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通訳案内士のブログ

⭕️⭕️⭕️英語を使い訪日観光客を案内する職業「全国通訳案内士」の日常と英語学習などを綴ります⭕️⭕️⭕️

プライベートツアーとサングラス

2023-05-19 | 通訳ガイド/everyday life

珍しく少人数のVIPツアーをやりました。車両はバスでなくミニバンだったので小回りが効きます。運転手さんがいろいろ提案してくれ予定には入っていなかった国技館に寄ってみました。



少人数(8人)
皆頭がキレそうなビジネスマンの中年アメリカ人(白人)
道中内輪で仕事の話ばかり
大手日本企業からの招待旅行
基本日本の文化や歴史、観光についてはそれほど興味なし
といった人たちだったのでいつものバスツアーとは勝手が違いやりにくさもありました。



都内の有名所はほぼ周りました。その中で一番喜んでくれたのは歌舞伎町のホテルグレイスリー新宿のゴジラ像ですかね。それに渋谷スクランブル交差点、そして上に載せた国技館も。



あと車内にマイクがないのでミニバンといえども後ろまで声が届きにくく、また立って後ろを向いて喋れないので苦労しました。いろいろと新しいことばかりでとても疲れましたが貴重な体験をさせていただきました。



ピークシーズンはとっくに終わったはずなのにおかげさまで忙しい日々を過ごさせていただいています。どこもそうだと思いますが、私が所属する会社も人手不足で、一人が休んだら補充する人員に余裕が全くありません。なので体調管理にだけは気をつけています。



My 7-year-old daughter put on my favorite shades and asked me to take a picture of her to make sure it comes out cute.



“You are the first Japanese person I've met who wears sunglasses." 

"Why don't Japanese people wear sunglasses?" 

This question was one I often received from my foreign guests. As a Japanese individual, I am aware that wearing dark-colored sunglasses in the presence of others can be perceived as impolite or give off an arrogant impression. However, I couldn't help but wonder why people are meticulous about protecting their skin while neglecting to protect their eyes from UV rays.


マスク着用率

2023-04-20 | 通訳ガイド/everyday life
今、外国人のお客さんでマスクをつけている人は稀です。満席のバス車内でも西洋系の人はほとんど着けていないです。



東南アジアの国々、例えばシンガポール、マレーシア、インドネシアから来た人やアジア系アメリカ人、オーストラリア人の人達のマスク着用率は結構高いです。



行く先々で見かける通訳ガイドの方のマスク着用率も高いです。同僚もほぼ100%着けています。



私は昨年末のツアーこそつけてガイドしましたが今年にはいってからは着けてないです。



特別にマスクが嫌いというわけではありませんが、ほとんどのお客さんが着けてないことに対する「配慮」ですかね。ツアーが終わって帰りの満員電車の中とかでは「配慮」して着けていました。



あと、マスクを着けたままガイディングすると声がこもってお客さんが聴こえずらくなるということもありますし、そもそも喋りにくいです。



マスクを着けている同僚に聞くと皆さん不安だといいます。その気持ちは分かります。でもクルーズのお客さんとかで80歳をとうに過ぎているような高齢な方すら着けてない横でガイドがマスクを着けているのはどうなのかなあ?とは個人的には思っています。



「何で日本人は(未だに)マスクを着けているの?」
という質問も出てくるようになってきました(それこそコロナ以前は定番の質問でしたが)。



そういう時はまず
「(日本人は)用心深い傾向にある」
「この季節は花粉症に苦しむ人たちがとても多い」
と説明しています。



「(自分の身を守る以上に)他人に配慮しているから」
と言いたいところですが、そう言ってしまうとマスクを着けていない外国人のお客さんは配慮が足りないと言っていることになるのでそれはちょっと言えません。



「日本人は大多数の人がやっていることに従う、というより安心する傾向にある」
と、言うこともあります。



朝のラッシュアワーで新橋とかをバスで通ると
「この辺には学校があるのか?」
と聞かれることがよくあります。



歩道を歩く多数のサラリーマンやOL(死語?)の人々が皆、同じような色のスーツと白いシャツ、地味なネクタイを着けているのを見て、学生の制服だと思ってしまうらしいです(あんなにお腹が出て髪の毛がない学生があなた方の国にいますか?と言うとドッとウケます)。



そういうのを引き合いに出し、
皆同じ格好をする、行動をすることに安心し、人と違うということに対し強い不安を感じる人すらいる。
と説明するとみなさん不思議そうな顔をしながらも何となく「神秘的(ミステリアス)な日本のことだから」と理解してくれているように感じます(その反動故、日本の若い子のファッションがぶっ飛んでいたり、他ではみられない独特な文化、風習が生まれやすい傾向にあるともと説明することがあります)。



新学期が始まり、富士山周辺や箱根では日本人より圧倒的に外国人旅行者の方が多いです。平日の大涌谷なんて9割以上は外国人旅行者で占められているのではなのではないでしょうか。



大涌谷の黒たまご館の入り口に
「マスクを着用してください」
日本語のみで書かれた大きな看板が掲げられています。その横をマスクをしていない外国人旅行者が通り過ぎて行きます。なかなかシュールな光景ですが、いろんな意味で
"This is Japan!"
なのだとも思いました。




大涌谷は9割以上外国人旅行者が占めていると書きましたが、スバルライン五合目は98%以上は外国人だという印象です。今年は五合目までの道が開通したのが異様に早いと小御嶽神社の宮司さんも驚いていました。それから御朱印が300円から500円に値上がりしたことを申し訳なさそうに告げられました。



