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通訳案内士のブログ

⭕️⭕️⭕️英語を使い訪日観光客を案内する職業「全国通訳案内士」の日常と英語学習などを綴ります⭕️⭕️⭕️

さようなら赤東

2023-08-31 | 通訳ガイド/everyday life
赤坂見附のシンボルともいえる赤坂エクセルホテル東急、通称赤東(あかとう)が今日で閉館しました。



1969年に開業し2023年8月31日昼前に53年の歴史に幕を閉じました。



私は泊まったことは一度もありませんが、多くの海外のお客さんがこのホテルを利用していたので訪れたのは数え切れないほど。



赤坂見附近辺のホテルに泊まっているお客さんとも、待ち合わせの場所としても使わせていただいていました。



とても思い入れのあるホテルでした。



オークラ別館が閉館になった時もそうでしたが、また一つ東京から昭和のランドマークが消えてしまうことに一抹の寂しさを感じました。



事務所から近いので最後の姿を見ようと昼前に行ってみたらちょうど最後のお客さんを見送るためスタッフ総出で玄関前に並んでいました。



大きな拍手で最後のお客様を見送る場面にはジーンときました。



もうこのエスカレーターにも乗れないと思うと…



たくさんの思い出を



ありがとう🙏🙏😭


一次試験頑張ってください!

2023-08-20 | 通訳ガイド/everyday life
¡Bienvenido a Japón, bienvenido a Tokio! ¡Qué bueno conocerte! 
先日夢の中でスペイン語を初めて話しました。↑のような簡単なセリフだった記憶が。嬉しかったので記念に書き留めておきます。



今日は2023年度全国通訳案内士の一次試験の日。



私の知り合いが受けます。元々とても優秀な人なので問題ないはずですが、この試験は運的な要素も多いので御武運を願わずにはいられません。



ほかにも今日試験を受ける人がいらっしゃいましたらご健闘をお祈りしています。



今回の一次試験の合格発表は九月に行われるそうです。12月の二次試験まで若干の余裕があるので良かったですね。



私もいつかスペイン語で受ける日がやってくるのか?



まだ夢で喋ったカタコトの挨拶程度のスペイン語で喜んでいるレベル。



毎日ほんの少しずつですが、勉強し始めてもうすぐ2年になるのになかなか上達しないです。



並行して日々課している英語学習の一環としての読書。こちらも相変わらず続けています。



7月の初め英語ニュースサイトで見かけたスペイン、パンプローナで行われた牛追い祭りの記事に、ヘミングウェイの"The Sun Also Rises(日はまた昇る)"を読んで毎年この祭りに参加しているアメリカ人男性が紹介されていました。



私も以前は祭り大好き人間だったので、気になってこの本を読んでみたんです。



そしたらあまりに面白く、最近のスペイン語学習継続のモチベーションにもなってくれています。



"The Sun Also Rises"を続けて二回読み、今"The Old Man and The Sea"を読んでいるところです。



遅まきながらヘミングウェイの魅力にもハマってしまいました。



18歳の時、友達とレンタカーを借りて一週間くらいかけてフロリダ半島を一周したことがあったんです。



もちろんキーウェストにも行きました。



ヘミングウェイの家にも行ったはずです。確か猫がたくさんいたような。



もっとしっかり見ておけば良かった、何て勿体ないことをしたんだろう、と今になって悔やんでいます。



アイルランド、スペインのパンプローナ、そしてキーウェスト。



いつか訪れてみたい地がまた加わりました。



話が大幅に逸れましたが、試験を受ける皆様、どうぞ頑張ってください!





