アジアの人たちにも躊躇せずに"Merry Christmas!"と言っています。クリスチャンでなくても日本同様、クリスマスは商業主義的な文化として根付いていそうだからです。



"Japanese people all become temporary Christians during the holiday season."
「日本人はこの時期皆“仮の、一時的な”クリスチャンになるんですよ」
ちょっと低俗ながらも新人通訳ガイドでも笑いが取れる鉄板セリフです。初来日の年配のお客さんなんかが街中で見かけるツリーや飾り付けに驚かれ「(日本なのに)なんで?」と聞かれる時がよくありました。


"Christmas in Japan is very much commercialized."
「日本のクリスマスはほとんど商業化されたイベントなんですよ」
とも付け加えます。でもアメリカ人など欧米系のお客さんから「それは今やうちの国でも一緒だよ!」という返事がよく返ってきて最初は驚きました。日本で初詣に行かない人もたくさんいるように、アメリカでもオーストラリアでもイギリスでもクリスマスにすら教会に行かない人は大勢いるみたいです。



そうそう、お別れの挨拶で思い出したのは
"All the best!"
という最初聞き慣れなかった言葉。私の経験上というかイメージ的にはオーストラリアやニュージーランドの男性の口からよくこの別れの挨拶がでてきてたような印象が深いです。力強く「これからも頑張れよ!」と励ましてくれるような意味にも取れ、私が一番好きな別れの挨拶です。



"Farewell!"
ちょっと古臭く堅い別れの挨拶ですが中高年の白人紳士より少し気取ったりおどけた調子で"Farewell!"と言われると思わず背筋がピンとなり厳粛な気持ちになったものです。こちらも大好きな言葉です。



"Sayonara!"
「セーイョナ~ラっ!」と言ってくれる人も多いです。別れの挨拶はどこの国の言葉でも美しい響きを持つものが多いと聞きました。日本語の「さようなら」も日本語が分からない外国人の人たちが聞いてもとても美しく感じるといいます。





東京の各ホテルではそれぞれ趣向を凝らしたツリーを飾っていますが今年はどうなんでしょうかね?行ってないので分からないです。こちらは二年前のものですが品川プリンスに飾ってあったユニークな"IT tree"とも言える巨大なクリスマスツリーです




こちらも二年前。24日のクリスマスイブにツアーで行った富士4合目(スバルライン大沢駐車場)より撮影した山頂付近写真。また行きたいなあ😻



皆さま良いクリスマスを!🎄🎄🎄