夢じゃないと信じたい

2023-03-31 | 通訳ガイド/everyday life


連日富士山と箱根に行っています。



先週は一日中大雨の日を、つい先日は再開後初めての満席を経験しました。



雨の日は車中とにかく絶え間なく喋り続けました。



富士山どころか大涌谷の谷底すら濃霧で見えないほどでしたが、こちらのテンションを下げないように終始笑顔を心がけてガイディングしてたら最後は拍手喝采で終わることがきたので自分でもとても感動しました。



その時は30名位のほど良い人数。ほとんどがイギリスからの年配のお客さんでした。



そしてつい先日はバス正席49席マイナス私が座るガイド席を引いた位のほぼ満席で行ってきました。



30も45もさほど変わらないだろうと思われるかもしれませんが結構違います。



多分、人間の団体行動や群衆心理というものには法則みたいなものがあって、私の今までの経験だとツアーの人数が35人を過ぎた辺りから、勝手な行動を取り始める人、もしくはグループが現れる傾向があるように思えます。



20人や30人位だとお客さんの方でも個々が目立つと感じるのか比較的素直で静かですが35人くらいを超えてくると自分らの存在が隠れ易くなるというか目立たなくなると考えるものなのかもしれません。



もちろんガイド目線で見ても45人もいると一人や一カップル、グループ毎の把握が難しくなってきます。



大人数の時は食事の時の席割や注文の対処などが一番大変です。この大変な感触も三年振りに実際にやっていたら思い出してきました。



荒天や大人数の時は本当に疲れますが終わった後の充実感もその分大きいです。



でもまだまだ夢心地な気分です。本当にこんな素晴らしいことがこれからも続いていくのか?こんなに楽しいことをしてお金をもらっていいのか?ちょっと信じられない気持ちが抜けません。

アカデミー賞のスピーチ

2023-03-15 | 通訳ガイド/everyday life
1984年公開のIndiana Jonesの2作目と翌85年のGooniesの東洋系の子役として私なんかの年代にはとても馴染みのあった、ベトナム出身の俳優、Ke Huy Quanが今年のアカデミー賞で助演男優賞を受賞しました。



 Gooniesから38年経ち51才になり再び花開いたQuan。受賞スピーチがあまりに感動的で昨日通勤途中の電車の中で何度も何度も観てしまいました。

以下はその全文です。 



“Thank you. Thank you. 
My mom is 84 years old and she's at home watching.
 Mom, I just won an Oscar! 

My journey started on a boat. I spent a year in a refugee camp. And somehow, I ended up here on Hollywood's biggest stage. They say stories like these only happen in the movies. I cannot believe it's happening to me. This– this is the American dream. 

Thank you so much. Thank you so much to the Academy for this honor of a lifetime. Thank you to my mom for the sacrifices she made to get me here. To my little brother, David, who calls me every day just to remind me to take care of myself: I love you, brother. 

Thank you to Ken for all of your support and for everything you've done. Thank you to A24, (directors) the Daniels, Jamie (Lee Curtis) and Michelle (Yeoh) and my 'Goonies' brother for life, Jeff Cohen. 

I owe everything to the love of my life, my wife, Echo, who month after month, year after year for 20 years, told me that one day my time will come. 

Dreams are something you have to believe in. I almost gave up on mine. To all of you out there, please keep your dreams alive. 

Thank you, thank you so much for welcoming me back. I love you. Thank you, thank you, thank you.”




ハリウッドではやはりアジア系というだけでdisadvantageになるのか子役以降は不遇の時代を過ごしたと聞きました。



奥さんに対する愛情溢れるremarksも良かったです。満員電車の中で涙をこらえるのに必死でした😂




Ke Huy Quan is overcome with emotion as he accepts Oscar - full speech




先週、東京一日観光を担当しました。コロナ後のツアーで初めてリラックスして楽しんでやれた気がします。




以前毎日のようにガイドしていた時にはまだまだ程遠いですが英語を人前で話すことにも次第に慣れてきて余裕が生まれてきました。



別れ際に沢山のお客さんからチップとハグを頂きました。ガイドの私に余裕が生まれたことで私自身が楽しんでいる感じがお客さんに伝播し、ツアーを楽しんでいただけたのかなあと勝手に思っています。




三年振りに浅草の仲見店通りで掲げた私の「旗」。これ、お客さんがお土産屋さんに気を取られて列から逸れてもすぐにガイドの私の位置が分かると好評なんです。



コロナ禍の三年間でお客さんを引き連れてガイドをする夢を何度も何度も見ました。まさか通訳案内士の仕事が再び日常になるなんて夢のまた夢のように感じたものです。



Quanのスピーチじゃないですが私も夢を諦めなくて本当に良かったです。



春の兆し

2023-02-26 | 通訳ガイド/everyday life


浜離宮の梅。菜の花もそろそろピークを迎えようとしていました。



街では早咲きの桜(early-blooming cherry trees)も咲き始め、待ちに待った桜のシーズンがもうすぐやってきます。



コロナが始まった年に幼稚園に入園し、終わった年に卒園を迎える上の娘。この三年間は家族とゆっくり過ごすことができたロングバケーションみたいなものでした。お金の面ではとても苦労しましたが、喜びはそれ以上でした。



急に忙しくなって、疲れたのか唇にヘルペスができました。ブログの更新もままならず。なんとか二月に一度投稿できてよかったです。



通訳案内士の二次試験合格された方おめでとうございます!誰に聞いても、どこの会社もガイド不足だそうです。今度はガイドデビューに向けて頑張ってください。