都司准教授(東京大学地震研究所)の調査結果によると、東日本大震災での津波による遡上高は最高で43.3メートルに達していたとの事(3月16日発表)。場所は宮城県の沖合14Kmの笠貝島(女川町、無人島)で、空中写真の分析で判明した。笠貝島の対岸にある女川町での遡上高は20m程度であった。津波が笠貝島周辺に集中したためと見られている。
津波は勢い(速度)があるので、陸も河も山も遡上して追いかけるから怖い。
★遡上高
津波が海岸から内陸へ駆け上がる高さを遡上高(そじょうこう)と呼ぶ。この”遡上高”は”津波の高さ”の同程度~4倍程度(平均2倍程度)になる事が知られている。遡上する距離は津波の高さにより、平坦部では津波高さ1mにつき1km程遡上すると言われる。遡上の速さは、人が全速力で走る速さ(時速20km程)である。
国内の観測史上最大の津波遡上高は明治三陸地震(1896年)の宮城県大船渡市で確認された38.2mである。2011年9月14日の発表、「土木学会東日本大震災特別委員会の津波特定テーマ委員会(委員長・今村文彦東北大教授)は、岩手県宮古市での遡上高が39.7mに達していたと見られる」より今回の遡上高43.3mは高い。
因みに、近年の世界最大の津波はアラスカのリツヤ湾で発生したと言われる。地震による沿岸地すべりで、崩壊土砂などが流入して湾内に津波が発生したものである。
発生日:1958年7月10日 M8.0
発生場所:アラスカのリツヤ湾
土砂量:8千万トン(推定)
遡上高:525m (津波の高さも525m?)
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