昨日の浅草寺。ハンパなく暑かったです





2000円札

2023-08-06 | 通訳ガイド/everyday life
今、日常では2000円札に遭遇する機会って滅多にないですが、通訳ガイドをやっているとチップで2000円札を頂くことが時々あります。



アメリカでは$20紙幣が一番多く流通しているお札みたいです。日本に旅行に来るアメリカ人がUSドルを日本円に交換する時、$20札と同じような感覚で2000円札をリクエストする人が多いのがその理由なのかもしれないです。



なんだか勿体ないので2000円札でいただいたチップは使わずに取っておくことにしています。



チップはUS$でもよく貰います。日本人としては最初信じられない思いだったのですが、日本を訪れる外国人、特にアメリカ人の人は日本円を一銭も持ってない人が結構いるのです。



理由は自国がキャッシュレス社会なのと、US$はたとえその国の通貨でなくても結構使える場合(国)が多いからだと思います。



ツアー中、時々現金しか使えない店に出会します。そういった時はあきらめるか、ガイドの私に手持ちのUS$を日本円に交換してくれないと頼んできます。



交換もしてあげるし、チップとしてももらうのでUS$も溜まってきてます。



チップの金額は$1札数枚の場合もあればごく稀ですが$100札で貰う時もあります。でも$20札一枚か二枚が一番多いパターンですかね。



お客さんがアメリカ人が多いと頂くチップの額も多くなります。1日の通訳ガイド代を超えてしまうこともあります。



以前は全く貰えない日がよくありましたが、コロナ後は勝率9割超えています。



やっぱりたとえ少しでも貰えると嬉しいです。特に悪天候の富士箱根ツアーなどでチップを貰えると本当に報われた気持ちになります。



あと、いただいたチップはバスの運転手さんにお裾分けしています。



通訳案内士を始めたころは全部自分取りしていましたが、先輩ガイドにそうすべきだと教わりました。



確かにバスツアーは自分だけの力でなく、バスの運転手さんの協力があってこそ。



運転手さんは運転手さんでお客さんから直接もらっているのをみかけますが、それでも、私が貰った分からも渡しています。



時々いやな感じの運転手さんもいますが、そういう人ほどより多めに渡しています。



私が所属している旅行会社はコロナ後、以前とは違う新しいバス会社を使っています。



ちょっと偏見入ってますが、大型観光バスの運転手さんはちょっと癖のある人が多いので最初の人間関係の構築がやっかいです。



運転手さんを持ち上げつつも主導権はこちらできちんと握る。これをこれからずっと円滑にやっていくにはやっぱりその都度渡す「チップ」がとても効果的です。



新しいバス会社には10数名の運転手さんがいます。



先日、西新宿のホテルでバスに乗り込むと
「今日かめきちさん、ガイド?良かった〜!」
と、ある運転手さんが言ってくれました。



内心すごく嬉しかったです。



*****



昨日は地獄の夏休みの土曜日富士箱根ツアー。



お約束の中央道事故渋滞で都心を9時に出て八王子手前の石川PAに着いたのは2時間半後の11時半でした。



1時半にやっと五合目に到着したらなんと雨。下界は晴れているのに。。。



でも夕方の箱根で早雲山からロープウェイに乗って大涌谷の谷底を渡る時、その日初めて富士山が姿を現し、車内は歓喜に沸きました。



小田原駅に着く前の最後の挨拶の時、盛大な拍手をもらいました。



“Would you give your big hands to our driver, 〇〇さん, too?”
といつものようにお願いしたら
“Yeah!”
とさらに割れんばかりの拍手が車内に響き渡りました。



運転中の運転手さんもうれしそうに
「サンキューっ!」
と片手をあげて応えてくれました。



昨日はたまたまいつもと違うバス会社で運転手さんとも初めてでしたが、もうこの運転手さんとはバッチリ良い関係を築くことができたと信じています。



もちろん別れ際にお客さんから頂いたチップの半分をお渡ししました。



大変だった一日ほど終わってみれば心地良い充実感を味あえます。





ロープウェイ車内で見えた富士山。






日本一

2023-07-27 | 通訳ガイド/everyday life
通訳ガイドとして富士箱根のバスツアーを始めたのが2017年の夏でした。



コロナ前は多い時で週3回は富士山に行っていたように思います。



コロナ後は週1か2回位に減りました。



今まで何回やってきたんだろうと気になって数えてみたら234回でした。



300回くらいはやっていると思ってたので意外に少なく驚きました。



富士山ツアーの目玉は五合目観光ですが、冬や春先は閉鎖されています。その場合は四合目下大沢駐車場だったり裾野市の二合目だったり、その日にバスでアクセス可能な「富士山で一番高い場所」にお客さんを連れていきます。



