酔いどれおやじの我が儘・気ままな雑記帳

酔っぱらいの戯言です・・・・・・・・

晩酌の友 55 藤・矢木・小島

2013年04月27日 | 晩酌
今日の晩酌の友です。




片口は、

小島善喜 作 唐津片口


ぐいは

   

藤嵜一正 作 朱漆透高杯 

平成23年1月14日に大阪府指定無形文化財木工芸保持者工芸第1号に認定された作家さん。
とっても気さくな方です。
ご夫婦もいつも仲良く、工房にもお二人一緒に自転車通勤です^^
今年の11月ごろ、大阪高島屋で個展がある予定です。
府の無形文化財に認定されたおかげで、雑用が増え、製作活動に支障があるようですが・・・・・・・

この作品は根来塗りなので、最初は漆の塗りっぱなしで艶がありませんが、使ううちに磨かれ艶が出て、さらには下地の黒漆が出てきます。
黒漆が出る前に、私の寿命が尽きるでしょうが^^;
轆轤を使わず、すべて手で削ってます。
高台も付けたのではなく、削り出しです。
直線は使われず、すべて曲線の組み合わせになってるのが、先生の作品の特徴です。

この作品の箱が実はべらぼうに良くて、赤杉の正目の綺麗なもので作られてます。
先生曰く、作品より、箱の方が値打ちモン^^;


もう一つのぐいは

   

矢木伸佳 作 彫漆ぐい呑み 『鮎』

素地の欅に、色牛を塗り重ね、固まってから削り出します。
削った時に出る色の重なり具合を楽しむ作品です。

見込みの金梨地に、師匠の音丸耕堂(人間国宝)のお弟子さんらしさが出ています。


漆も楽しいですね^^ 今日もご馳走さんでした!!




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4 コメント

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新鮮な・・・・・ (岡山の田舎者)
2013-04-28 00:54:56
自分の中にまた新鮮な作品が・・・・・・

検索してみます。

それにしても矢木さんの作品は綺麗ですね。
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漆もがんばってます (酔牛)
2013-04-28 08:10:12
岡山の田舎者さま、以前は彫漆という手間のかかる技法は、
ぐい呑みなんかには使われないものでした。
最近は、酒器人気のおかげで、作られるようになったようです。
まだまだ見かけることは少ないようですが、見ることがあったら注目してください。
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Unknown (さくら)
2013-04-28 13:43:24
下の作品、どうやってあるの!?ってじっくり見ました。
で、酔牛さんの解説でなるほど…!
木目を生かしてあって面白いですねー。
漆器も奥が深いのですね。
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説明が悪かったかも (酔牛)
2013-04-28 16:57:43
さくら様、素地の欅までは達してません。薄い素地の周りに
何層もの色漆を塗り重ねてこんなに厚くしているのです。
削った後に見える木目に見えるのは、色漆の層です。
木目に見えるほど何層にも塗り重ねてあるんです。
とっても手間と時間がかかるので、少々値段を高くしても
酒器の値段では、間尺に合わないと思います。
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