2018年(平成30年)の五月より仲の良かったバスの運転手さんの影響で富士山五合目にある小御嶽神社の御朱印を集め始めました。



以降、富士山吉田口五合目に行く際には必ず御朱印を貰いに神社に寄ってきました。



小御嶽神社の御朱印帳は1冊50ページあります。



コロナ前で2冊目の半分くらいまで埋まっていましたが、先日とうとう、その2冊目をコンプしました。



同じ御朱印を約100持っていることになります。



3冊目の御朱印帳を買った時、私と同じようにここに来る度に御朱印を集めている人がいるのか気になって宮司さんの息子さん聞いてみたら
「ガイドさんがダントツです」
という言葉を頂きました(宮司さん、息子さんとはすっかり顔馴染みです)。



「私が日本で一番小御嶽さんの御朱印を授かった男っていうことですかね?」
と念を押したら
「間違いないです」
と太鼓判を押してもらい、ちょっと嬉しくなりました。



相変わらずブログが月イチ程度しか更新できないですが、近況報告がてらに「日本一の男」になった話でした。




コロナ前は300円だった御朱印も今では500円に。御朱印帳も大幅値上げされていました。そう考えると結構奉納してますね。



いろいろ変わった

2023-06-19 | 通訳ガイド/everyday life
大型バスでガイドする時には車内のモニターを使って写真や映像を映しています。



多くの日本の観光バスは映像と音声を入力できる赤、黄、白色のRCA端子が付いた機器を備えています。



iPhoneなどに入れた画像や動画をRCAケーブルを介して車内のモニターに出力できるのです。



私は自己紹介用の自分の名前をアルファベットと漢字で書いたもの、東京、日本の地図、地形、富士山周辺の地図、各地の写真、そして個人的な写真などをお客さんにお見せしています。





東京の主要箇所を説明する時に使用している地図




大体の大型バスには折りたたみ式の24インチ位の大きさのモニターが前方とバスの真ん中付近の天井に装備されています。後方の席に座ったお客さんからでも良く見えるのでとても好評です。



自作の「紙芝居」のようなものを用意してガイディングされる方も多いみたいですが、たとえA3くらいの大きさの紙であっても後ろの方に座っているお客さんには何が書いてあるのかさっぱり分かりません。



そういった不公平さをなくす意味でもバスの2つのモニターを利用しない手はないと思います。



出力する端末についでです。



ライトニング端子を採用する以前の昔のiPhoneやiPadでしたら専用ケーブルを使い直接出力できました。iPhone5以降のモデル、アンドロイド端末、Laptop PCなどは変換器を介さないと使用できません。



家電量販店だとちょっと高いですがアマゾンなど通販では変換器が内臓されたコンパクトで安価なケーブルを見つけることができます。



でもiPhoneの場合は注意が必要です。そういったケーブルのほとんどはiOS13位までしか対応してないと聞きました。



現行のiOSは16.5です。なので最新のiPhone端末では使用できない可能性が高いのでご注意ください。



私はバスに直結できるiPhone4sをずっと使ってきましたが、最近、専用ケーブルを入手するのが困難になってきました。



ケーブルは意外に消耗が早く5000円以上する純正ケーブルですら100ツアー位でダメになります。私は過去に安い非純正品を5回買い換え、あまりにすぐダメになるのでその後懲りて純正にしましたが、それでも3回ほど買い替えました。



そこで先日、iPhone5cというライトニング端子を備えた古い端末をメルカリで1500円位で入手しました。



シンプルで取り回し易かったiPhone4sのケーブルとは違い、変換器を介したケーブルセットはかさばるし、モバイルバッテリーにも繋げないといけないというのが難点です。



でもこれで専用ケーブルの欠品に頭を悩ますことがなくなりました。




軽くて値段も手頃なiPhone5c。これにデジタル→アナログ変換器とケーブル、そしてモバイルバッテリーを繋げます。黄色が映像、赤白が左右の音声。三本の端子をバスの機器に差し込んで使用します



通訳ガイドを始めた頃はモニターに写した画像にとても助けられました。お客さんの目が自分ではなくモニターに行ってくれるので気持ちがとても楽になるんです。



今はモニターに頼らなくても一応は大丈夫になりましたが、悪天候の富士山ツアーの時などにはまだまだ重宝しています。



自分の結婚式の写真や子供の七五三の時の写真を見せるとすごく盛り上がってくれます。とても親近感を感じてくれるみたいで、その後お客さんとの距離が近くなるのをいつも感じています。



写真、映像以外にもパワーポイントなどで作成したスライドで見せることもできるのでガイディングの可能性が広がります。新人ガイドの方には特におすすめしたいです。



一つ注意点があるとすれば、運転手さんと良好な関係を築くことができないと機器を使用しずらいということです。



特に端子やスイッチ関係は運転席付近にあり、運転手さんに接続、初期操作をお願いする形になります。そしてモニターの上げ下げもその都度お願いするので、その点はくれぐれもご注意ください。



以下iPhone、iPadつながりで。



小学一年生になった娘は自分専用の3台のタブレット端末を持っています。



一台は赤ちゃんの時から使っていたiPadAir。私がガイド試験に合格した時に買ったものでしたがいつの間にか奪われていました。これは主にYouTube観賞用。



まだキーボードの入力は不得意なので、いつの間にか覚えた音声入力を駆使して検索をかけ好きなものを探し出しています。



あとの2台は先日始めた進研ゼミのアンドロイドのタブレット端末と小学校から支給されたChrome bookです。



学校から帰宅後、お菓子を食べながらiPadでYouTubeを楽しんだ後は進研ゼミのタブレットで算数と国語の授業の予習、そして学校支給のChromeBookで明日の持ち物や親への連絡等を確認します。



今では「連絡帳」なんてものは存在せず、学校への欠席などの連絡も含め全てこの端末で行います。なので学校や先生との電話や手紙のやり取りは一切ありません。



いろいろ変わったものです。



驚いたことといえば、先日行ってきた初めての小学校の授業参観。



授業参観といっても二日間に渡って、何時でも、誰でも(親に限らず、親戚、友人、地域住民等誰でも。受付と身分確認は必須)校内どこでも出入り見学できる何とも「寛大な」な授業参観、というより学校見学でした。



私は二日目の三時限目から妻、義母、そして幼稚園の息子を連れていきました。



算数の授業が始まる前につきました。始業のベルなどは鳴らず、ざわついた雰囲気の中でいつの間にか授業が始まっていました。



親の参観の仕方も大変自由で教室の後ろや側面、廊下からもみることができました。私は前の入り口から子供達を正面見える位置で見学しました。



一番前の列に座っている娘もすぐ斜めに見える位置でした(親としてはベストなポジションでしたが、後で娘から「パパが気になって変なことしないか心配で授業に集中できなかった」と大変叱られました)。



先生は視覚教材である大きなソロバンの玉を弾きながら玉の数をリズミカルに生徒に問いかけます。



大きな声で答えているのは全体の3分の1くらい。うちの娘はこういう場ではとてもシャイで口ぱく状態。



娘の隣の子は最初から飽きてしまっているのか両指で鼻をほじっていました。



途中、何も言わず教室を出てトイレの方に走っていく女の子が。先生は気にもかけません。



ソロバンの後はPCとプロジェクターを使ってスクリーンに画像を投影した引き算の学習。とても分かりやすく楽しそうしてが、全く聞いてない子が何人もいました。



ほとんど記憶なんてありませんが小学一年生ってこんなもんでしたっけ?



できる子と落ち着きのない子や全く授業に入っていかない子の差がはっきりし過ぎて正直驚きました。



そして先生が出来ない子、落ち着かない子たちに特にフォローもせず淡々と(とてもテンポは良いのですが)授業を進めていっていることにさらに驚きました。



後でこの先生について知っているママ友から聞いたのですが、どんどん先に進めておいて再び同じところを繰り返しやるのがこの先生の授業スタイルなんだそうです。



優秀で評判の先生なんだそうですが、理解力に乏しい子はどんどん置いてかれそうな気もしてとても心配になりました。



娘は幼稚園時代に見事に何もやらせてこなかったのでまだ読み書きが不得意です。



せめて得意なタブレットを利用した学習で勉強に馴染んでくれて欲しいです。そしてこの先生の授業について行けることを願っています。



それにしても私なんかの頃とは随分変わったものだとしみじみ思いました。